ののとゆかいな仲間達 (その226)       Top Page


2007年
5月13日  
矢口の陰謀


今年バレンタイン前のうたばんでモーニング娘。が出演。恋愛云々の話になって、
娘。全員が「彼氏はいません」と発言。

台本なのか、それとも事務所に言い含められているのかは分からないが、アイドル稼業にとって仕事が恋人、
すなわち「ファンが恋人」という建前は昔も今も同じ。

まさにアイドルはファンが恋人でなければならないのがタテマエで、今回の辻ちゃんの「でき婚」騒動は、
仕事をドタキャンしたとか周囲に迷惑かけたと非難する以前に、ぶっちゃけ本音を言えば
「辻ちゃんに裏切られた」恋人がいて私アイドルです、なんてまったくファンをバカにしてる、ということだろう。

しかし今時の年頃の女の子たちゆえ、むしろ恋人が居ない方がおかしいという感覚なんであって、
芸能リポーターや写真週刊誌によって、OGを中心にかなりのメンバーの熱愛報道が
繰り返し暴露されているのは周知の通りである。

そのたびに事務所サイドとしては、できうるかぎりの裏工作をするのが常道であって、
熱愛報道されたタレントに対しては、説得活動と並行してバラエティやドラマやら相当の仕事を押し付け、
発覚した相手の男と会う時間が無くなるように仕向ける。

けっきょく○○とか○○とか、矢口(笑)とかは、事務所の作戦が効を奏して、
相手の男との関係は「自然消滅」(破局!?)

これに味をしめた事務所は、交際活動を抑え込むため、辻ちゃんにも同じ手を敢行。
結果はご承知の通り、事務所側の惨敗に終わり、業界からの信用失墜を含め、莫大な損失を被ることとなった。

そもそも常識では判断できない「奇跡の辻ちゃん」を常識的な目論見で抑え込める訳がないと思うが、
さらに言えば今回の「できちゃた作戦」のシナリオは、もっぱら矢口の「入れ知恵」が働いていたと見るのが妥当であろう。

事務所としては損得勘定から、2人して抱き合わせでハワイに行かせたことが、今となっては裏目に出てしまったと言える。

いずれにしてもアイドルと言えども生身の人間。恋愛で悩んだり、落ち込んだりと、とても人間臭い部分がある。
その「人間臭さ」に溢れているからこそ、我々は「彼女たち」に魅了されファンになったのではあるまいか。
いやファンになったきっかけ、動機は各人さまざまであり、これ以上多くは語らないでおこう。

楽しかった春が今、終わりを告げ、旧きファンは離れ、また新たなファンが生まれ続ける。
どのように時代が変わろうとも「彼女たち」はひたすら前へ歩き続け、進化発展を続けてゆく。

そしてまた季節はめぐり、いつか来る日に彼女「辻希美」の新たな歴史の1ページが始まる。






迷宮の国のマロン


辻希美聖誕20周年記念連載小説(その1)


マンションのドアを開けると、愛犬マロンが出迎えてくれた。

飼い主に似て、いつも元気印のミニチュア・ダックスフント。
マロンの頭を撫でながら、片手でウエストポーチからケータイを取り出す。

たーくんから・・・着信・・・今日も無し? 一体どうしたんだろう。
忙しいのかしら? ちょっと気になるし、こっちからかけてあげよぅっと。

部屋のソファに座り込むと、気合いを入れてケータイの発信ボタンを押した。
「もしもし、あたし」  とっさにそう言いながら、のぞみは一瞬戸惑った。

電話の向こうでも驚いて、ハッと息を呑む気配があった。
ソファのかたわらで、愛犬マロンがキョトンとこちらを見ている。

「もしもし、あたしよ、の・ぞ・み」
いつもと違う気まずい沈黙を破るために、のぞみはそうささやいた。

「たーくん・・・でしょ?」

のぞみの問いかけをさえぎるように、落ち着いた女性の声がのぞみの耳に届いた。

「もしもし、主人に何かご用ですの」

「えっ・・・!?」 のぞみは思わず声を上げた。番号をまちがえた? そんなはずは・・・

「ごめんなさい。まちがえました」

「いいえ」 その女性はきっぱりと言い放った。

「こちらは杉浦の部屋です。あなたはのぞみさんね。わかってるわ。私の名前ものぞみです。
杉浦は私と結婚しましたの。あなたの努力も水の泡だったわね」

その勝ち誇ったような冷たい語調に、のぞみはいいしれぬ恐怖を感じて立ちすくんだ。
一瞬の沈黙の後、のぞみは思わず細かく打ち震える指先で電話を切った。

しばらくの間、のぞみの胸は激しく波打っていた。あの女性はいったい誰?
彼の部屋で妻と名乗る、あの「のぞみ」という女。なぜあたしを知っているの?

彼が妻帯者でないことは、自分もよく知っているつもりだった。でも・・・
彼に会えなかったのは、ほんの一週間。いったいどうしてこんなことに?







2007年
5月17日
 ごっちん、映画でスッ○ンポンに挑戦!?


