1912年、処女航海に出た豪華客船タイタニック号。
画家志望のジャックと資産家令嬢ローズは運命的な出会いを果たす。
身分違いの恋を乗り越え、強い絆で結ばれていく二人。
しかし不沈を誇っていた豪華客船は皮肉な運命に見舞われる…。
キャメロン監督は、映画の制作意図を次のように語っている。
「本作は、迫り来る死に、人はどのように対応すべきかを描いている」
映画の中で、一人の金持ちの男が、沈みゆく船から救命ボートに
乗せてもらおうと、船員に札束を渡そうとするシーンがある。
だが「そんなもの、ここでは役に立たない!」と突っぱねられる。
そこでは、女性と子供が優先だったのだ。
そして女性であるがために、ヒロインはいったん救命ボートに乗る。
だが船が沈む時、彼女はボートから飛び降り、船上の恋人のもとへ向かう。
男女が強く求めあい、確実に失われるであろう破滅的なその愛の姿に、観客は心を奪われる。
そして乗客に平穏を与えるため、沈みゆく船上で演奏を続けた音楽隊。
沈没間際に、楽団長が皆に語る「今夜、君達と演奏出来たことを誇りに思う」
極限状況の中で繰り広げられる、さまざまな人間たちの人生模様。今この瞬間の輝きに従う生き方を選ぶ者たちの姿を描いた作品である。
タイタニック(Titanic)1997年(米、Paramount) 1998年、第70回アカデミー受賞
出演:レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)ジャック / ケイト・ウィンスレット(Kate Winslet) ローズ
監督:ジェームズ・キャメロン(James Cameron)
My Heart Will Go On(James Horner)