2月19日 オペラ 「トゥーランドット」 (プッチーニ) |
時は戦乱の世。舞台は中国北京。
先祖の怨念により、氷のように冷たい心を持つ皇帝の娘「トゥーランドット」
彼女は求婚者が現れると、3つの謎に挑戦し、すべてを解いたら結婚すると言う。
しかし不正解があると、こともあろうに、その命を奪っていた。
さて国破れて、逃走の身であるティムール国の王子カラフ。
トゥーランドット姫をちらりと垣間みたが最後、その美しさに魅了されてしまう。
カラフを見た皇帝は「命を無駄にするな」と挑戦を辞めるよう説得する。
しかしカラフは「どうしても挑戦したい」と皇帝に訴える。皇帝はカラフの熱情に望みを託し、挑戦を許す。
挑戦の時がきた。民衆が集まっている城の前の広場で、姫から3つの謎がだされる。
そしてカラフは、みごと全部正解する。この快挙に、皆はこころ打たれるが、頑なな当の姫は、いやじゃと納得しない。
そこで王子カラフは、もうひとつの賭けにでる。「明日の朝まで自分の名前を当てられたら、自分は死を選ぶ。
だが当てられなかったら、約束どおり夫に迎えるのだ」と。
姫は大あわて。北京の全ての民に厳命する。「今夜は誰も寝てはならぬ、徹夜でこの男の名前を調べよ」と。
時間との闘いがはじまった。民衆は血眼になって彼の名を調べ始めた。
慌てふためく北京の街をよそに、カラフは余裕で姫への思いを歌い上げる。
それがかの有名なアリア「誰も寝てはならぬ」
歌劇「トゥーランドット」より 第3幕「誰も寝てはならぬ」(Nessun dorma)