4月22日   アルハンブラ宮殿  (Alhambra)
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「閉ざされた楽園」と形容されるアルハンブラ宮殿。

アルハンブラとは「赤い城」という意味です。

イスラム文化の集大成ともいわれる宮殿で、12〜14世紀にかけて建造されました。

13世紀にコルドバを追われたイスラム教徒たちは、1492年までここに留まった後、キリスト教徒に屈して城を明け渡しました。



イスラム教のモスクには噴水がつきものですが、この宮殿も優雅な噴水がいくつもあります。

「水に浮かぶ宮殿」という別名もあるくらいで、人々の水へのこだわりが感じられます。

ライオンの内庭と呼ばれているところには十二頭のライオンがとりまく噴水があります。

昔は1時間ごとに別のライオンの口から水が出るようになっていたそうです。

そこは王以外の男性は入ることが許されないハーレムでした。



                         



しかーし!こんな場所で王がパワー使いまくってたから、イスラム教徒はキリスト教徒との宗教戦争に勝てなかったのではないでしょうか?

あの「アルハンブラの思い出」という曲は、いったい誰の「思い出」なんでしょう。

イスラム王の思い出でも、カトリック教徒の思い出でもなく、きっとハーレムにいた女性たち、

落城の時、最期のイスラム王と一緒にいた女性たちの思い出ではないか?と思うのですがいかがでしょうか?


アルハンブラ宮殿への交通 日本からアムステルダム経由、マドリッドまで約15時間。

マドリッドからグラナダまで国内便で約1時間。現地のことばは、スペイン語です。


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         (アルハンブラの思い出)




レコンキスタ(Reconquista)


レコンキスタとは、イベリア半島におけるキリスト教徒とイスラム教徒との戦いである。

711年のイスラム軍の侵攻から始まり、1492年までのグラナダ陥落まで約800年間続いた。
この過程でポルトガル・スペイン両国家が成立した。

711年にイベリア半島に進出したイスラム勢力は瞬く間に半島を制圧し、コルドバなどの都市では
高いレベルのイスラム文化が花開いた。


しかしキリスト教勢力がこれを徐々に押し戻し、1492年にはついにイスラム最後の砦である
グラナダ王国が陥落し、イベリア半島は再びキリスト教勢力のものとなった。

グラナダ陥落後、グラナダの街のモスクは破壊されカテドラル(大聖堂)が建設された。

しかしこのアルハンブラ宮殿が完全に破壊されることはなく、現在でもその優美な姿を見せている。