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ユグドラシルYggdrasil
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ユグドラシルとは、混沌の時代からすべての世界を支えるトネリコ(Ash)の大樹である。
次元を超越して世界を繋ぐ文字通りの「世界樹」であり、北欧神話においてすべての世界は
この大樹の枝葉の上に存在するとされている。

ユグドラシルが支える世界

@アスガルド(Asgard オーディン Odin たちなどのアース神族 Aesir の棲む世界)
Aアルフヘイム(Alfheim 白エルフ Ljosalfar の棲む世界)
Bヴァナヘイム(Vanaheim アース神族と対を成す巨神の一族ヴァン神族 Vanir の世界)

Cミドガルド(Midgard 人間界。周囲を大海が取り巻いている)
Dムスペルスヘイム(Muspellsheim 炎に覆われた世界。火の巨人・ムスペルたちとその族長たるスルト Surt が棲む世界)
Eヨトゥンヘイム(Jotunheim 「霜の巨人」と「山の巨人」の両巨人が棲む世界)

Fスヴァルトアルファヘイム(SvartAlfaheim 黒エルフ Svartalfar や小人族の棲む世界)
Gニフルヘイム(Niflheim 永久凍土に覆われた世界の最下層。かつて巨人ユミル Ymir が生誕した場所)
Hヘルヘイム(Helheim 冥府の女王ヘル Hel が支配する国)

ビフロスト(Bifrost)
神々が神界アスガルドから下界へとかけた虹の橋を指す。名前は「ぐらつく道」を意味する。


ユグドラシルに棲む生物

ユグドラシルには、その幹や枝葉に多数の生物を宿している。

フレースヴェルグ(Hresvelgr)
ユグドラシルの頂・天の北端にたたずむ大鷲。
彼の羽ばたきが世界の風となって吹き渡っているという。
毒竜ニドホッグ(Nidhogg)とは犬猿の仲で、リスのラタトスク(Ratatoskr)を通じて互いに罵り合っているという。

ラタトスク(Ratatoskr)
ユグドラシルの幹を駆け回るリス。
世界間に情報を伝えるメッセンジャーでもある。

ニドホッグ(Nidhogg)
ユグドラシルの根を齧っている、フヴェルゲルミル(Hvergelmir)の泉に棲む蛇(毒竜)。
ラグナロク(Ragnarok)の後も生き残り、世界の終焉には死者をその翼に乗せて飛び去るとされる。

ダーイン(Dainn)、ドヴァリン(Dvalinn)、ドゥネイル(Duneyrr)、ドゥラスロール(Duratror)
ユグドラシルの樹皮を糧として生きる牡鹿たち。


ユグドラシルと三つの泉

ウルズの泉(Well of Urthr)
アスガルドにある、運命の三女神ノルン(Norn)が棲む聖なる泉。

ミーミルの泉(Mimir's well)
ヨトゥンヘイムにある、知恵の神ミーミルの棲む泉。
この泉の水を飲むとあらゆる知恵を授かるとされ、オーディンは右目を対価にこれを飲んだとされる。

フヴェルゲルミルの泉(Well of Hvergelmir)
ニフルヘイムにある、ニドホッグの棲む泉。
無数の毒蛇がひしめき合う醜悪な泉。

(Pixiv Encyclopedia)