11月3日 青年の悩み相談室 (3)
(質問)最近、乙武広匡(おとたけひろただ)さんの「五体不満足」という本を読みました。
障害者の中にも、こんな人がいるのだろうかと、大変感動しました。
そこで質問ですが、何故この世に先天的な障害者が存在するのでしょうか。
先生のおっしゃるとおり、「罪の行為」による浄化作用から、現世で「障害者の姿」をとるのでしょうか。
(回答)『イエスが道をとおっておられるとき、生まれつきの盲人を見られた。
弟子たちは、イエスに尋ねて言った。「先生、この人が生まれつき盲人なのは、だれが罪を犯したためですか。本人ですか。それともその両親ですか」
イエスは答えられた。「この人の罪にも親の罪にもあらず、ただ彼の上に、神の栄えのあらわれんがためなり」(ヨハネ伝第9章第1節−3節)』
この地上のあらゆる不幸や災難は「罪の行為」によって生ずるのであります。
罪を犯せば、その浄化作用によって苦痛を伴うのでありますが、この「罪の行為」というものは、現世だけでは清算し切れないものがありますので、
前世または前々世でまだ清算し切れない部分が現世に出てくることもあります。
そういう意味では、あなたの解釈の「過去世の罪の浄化作用として、現世で障害者の姿をとる」というのも正しい解釈であります。
しかしながら、例外として「高級天使の霊」の場合には、自ら苦痛を引き受けるという意識をもって、
ことさらに「障害者の肉体」をもって生まれてくることもあるのであります。
これによると苦痛というものは、進化の過程にある天使にとっては、霊魂進化に必要な、たましいの磨きとなるのであります。
天使にとっては、地上での試練を経ることによって、階級のいっそうの向上が期待できるわけでありまして、
天使の使命である、人間の守護、指導にいっそうの磨きをかけることになります。
神の栄光を人類の上にあらわさんがため、神の使いとして地上に派遣される天使としては、自らの階級の一段階向上は最も希望するところであります。
したがいまして、これら障害者の人たちを決して軽蔑してはならないのであります。
障害者の中には、健康にして五体のそろっている人間よりも、いっそう高級な天使の霊魂が宿る場合もあるからであります。