はぐれ刑事純情派   1988年(昭和63年)       ドラマ傑作選

直線上に配置



     



安浦刑事(藤田まこと)は、山手中央署に勤務する叩き上げの刑事である。


ある日安浦は、若手の三田刑事(深江卓次)と昼飯を食いに街に出かけた。

立ち寄った店は、若い夫婦が経営している移動屋台のラーメン屋だった。


ここは安浦が見つけた店で、味もなかなか美味く、かなり繁盛していた。


翌日の夜、山手中央署に、女性が崖下に転落したという事故の報が届く。

安浦刑事らが現場に駆けつけると、被害者はあの屋台の店を経営する女性だった。




ピストルを持たず、情けが武器という藤田まこと扮する万年平刑事・安浦が主人公。

安浦刑事は、妻に先立たれ、二人の娘と三人暮らし。

安物のよれよれ背広を着ており、妻を失った男やもめの哀感をにじませる。


一見さえない彼だが、実は切れ者という設定が、必殺シリーズの中村主水を思い出させる。

また、事件が解決した後で、安浦が通うバー「さくら」には美人ママ(真野あずさ)がいる。


安浦の私生活での一番の理解者であり、着物姿が印象的な、かけがえのない女性だ。

最終回スペシャルでは、安浦は彼女にプロポーズするのだが…。


本作は、1988年から2009年まで22年間、全444回に渡り放映され、最高視聴率25.4%
を記録、また映画版(1989年)も制作されたほどの安定した人気を誇った。
   

 
(制作)テレビ朝日(ANB)東映(脚本)石松愛弘

(配役)安浦刑事(藤田まこと)安浦エリ(松岡由美)安浦ユカ(小川範子)三田刑事(深江卓次)

田崎婦警(岡本麗)横溝署長(梅宮辰夫)川辺課長(島田順司)片桐由美(真野あずさ)
ラーメン屋主人・大野大介(沖田さとし)その妻・大野和子(春風ひとみ)



直線上に配置