大空港 1978年(昭和53年) ドラマ傑作選

物語の舞台となるのは、開港直後の新東京国際空港(現在の成田国際空港)
空港内に設けられた警視庁の分室「空港特捜部」は、空港内やその周辺で
発生する事件の捜査を任務としており、チーフの加賀刑事(鶴田浩二)を中心に
彼を支える若手刑事たちで構成されている。
国際空港という特殊な場所柄、特捜部が扱う事件は通常の刑事事件に留まらず、
国籍や人種が入り乱れる国際的なスケールの犯罪も数多く発生する。
そんな中、空港へ向かうツアーバスが、数人の男にジャックされたという連絡が
特捜部のもとへ届く…。(第67話 流血の荒野を走れ!)
この年(1978年)5月20日、成田空港(新東京国際空港)がオープン。
本作は、その空港内での犯罪を取り締まる空港特捜部の刑事たちの活躍を描いた作品。
当初、開港直後の成田空港を使って、壮大なロケーションを敢行する予定だったが、
開港早々、開港反対の過激派グループが、航空管制用地下ケーブルを切断、航空便の
ダイヤは大混乱となり、急遽、一万人の機動部隊が出動。ロケどころではなくなった。
やむなく、航空機や滑走路など屋外ロケのほとんどは、羽田で撮影する事態となった。
ドラマは、空港内で起きた事件を特捜部の刑事たちが地道に解決して行くのがメインで、
当初はそれほどではなかったが、回を追うごとに銃撃戦やカーアクションが派手になった。
果ては、本物のセスナ機を爆破、炎上させるなど、西部警察も顔負けのド派手なシーンが毎回登場。
刑事たちは次々と殉職し、最終話では、主人公の加賀刑事(鶴田浩二)までもが犯人に銃撃され、
命を落としてしまう。
このメインキャストが殉職するという劇的な展開は、今なお語り継がれるエピソードとなっている。
(制作)フジテレビ、松竹(脚本)押川国秋、井上梅次、佐藤繁子
(配役)加賀弘之(鶴田浩二)鯉沼三郎(中村雅俊)神坂紀子(片平なぎさ)水島さゆり(石川さゆり)
立野謙一(岡本富士太)立野五月(浅野真弓)海原保(高岡健二)梶大介(緒形拳)藪下行男(田中邦衛)
菊池徹(黒沢年男)西條慎吾(永島敏行)紺野真(三浦浩一)
