10月15日   冬の華   1978年 (昭和53年)        邦画名作選
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渡世の義理で、組織を裏切った兄貴分を殺し、15年の刑についた加納秀次。

気掛かりなのは、殺した男の三歳になる娘・洋子の存在だった。
彼は洋子を気遣い、ブラジルの叔父と偽って獄中から養育費を送り続けていた。

やがて秀次は出所し、恋人にめぐり会う様な思いで、高校から下校する洋子の姿を追う。
洋子の父親を殺害した自分は、彼女に会って名乗りをあげることが出来るはずもない。

秀次は、美しく成長した洋子をひそかに見守っていこうと決意するが…。


「あしながおじさん」をモチーフに、倉本聰が脚本、降旗康男が演出・監督した任侠ロマン。

豪華な脇役陣を配し、高倉健演じる渡世の義理に生きる男の哀愁を格調高く謳い上げた名作。
ギタリスト、クロード・チアリが音楽を担当し、クライマックスを効果的に盛り上げている。

本作で可憐な女子高生を演じた池上季実子は、歌舞伎名門一家の血筋を受け継ぐ才媛である。
1974年にデビュー。梶原一騎原作の「純愛山河 愛と誠」のヒロイン役で一躍人気を博した。

憂いを感じさせる表情と大人びた色気で愛憎ドラマを演じ、1980年代に数々の映画賞を獲得。
日本アカデミー賞を受賞した「陽暉楼」では、女同士の取っ組み合いを演じて話題となった。


  製作  東映
  監督  降旗康男  

  配役 加納秀次 高倉健     坂田道郎 北大路欣也     山辺修 小池朝雄
  松岡幸太郎 池部良     南幸吉 田中邦衛     柿沼三郎 小林亜星
  松岡洋子 池上季実子     竹田乙彦 三浦洋一     メリー 倍賞美津子
  坂田良吉 藤田進     立花道夫 夏八木勲     小沢昭一

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                                     冬の華 (クロード・チアリ)