11月 28 日      ホーエンツォレルン城   (Hohenzollern Castle)
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小高い山の頂に威風堂々とそびえ立つホーエンツォレルン城。

「天空の城」の異名をもつ南ドイツ屈指の名城と称えられる。

霧の日は、城だけが姿を現し、その幻想的な光景は、見る者を魅了する。


城の創建は11世紀。
ドイツ皇帝を輩出した名門ホーエンツォレルン家の居城として築城された。

だが1423年、内戦で包囲された後に占領され、完全に破壊されてしまった。

その後、約30年かけて再建され、三十年戦争の際には要塞として機能した。


だが戦争終結後は、城の重要性が薄れ、徐々に廃墟と化していった。





現在の城が建設されたのは1867年、フリードリヒ・ヴィルヘルム4世の時代。

ネオ・ゴシック様式の城として、新たに建て直させたものである。

ドイツ最後の皇帝、ヴィルヘルム2世の直系の子孫がそのまま所有している。



                     



現在は、年間30万人の集客を誇る、人気の観光スポットとなっている。

場内では、王家に縁のあるコレクションを見学することができる。

宝物館では、貴重な国王の王冠や、フリードリヒ大王の服などが展示されている。


ホーエンツォレルン城は、観光街道のひとつ、ファンタスティック街道沿いにある。

見どころのひとつ、シュヴァルツヴァルトは、ドイツ語で「黒い森」を意味する。

密集して生えるトウヒの木により、森が黒く見えることから名付けられた。

史跡や自然を交互に楽しめるのも、この街道の魅力である。


城へのアクセスは、テュービンゲン中央駅(Tubingen)から、ヘッヒンゲン駅(Hechingen)まで列車で1時間半。
ヘッヒンゲン駅から城まで車で20分。

(Hohenzollern Castle, 72379 Burg Hohenzollern, Germany)


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