10月11日 地球はなぜ浮いているのか
星が光って見えるのは、星自体が太陽のように燃えているからだ。
星の中心で水素ガスが「核融合反応」という現象を起こして燃えているためで、
それは例えば、水素バクダンが派手に爆発しているようなものだ。
この水素ガスを使い果たしてしまうと、もはや星は光り続けることが
出来なくなり、その一生を終えることになる。
例えば、太陽の場合には、今45億歳くらいだが、あと50億年ほどもすると、
水素が足りなくなって、光を発することが出来なくなる。
大きな星の場合、その一生を終えるときに大爆発を起こし、いままで自分の
一部だったガスやチリを宇宙にまき散らす。
その後長い年月をかけて、このガスやチリが集まり、重力によって収縮、その際の
圧力で最も軽い元素の水素が核融合によって光を発し、新しい星が誕生する。
実は太陽系もこの星の大爆発から誕生したと考えられている。
地球などの惑星は、大爆発のエネルギーを引き継いで、太陽系の外に遠心力で
飛び出そうとした。
だが太陽の質量によって、太陽の周りの空間がゆがみ、地球はこのゆがんだ空間に
沿って、あたかも「人工衛星」のように、太陽の周りを回るようになった。
この周りの空間がゆがむというのは、アインシュタインの一般相対性理論にある
「物質がその周りの時空を曲げる」という考え方が出発点となっている。
物質が時空を曲げるというのは、例えば人工衛星の運行が挙げられる。
人工衛星自体は、空間の中をまっすぐに進んでいるが、その空間が地球の重力によって
ゆがんでいるために、地球の周りを周回することになる。
この場合、重力というエネルギーの存在が、空間にゆがみを生じさせているのである。
また重力が大きくなれば時間の進み方が遅くなることも知られている。一般相対性理論に
よれば、重力によって空間がゆがめば、同時に時間もゆがんで遅くなるとされている。
地球は一見、宇宙に浮いているように見えるが、実際は太陽の重力により、太陽の周りの
空間がゆがみ、地球はそのゆがんだ空間に沿って移動していることになる。