浅見光彦〜最終章〜 2009年(平成21年) ドラマ傑作選
浅見光彦(沢村一樹)は、自由気ままに各地を取材するルポライターである。
あるとき光彦は、旅雑誌「旅と歴史」の編集長から、青森県の特集を依頼される。
自宅に戻った光彦に、母親の雪江は、料理コンクールの会場へ同行してくれという。
聞けば、知人に頼まれて、コンクールの審査員として参加することになったらしい。
会場に到着した光彦たちは、雪江の知り合いで料理評論家の井出啓介(山本学)に出会う。
その井出から、主催者の宮坂(中山仁)と、料理長の杉田(市川勇)を紹介される。
ほどなく、料理コンクールの決勝が開催され、料理人の藤波紹子(片瀬那奈)が優勝した。
彼女は、亡くなった母の味を再現するために、自分の店を出すことを夢見ているという。
会場に居合わせた光彦と母・雪江も、そんな紹子を祝福するのだった。
しかし、その数日後、コンクールの審査に加わった杉田が、殺害される事件が発生。
現場には凶器となった三味線の弦と、死体にはなぜか六枚の古銭が握られていた…。
1985年「角川書店」から出版された内田康夫の推理小説「浅見光彦シリーズ」のドラマ化。
フリーのルポライター・浅見光彦は、日本全国を飛び回り、様々な事件に巻き込まれる。
その都度、好奇心旺盛な名探偵ぶりを遺憾なく発揮して、多くの事件を解決に導いている。
光彦は、名家の次男坊でイケメンの独身貴族だが、じつは恋愛にはかなりオクテらしい。
また、毎回容疑者扱いされ、兄が刑事局長ということがわかると、警察関係者が慌てて
光彦にひれ伏すというお約束シーンがお馴染みとなっている。
ドラマは、一話完結で、光彦が全国各地の異なった地方を巡り、それぞれの土地の伝説・
名所などを紹介しながら物語が展開する。
謎解きだけでなく、そんな旅情ドラマとしての面白さもたっぷり楽しめるシリーズである。
(制作)TBS、テレパック(原作)内田康夫(脚本)石原武龍
(配役)浅見光彦(沢村一樹)浅見雪江(佐久間良子)浅見陽一郎(風間杜夫)浅見和子(黒田知永子)
吉田須美子(原沙知絵)桐山道夫(田中幸太朗)井出啓介(山本学)宮坂伸司(中山仁)
杉田博之(市川勇)藤波紹子(片瀬那奈)藤波憲夫(前田吟)藤田克夫(大和田伸也)