3月10日     シンデレラ  (Cinderella)
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「かならず、真夜中の12時までに帰ってくるのですよ。
いいですか。12時を、すこしでもすぎたら、だめですよ。

もし、12時を、すこしでもすぎたら、馬車はもとのカボチャに、馬はハツカネズミに、あなたの着ているものは、もとの古いよごれた服にもどってしまいますよ」

「ええ、わかったわ。でも、夢だとしても、こんなステキな夢を見られて、幸せだわ」
美しい貴族の女の子に変身したシンデレラは、馬車に乗ってお城へと続く一本道を、夢のような速さで駆け抜けていったのです。

お城での舞踏会は、とっても楽しいものでした。

王子様にだかれたまま、うっとりとリズムに身をまかせ、ダンスに酔いしれていたシンデレラ。
はっと気がついてみると、時計が、真夜中の12時を打っているではありませんか。

「あ、たいへんだわ」シンデレラは言って、踊るのをやめました。 「どうかした?」 王子はたずねました。
「12時よ」 「そう、12時だが、まだ」 「さようなら...」 シンデレラは、いとまを告げて、王子の前から去ろうとしました。

「少し待って。そう急がなくてもいいでしょう?」 王子はあわてて引きとめました。
「いいえ、だめなんです。行かなくては」 「どうして?」

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シンデレラは、フランスのシャルル・ペロー(Charles Perrault)の「童話集」に収められた童話のヒロイン。
継母にいじめられていた娘が妖精の手をかりて舞踏会に出て王子に見そめられ、あとに残したガラスの靴が手掛りとなって王子と再会、結婚して幸福をつかむという物語。

フランスは、ヨーロッパの中でも土着的な妖精信仰が盛んであったが、シンデレラを助ける妖精フェー(Fee)は、その語源が示すとおりの運命(Fate)の女神である。

したがって、シンデレラが王子と結婚するという結末は、持って生まれた運命であったことになり、そこには古来の運命観が息づいており、
王位を神から授かったものとして身分制度を肯定する当時の価値観念を見ることができる。   (ギリシア神話事典)


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   この絵のイメージは Star Seal のご好意により使用させていただいています。

                     A dream is A wish your Heart make (Lily James)