日本人のルーツは、土着の縄文人と大陸から渡来した弥生人の混血説が定説となっている。
すなわち数万年前の氷河期の終期、日本は、まだ大陸と陸つづきになっており
縄文人の祖先たちは、マンモスやナウマン象をおいかけて日本にやって来た。
約1万4000年前、現在の日本が形成され、狩猟採集生活を主とする縄文時代がはじまった。
そして約3000年前、農耕民族であった弥生人が大陸から海を渡り渡来したという説である。
(参考 Hanihara K 埴原和郎, 日本人の人口史の二重構造モデル: Dual structure model
for the population history of the Japanese. Japan Review 1991; 2: 1-33)
もうひとつは、物理学者の竹内均氏が発表した縄文人はムー大陸から渡来したという説である。
ムー大陸とは、約4万年前から太平洋上に存在した大陸で高度な文明を築いていたとされている。
当時、この大陸からジャワ、スマトラ、ボルネオは陸続きだった。
縄文人の祖先たちは、陸路で東南アジアから南九州へ入り、大規模な集落を形成し定住したという。
(参考 Takeuchi H 竹内均, ムー大陸から来た日本人: Ancient history myth, 1980, Tokuma Shoten)
いずれの説にしても、文字による記録資料が残っていないため、発掘調査や周辺の民族の特徴などから
推測したものに過ぎない。
しかし、たまにはこういった古代の歴史ロマンに触れて、日本人のルーツに思いを馳せてみるのも悪くない。