デボラ・カー(Deborah Kerr)
生年月日 : 1921/09/30
出身地 : イギリス/スコットランド
没年 : 2007/10/16
1941年、ガブリエル・パスカル監督の「バーバラ少佐」で女優デビュー。
1947年、マイケル・パウエル監督の「黒水仙」で注目されハリウッドに招かれる。
「黒水仙」は、美しい尼僧を演じたデボラ・カーの魅力満載で彼女の名を一躍有名にした作品。
以後、第一線のスターとして「地上より永遠に 1953」「王様と私 1956」「めぐり逢い 1957」等、
数多くの作品で活躍した。
ミュージカル映画「王様と私」は、家庭教師のカーと王様ユル・ブリンナーとの心温まる交流を描いた作品。
知性と気品を兼ね添えた彼女の凛とした美しさは「The English Rose(英国の薔薇)」と呼ばれた。
代表作品
王様と私(THE KING AND I)1956年(米) 夫を亡くしたアンナ(カー)は、東洋のシャム王国へはるばるやって来た。 国王(ブリンナー)との約束で、王子や王女たちの家庭教師を引き受けたのだ。 だが、男尊女卑の封建的な国王とアンナは、何度も衝突してしまうのだった。 映画の中で登場するシャム王国は、タイのラーマ4世の時代であった。 劇中では、面白い物語にするために、ラーマ4世は、イギリス人家庭教師を 困らせる粗野な王として描かれている。 だが実際のラーマ4世は、仏教を奉じる敬虔な王で、国民に敬愛されている。 映画は大ヒットしたが、不敬罪が存在するタイでは、上映は禁止された。 (監督)ウォルター・ラング(WALTER LANG) (出演)ユル・ブリンナー(YUL BRYNNER)デボラ・カー(DEBORAH KERR) |
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めぐり逢い(AN AFFAIR TO REMEMBER)1957年(米) ヨーロッパへ向かう客船の上で出会った歌手とプレイボーイが恋に落ちる。 それぞれにフィアンセがいるが、彼らを裏切ってまで貫く決意をする。 半年後に、エンパイア・ステートビルの最上階で会う約束をして、別れる二人だった。 そして半年後、ビルで待つ今では画家になろうとしている彼だっだが…。 彼は言った。「半年後の今日、エンパイア・ステートビルで会ってくれませんか?」 半年先に会ってくれというのは、今お互いに港にフィアンセが迎えに来ているからだった。 だから半年の間に、お互いに愛の清算をして、きれいな形で再会しよう、という訳である。 (監督)レオ・マッケリー(LEO McCAREY) (出演)ケイリー・グラント(CARY GRANT)デボラ・カー(DEBORAH KERR) |
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悲しみよこんにちは(Bonjour Tristesse)1958年(米/英) セシール(セバーグ)はもうすぐ18歳。プレイボーイの父親と、その愛人エルザの三人で、リビエラにバカンスに 行った夏。後から彼らの仲間に加わった「大人の女」アンナ(カー)に、父親は首ったけ、結婚すると言いだした。 「母親」の威厳で、セシールの自由を束縛するアンナ。二人の仲を割こうと企んだセシールは…。 セシールは、父親とお揃いのシャツを着ている。しかも友達のように、父親を名前で呼んでいる。女性遍歴が激しい 父親を許すのは、自分が一番愛されている自負があるからだ。だがそんな父親に再婚相手の女性が現れ、セシールは、 嫉妬で落ち着かない夏を過ごすことになる。 ヒロインの父親の再婚相手アンナに扮したデボラ・カーは、奔放な親娘の生活を変えさせようとする旧世代の 価値観を持った気位の高い女性を演じている。 (監督)オットー・プレミンジャー(Otto Preminger)(出演)デヴィッド・ニーヴン(David Niven) デボラ・カー(Deborah Kerr)ジーン・セバーグ(Jean Seberg)ミレーヌ・ドモンジョ(Mylene Demongeot) |
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バーバラ少佐(Major Barbara)1941年
老兵は死なず(The Life and Death of Colonel Blimp)1943年
黒水仙(Black Narcissus)1947年
自信売ります(The Hucksters)1947年
キング・ソロモン(King Solomon's Mines)1950年
クォ・ヴァディス(Quo Vadis)1951年
ゼンダ城の虜(The Prisoner of Zenda)1952年
東方の雷鳴(Thunder in the East)1952年
悲恋の王女エリザベス(Young Bess)1953年
ジュリアス・シーザー(Julius Caesar)1953年
地上より永遠に(From Here to Eternity)1953年
情事の終り(The End of the Affair)1955年
誇りと冒瀆(The Proud and Profane)1956年
王様と私(The King and I)1956年
お茶と同情(Tea and Sympathy)1956年
白い砂(Heaven Knows, Mr. Allison)1957年
めぐり逢い(An Affair to Remember)1957年
悲しみよこんにちは(Bonjour tristesse)1958年
旅路(Separate Tables)1958年
旅(The Journey)1959年
愛ふたたび(Count Your Blessing)1959年
悲愁(Beloved Infidel)1959年
サンダウナーズ(The Sundowners)1960年
芝生は緑(The Grass Is Greener)1960年
六年目の疑惑(The Naked Edge)1961年
回転(The Innocents)1961年
ドーヴァーの青い花(The Chalk Garden)1964年
イグアナの夜(The Night of the Iguana)1964年
結婚専科(Marriage on the Rocks)1965年
007 カジノ・ロワイヤル(Casino Royale)1967年
天使のいたずら(Prudence and the Pill)1968年
さすらいの大空(The Gypsy Moths)1969年
アレンジメント/愛の旋律(The Arrangement)1969年