10月15日 ジンベイザメ (Whale shark)
体長20mにもなる世界最大の魚ジンベイザメの主食はプランクトン。
豪快に口を開け、掃除機のように海水と一緒にエサを吸い込む。
大量の海水はエラから排水し、エサだけをこしとって食べる。
常にエサが豊富にある浅瀬で、一日約30kgのプランクトンを
食べ続けているため、あのように体が大きくなった。
彼らの生息地はインドネシア、フィリピンなどの温かい海域だ。
フィリピンのセブ島南東に位置する港町オスロブ(Oslob)
漁業の町であったが、漁師たちは観光に目を向け、
ジンベイザメに少量のオキアミを与え、飼いならした。
近年「ジンベイザメ餌付け見学」の定着に伴い、
多くの観光客が訪れる町になった。
漁師が餌付けする様子を船から見られるほか、ジンベイザメの
泳ぐ中でシュノーケリングやダイビングもできる。
ジンベイザメは巨体だが、とてもおとなしい性格で
人に危害を加えることはないという。
ちなみに、現地ではクジラザメ(Whale shark)と呼ばれる。
ジンベイザメは和名で、体の背面に灰色で白色の斑点があり、
その模様が着物の「甚平」に似ていることから命名されたという。