12月8日  新世紀「エヴァンゲリオン」 1995年 (平成7年)   
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「エヴァンゲリオン」(Evangelion) とは、ギリシア語で「福音」(Good News) の意味である。
作品のテーマは、ユダヤ神秘思想をモチーフとした人類の魂救済を志向しているとされるが、罪多き人間が産み出した人造人間の名が「エヴァ」というのは、原作者の大いなる「アンチテーゼ」であろうか。

物語の舞台は近未来、2015年の富士山麓、第3東京市。
その第3東京市に対し、正体不明の「使徒エンジェル」と呼ばれる存在が、断続的に攻撃を仕掛けてくる。

その攻撃に対抗できるのは、巨人型人造人間「エヴァンゲリオン」(通称エヴァ)のみが知られているが、これもまた人類のテクノロジーを超えた存在であり、しばしば暴走する。
エヴァは3体あり、それぞれに14歳の子供(シンジ、アスカ、レイ)が専属操縦者として選ばれている。
ストーリーは、この3人に、29歳の女性ミサトを加えた4人の人物を中心に進む。

シリーズ前半、作品は、ほぼよくできたSFアニメとして進行する。
だが、シリーズ後半、その作品世界は、急速に凄惨さを増し、登場人物たちはコミュニケーションを失い、死に近づいていく。

作品世界上の謎も加速度的に増殖し、視聴者も登場人物たちも、物語の迷宮に突き落とされる。
最終2話は抽象的映像による主人公の内面描写に終始する。
ストーリーはここで中断、第24話まで構築された作品世界上の謎と物語的結末の突然の放棄は、アニメファンのあいだに極めて大きな動揺を引き起こした。

1995年 テレビ東京系 全26話 (原案・脚本・監督)庵野秀明 (企画・アニメーション)(株)GAINAX

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