nslookup コマンドによる DNSクライアント側でのトラブルシューティング


nslookup は、ドメイン名からIPアドレスを調べたり、その逆にIPアドレスからドメイン名を調べるときに使うコマンドです。
以下のコマンドを使用します。

nslookup  ドメイン名(URL) [Enter]

C:\>nslookup www.yahoo.co.jp

サーバー: dns1.example.co.jp
Address: 192.168.1.1

権限のない回答:
名前: www.yahoo.co.jp
Addresses: 182.22.71.251


*** dns1.example.co.jp が www.yaho.co.jp を見つけられません: Non-existent domain


DNSサーバーへの問い合わせ結果は、最後の2行に表示されています。
つまり、「www.yahoo.co.jp」 のIPアドレスは 「182.22.71.251」 であるという結果が得られています。
もし存在しない名前ならば 「*** dns1.example.co.jp が www.yaho.co.jp を見つけられません: Non-existent domain」 などと表示されます。

この表示になったということは、DNSサーバからIPアドレスを受け取れなかったということになります。

原因としては、以下が考えられます。
@.ルータの接続設定の DNS 自動取得が OFF になっている。
A.PC 側の TCP/IP 設定の DNS 自動取得が OFF になっている
B.DNS サーバがダウンしている。


以上から、
@. ルータのブロバイダへの接続設定をもう一度確認する。
A. PC の TCP/IP 設定を IPアドレス/DNS サーバアドレス自動取得にする。


ルータ接続設定の確認

PC の TCP/IP 設定を IPアドレス/DNS サーバアドレス自動取得にする



また、同じルータに接続されている PC 等の機器のうち、問題なく接続しているものと、接続できないものが混在している場合は、
それぞれの機器の TCP/IP 設定 (ネットワーク設定) を確認してください。

インターネットに接続できているが、DNS エラーが出る場合、DNSサーバアドレスを、
google の公開 DNSサーバー (プライマリ 8.8.8.8、セカンダリ 8.8.4.4) に設定して見るのも対策のひとつです。

さらに、PC 内の DNS キャッシュを削除すると問題解決する場合があります。
コマンドプロンプトで、 「ipconfig /flushdns」 と入力。
DNS キャッシュが削除されたかどうか確認するには、
同じくコマンドプロンプトで、「ipconfig /displaydns」 と入力します。


そのほか、光回線の終端装置(ONU、VDSL装置など)の方にも不具合が発生している可能性があります。

終端装置の方も、一旦電源を落とし、回復させてみてください。

回復しなかった場合、終端装置とPCを直接繋ぎ、パソコンのPPPoEを設定してみること。
ネットワークのプロパティから新しい接続の作成で、インターネットの接続→手動→ユーザー名とパスワードが必要な広帯域接続(PPPoE) の様に進めていきます。

これで接続できたなら、ルータの故障、接続できないなら、終端装置の故障、というように切り分け出来ると思いますので、対応した修理依頼を。