ザ・ガードマン 1965年(昭和40年) ドラマ傑作選
深夜、都内の高級マンションで強盗殺人事件が発生。
被害者の女性は、エレベーター内で絞殺された遺体で発見された。
同様の事件が他にも発生しており、警察は同一の犯人によるものと推定。
マンションの管理人は、住人の安全のため、東京パトロール社に警備を依頼する。
マンションの各部屋には、巨大財閥の重役夫妻、高利貸しを営む会社社長、
キャバレーの楽団員など、様々な職業の人間が居住していた。
警備についた清水(藤巻潤)は、マンション内のちょっとした異変に気付く。
マンションの二階に、コールガールらしい女が、毎日出入りしているのだった。
警備保障会社のガードマンたちが、大都会に渦巻く犯罪に敢然と立ち向かう
姿を描いたアクションドラマ。
宇津井健が演じる高倉キャップをはじめ、七人のガードマンたちの活躍ぶりは、
たちまち視聴者の心をとらえ、最高視聴率41%を記録。
ヨーロッパ、アメリカなど、計12回を数える海外ロケも当時のドラマとしては
異例であり、大きな話題を集めた。
アクションでありながら、番組の視聴者の60%を女性が占めていたという。
この現象の秘密は、この大掛かりな海外ロケにあったようだ。
この番組によって、それまでは守衛と呼ばれていたガードマンという職種や
警備保障会社という業種のイメージが大幅にアップした。
(制作)TBS、大映(脚本)松木ひろし、下飯坂菊馬、増村保造
(配役)高倉キャップ(宇津井健)清水隊員(藤巻潤)荒木隊員(川津祐介)杉井隊員(倉石功)
吉田隊員(稲葉義男)小森隊員(中条静夫)榊隊員(神山繁)三原チーフ(清水将夫)