11月 30 日     猿の惑星 (Planet of the Apes)  1968年(昭和43年)
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地球を飛び立った宇宙船が、ある惑星に不時着する。

だがそこは猿たちが支配する惑星で、人間は知能も低く、動物のように扱われていた。


猿たちに捕まった宇宙飛行士テイラーは、チンパンジーの科学者たちと親しくなる。

彼らの手を借りて、脱出を図ったテイラーだが、やがて絶望的な真実を知る…。


長い宇宙飛行の果てにたどり着いた惑星は、猿が人間を支配する星だった。

そしてその星は2000年先の地球だったというストーリー。



                     





本作が制作されたのは1968年、まさに米ソ冷戦時代。

第二次世界大戦後、核の抑止力を盾に米ソ両陣営は、軍拡路線を激化させ、

お互いに牽制しあい、睨みあう一触即発の時代が、半世紀も続いた。

映画では、人類がついに核戦争で自滅の道を進んでしまい、これに代って猿が君臨し、

僅かに生き残る人間が奴隸のごとく扱われるという世界を描いている。

そこには文明を滅ぼしてしまった人間の愚かさへの痛烈な風刺が含まれている。


映画に登場する猿たちは英語を話しているが、それは作品の結末への伏線になっていた。

その衝撃的なラストシーンは、映画史上でも屈指の場面として語り継がれている。



猿の惑星(Planet of the Apes)1968年(米、20世紀Fox)

監督:フランクリン・J・シャフナー(Franklin J. Schaffner)原作:ピエール・ブール(Pierre Boulle)

出演:チャールトン・ヘストン(Charlton Heston)ジョージ・テイラー大佐

キム・ハンター(Kim Hunter)ジーラ博士、モーリス・エヴァンス(Maurice Evans)ザイアス博士

ロディ・マクドウォール(Roddy McDowall)コーネリアス、リンダ・ハリソン(Linda Harrison)ノバ

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