6月14日  たそがれ酒場   1955年 (昭和30年)       邦画名作選
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「たそがれ酒場」には、数多くの客が訪れ、今日もにぎわっていた。

薄幸の老ピアニスト、その愛弟子のバリトン歌手、落ちぶれた老画家、
酒を酌み交わし哲学を論じる大学講師や学生たち。

この酒場随一の出し物は、エミ・ローザのストリップ・ショー。
ショーが始まって間もなく、元パトロンがエミを切りつける事件が起こる…。


ある大衆酒場の開店から閉店までを舞台に、そこで繰り広げられる多彩な人間模様を描く。
巨匠・内田吐夢が実験的なスタイルで描いた異色の野心作である。

本作品の主役は大衆酒場、登場人物のすべてが同格の主人公、という異例の配役であった。

キャストは、松竹を離れフリーになっていた津島恵子、松竹の野添ひとみ、東映の小杉勇、
それに新東宝のベテラン、新人らが入り交ざるという混成部隊。

音楽劇という性格上、重要な役となるピアニストと歌手に、成城大音楽教授・小野比呂志、
芸大を卒業したばかりの歌手・宮原卓也という、映画にはまったくの素人を起用している。


  製作  新東宝
  監督  内田吐夢

  配役  梅田茂一郎 小杉勇 谷口幸三 有馬是馬         岐部    加東大介 
    江藤釿也 小野比呂志 鱒見 宇津井健         森本    丹波哲郎 
    丸山健一 宮原卓也 エミ・ローザ 津島恵子         中小路龍介    高田稔 
    野口ユキ 野添ひとみ 鬼塚 東野英治郎         山口    江川宇礼雄 

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         エミのテーマ (チャイコフスキー「悲愴」)