どたんば   1956年(昭和31年)      ドラマ傑作選

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炭鉱夫の妻「おらのお父うが、うっ死んだって本当かね!」


現場の主任「誰がそんなこと、ばかなこと言っちゃ困るよ」


炭鉱夫の妻「ほれみろ、噓こいて!」


子供「おら、おっ母ァがよろこぶべえと思って…だって、おっ母ァはしょっちゅう
言ってるじゃねえか、お父うが死んだほうが金持ちになるって」


炭鉱夫の妻「バカ! 何こくだ。あっちいってろ!」



テレビ草創期に制作された90分の単発ドラマ。

炭鉱の落盤事故で生き埋めにされた作業員たちとその救出過程を描く。


落盤事故で閉じ込められた炭鉱労働者たちの極限状態での緊迫感とともに、
安否を心配して駆けつける家族の葛藤など生々しい人間ドラマが描かれる。


炭鉱の落盤事故をスタジオのセットだけで生放送した迫真の救出劇として
その後のテレビドラマに多大の影響を与えた。
   

 
(制作)NHK(脚本)菊島隆三

(配役)伴野(加東大介)油井(三国連太郎)とき子(津島恵子)文子(藤間紫)須永(殿山泰司)

日下部(河野秋武)まつ(千石規子)しげ(飯田蝶子)芦沢(西村晃)石垣(多々良純)



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