10月10日   アンコール・ワット(Angkor Wat)(カンボジア)      
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クメールの微笑み(Smiling Stone Faces)


クメールの微笑みと呼ばれる人面像は、寺院の中に49体置かれている。


これらの像は、観音菩薩を模しているとされ、国中の人々に慈悲の心が届くように
顔は東西南北全ての面に彫られている。


石像は一枚岩ではなく、近くで見ると大きな砂岩を積み重ねて作られていることが良く分かる。

これらの砂岩は、数十キロ先から象によって運ばれてきたという。




             




タ・プローム(Ta Prohm)


タ・プロームは、かつてヒンドゥー教の僧侶たちが暮らしていた寺院跡である。
往時には、僧侶5000人、舞姫600人が住んでいたという。

ガジュマルの木による浸食が激しく、今にも崩壊してしまいそうな姿が印象的だ。




クメール王国は、最盛期にはインドシナ半島の大部分とマレー半島の一部までを領土とした大帝国であった。


アンコール遺跡は、9世紀から600年間、カンボジアに君臨したクメール王国の栄華を極めた建造物だったが、
戦乱によって人々は離散し、廃墟と化してしまった。


相次ぐ大寺院の建設が国民の力を使い果たし、国力を衰えさせてしまい、領土を守りきれなくなったのだろう。


巨大に成長したガジュマルに押しつぶされながらも、かろうじて体裁を保っている寺院や、苔むした石像は、
長い歴史における一国の興亡、一族の栄枯盛衰を如実に物語っている。



(住所:Angkor Thom Angkor Archeological Park, Krong Siem Reap, Cambodia)


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