グラビアアイドルの旬のなんと短いことでしょう。
毎回、雑誌や週刊誌の表紙を笑顔で飾る何百ものアイドル候補者たち。
まるで雨後の筍のように、デビューして半年もたたず消えていくのが厳しい現実です。

ごっちんも21才。世間では若い部類に入るかも知れませんが、アイドルとして考えればもう中堅からベテランに入る域です。
キャリア8年目は間違いなくベテランと言えるでしょう。

セクシー路線をひとつのキャラとして演じるのはいいけれど、いまさら本業として本腰を入れるほどの必要はないように思います。

ごっちんは歌手。それも日本を代表する歌手として日中国交の晩餐会に招かれるほどの評価を得ているのですから。
名実ともにハロプロのエースであるごっちん。これまでどおり多くのファンが期待するアーティスト路線を貫いていって欲しいなと思います。

(けどキスシーンぐらいまでなら演技としてイイカナ~でも舌を絡めちゃうのはダメだよん。ファンへの裏切りだからね~by 从;´ ヮ`)
それとごっちんはクールだから、シングルマザー役なんかもイイかもね、いや似合うってイミで、別にけしかけるつもりじゃないケドね。アセ )









迷宮の国のマロン (その2)


辻希美聖誕20周年記念連載小説(その2)

その晩、のぞみは一夜を泣き明かした。
そして翌日、彼女はすべての仕事をキャンセルした。表向きは急病ということにして・・・。

新ユニットのキャンペーンやCDジャケットの衣装合わせ、CM撮影や雑誌のインタビュー、
そして舞台のリハーサル・・・思えば毎日が殺人的スケジュールだった。

仕事がなくなると、一日がとても長く感じられた。
朝は9時に起床、そして食事の準備。部屋の中では、マロンが元気よく這い回っていた。

のぞみは飛び回っているマロンを捕まえて、そっと抱きかかえる。
「…そんなに嬉しい?」 そして抱き上げたマロンに向かって言う。

「ごめんね。いままであまり面倒を見てやれなくて・・・これからはずっと一緒。
そう、たとえ結婚したって、ずっとずっとマロンと暮らすからね」

そのとき、マロンの目から涙がひとすじ流れた。のぞみは驚いて言った。
「へえっ!マロンって、泣くんだ?」その瞬間、すごく愛おしく感じた。

夜になってもよく眠れないことが多かった。そんな時に考えてしまうのが、彼と過ごした、あの幸せだった日々のことだった。
今となっては、あの幸せだった日々は、本当は夢だったのではないかとさえ思えてしまう。

3日目に、2度ほどケータイが鳴った。彼にちがいなかった。のぞみは電話に出なかった。
彼の声を聴くのがこわかったからだ。

4日目になると、一時間おきにケータイが鳴った。彼が心配しているのかもしれない。でも・・・
5日目の朝、彼はとうとうのぞみをたずねて来た。

「のぞみ!」 思いつめたように彼が叫んだ。「どうしていたんだ? 何があった」

泣き疲れてうつむくのぞみを抱きしめて、彼は問い詰める。
答えるかわりに、のぞみは泣きじゃくった。

「もういい。のぞみ、結婚しよう。もう離れ離れはたくさんだ。・・・いいね?」

あれからちょうど一年がすぎた。彼はいまだに首をかしげる。
のぞみ以外の「のぞみ」っていう女性、いったい誰だろう、と。

のぞみは、そのかたわらでくすんと笑う。
いいのよ、その女性のおかげで、あたし今、とても幸せなんだもの・・・。

そんなある日の朝。窓の外は雨。のぞみは食事の準備をしていた。
部屋の中では、家族の一員となったマロンが元気よく飛び回っている。

するとふいに電話が鳴った。のぞみがあわてて受話器をとった瞬間、声が流れてきた。

「もしもし、あたし」

驚いてハッと息を呑む。これは・・・きっと、あの娘ね!

「あたしよ、の・ぞ・み。・・・たーくん?」

のぞみはできるだけ落ち着いて言った。

「もしもし、主人に何かご用ですの」

かたわらで、愛犬マロンがキョトンとこちらを見ていた・・・。








                 







The principle of Morning Musume is "No Romance (恋愛禁止)", but sometimes love is revealed.

Then, the office side tries to interupt the love as much as possible.

In addition to persuading the members whose love affairs were revealed,
and also imposed her a lot of work such as variety shows and dramas on them.

They try to make sure that she don't have time to see her partner.

In the case of Yaguchi Mari (矢口真里), this operation succeeded well.
Because of busy with work, the relationship between Yaguchi and his partner, ended in a catastrophe.

Taking advantage of this situation, the office used the same way to Tsuji Nozomi (辻希美)
in order to interupt her love affairs.

As you know, the result was completely defeated of the office, and the office suffered a huge loss,
including a loss of confidence from the industry.

A shotgun marriage (デキ婚) are not very popular.
But for idols, a shotgun marriage is a trump card in escaping the restraints of the office.






虽然早安少女的原则是禁止恋爱,但偶尔也会被发现恋爱。

于是,事务所方面想尽可能地阻止这段恋情,想办法幕后工作。

对于恋爱被发现的成员,在进行说服活动的同时,还会安排综艺节目、电视剧等大量的工作,
让他没有时间和被发现的那个男人见面。

矢口真里的情况是,这个幕后工作很成功。
工作忙起来的矢口和对方的关系,最终迎来了破裂。

尝到甜头的事务所为了压制交往活动,对辻希美也采取了同样的手段。
结果如您所知,以事务所方面的惨败告终,事务所蒙受了包括在业界的信用扫地在内的巨大损失。

“奉子成婚”在社会上的评价并不好。
但是对于偶像来说,奉子成婚是摆脱事务所束缚的王牌。







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