男女7人夏物語 1986年(昭和61年) ドラマ傑作選
今井良介(明石家さんま)が朝起きると、見ず知らずの女性が自分のベッドで寝ていた。
ベランダに出た良介は、部屋から引っ張ってきたプッシュホンのボタンを押す。
彼は、昨晩一緒に飲んでいた友人の野上にことの詳細を聞こうとしたのである。
「どんな子だ? いい女か?」
「知らん、目が覚めたらおったんや。顔も全然覚えとらん」
酔って記憶をなくした良介は昨夜、初対面で意気投合した神崎桃子(大竹しのぶ)
を部屋に泊めていたのだった。
だが、桃子にも記憶がなく、目を覚ますなり一悶着となる。
男女7人夏物語は、タレント好感度調査でトップだった明石家さんまと、
若手実力派女優・大竹しのぶの初共演作。
都会で生活する結婚適齢期の男女の恋愛模様を、時にコミカルに、
時に切なく描いた恋愛群像劇である。
さんまと大竹の掛け合い漫才的な面白さが話題となり、後に一世を風靡する
「トレンディドラマ」の先駆けとなった。
また、さんまが芸能界の頂点を取ったきっかけの作品でもある。
最高視聴率31.7%を記録し、石井明美の歌う主題歌「CHA CHA CHA」も大ヒットした。
(制作)TBS(脚本)鎌田敏夫
(配役)今井良介(明石家さんま)神崎桃子(大竹しのぶ)浅倉千明(池上季実子)大沢貞九郎(片岡鶴太郎)
沢田香里(賀来千香子)椎名美和子(小川みどり)野上君章(奥田瑛二)浅倉紀子(大沢逸美)
今井千歳(加賀まりこ)神崎徳治(早崎文司)出口明美(井原千寿子)
CHA CHA CHA (石井明美)