3月12日 ルンバ (Rumba) サルサ |
キューバの首都ハバナで、週末に公園などに行ってみると、
コンガ、ボンゴ、マラカスなどの打楽器を車から持ち出して、
ルンバで楽しんでるおっさん達(ルンベーロ=ミュージシャン)がいます。
この「ダンボール」的感覚が常にキューバの音楽には見え隠れしています。
ルンバは、19世紀の初め、キューバのアフリカ系移民の間でおこった舞踊音楽です。
大きさの異なる3つのコンガが、それぞれが異なるリズムを奏でて複雑なリズムを作ります。
16世紀、カリブ諸国最大の島キューバの原住民カリブ族は、スペインによって絶滅させられてしまいます。
18世紀にかけて、キューバの広大な砂糖きびプランテーションの労働力をまかなうために
アフリカから多くの奴隷が送り込まれました。
19世紀、アフリカ黒人のリズムとスペインのメロディとの融合の結果、ルンバが生まれました。
20世紀の初め、アメリカやヨーロッパに紹介されたルンバは、より都会的に洗練され、
競技ダンスの正式種目に認定されました。
アフリカ音楽に起源をもつ高揚感あふれる複雑なリズムと、スペイン音楽の美しいメロディーが絶妙に
融合したルンバは、情熱的な男女の愛の葛藤を表現する踊りとされ、多くの人達を惹き付けてやみません。
Quizas, quizas, quizas (Osvaldo Farres)