大砂漠の中に造られた大人のための贅沢なテーマパーク「デロス・ランド」。
古代ローマ・中世ヨーロッパ・西部開拓時代を擬似体験できる超巨大施設だ。
そこには、多くの人々が豪勢なバカンスを過ごすために集まっていた。
シカゴで弁護士を営むピーターも、友人ジョンに案内されて遊びに来た。
彼ら二人が選んだのは西部劇の世界ウエストワールド。
憧れのガンマンになりきり、ロボット相手の銃撃戦を大いに楽しんだ。
ところが人間そっくりのロボットたちが次々に暴走し始める…。
監督マイケル・クライトンが、自らの小説を映画化したSFサスペンス。
近未来のテーマパークを舞台にしたホラー風味の作品である。
娯楽の対象となっていたロボットたちが暴走して人間を襲い始める。
最も贅沢なバカンスが、最も危険なサバイバルに変わってしまうのだ。
コンピュータが設計したロボット用チップの回路を、人間の技師が
制御できなくなって起こった事故という設定が盛り込まれている。
テクノロジーに何もかも依存する人間に警鐘を鳴らす作品である。
ウエストワールド(Westworld) 1973年(米、MGM)
監督:マイケル・クライトン(Michael Crichton)製作:ポール・N・ラザラス3世(Paul N. Lazarus III)
出演:ユル・ブリンナー(Yul Brynner)銃の男、リチャード・ベンジャミン(Richard Benjamin)ピーター
ジェームズ・ブローリン(James Brolin)ジョン