みどり（吉永小百合）は、幼いころ母を失った。
吾妻坂の西乃家の女将・駒子（淡島千景）の養女となり、今は売れっ子芸者だ。
ある日、同輩のめだか（都家かつ江）らとホテルのレストランで茶を飲んでいた。
すると、いたずら坊やの知也（皆川おさむ）に、みどりは水をかけられた。
それがきっかけで、彼女は知也の父、花屋の主人・達郎（児玉清）と知り合う。
達郎は妻を亡くして、17歳の長女を筆頭に、三人の子供を抱える男やもめだった。
人気芸者みどりと、三人の子持ちの達郎とのあいだに、ほのかな恋心が芽生えていく。
見どころは、やはり吉永が初めて取り組んだ芸者役。ほど良いお色気に生地の清純さが
絡まって、これまでの彼女には見られなかった成長面がちらりと出ている。
脇役陣で目立つのは、地のままの演技の二人、天真爛漫な皆川おさむと、みどりの同輩
芸者役でベランメエ調の都家かつ江だろう。
全編、明るさと生き生きとしたテンポで仕上がっている。
（制作）NTV（日本テレビ）（脚本）岡本克己
（配役）西みどり（吉永小百合）駒子（淡島千景）めだか（都家かつ江）ぼん太（川口まさみ）
清水達郎（児玉清）長女・留美（中村まり子）次女・由紀（林寛子）息子・知也（皆川おさむ）
達郎の母・清水あや子（細川ちか子）達郎の妹・清水美佐子（原知佐子）
