剣 1967年(昭和42年) ドラマ傑作選
史上最強の剣豪といわれる剣の達人、戸沢一刀斉(丹波哲郎)は、
あらゆる難敵を打ち倒し、織田信長から「天下一」の称号を受ける。
彼の才能の中で、最も卓越したのは「見切り」という計算力だった。
試合の相手を選ぶとき、必ず己よりも弱いと見切ってからでなければ、立ち合わなかった。
一刀斉の「剣」は無銘だが、信長が欲しがるほどの逸物で、その剣を持つと不思議にも
「あなたは天下一です」という「声」が必ず聞こえていたという。
やがて「もはや戦う相手はいない」と引退し、安穏に暮らそうとする一刀斉の前に、
一人の若者が現われる。その名は宮本武蔵(鶴田浩二)
一刀斉は真剣勝負を申し込んできた武蔵との戦いに挑むのだが…。
無銘だが、物凄い切れ味を持つ一振りの剣が、戦国から幕末まで、何人もの持ち主の手を
転々とする間に、持ち主が様々な問題に直面していくという一話完結の物語。全46話。
剣を主人公にし、剣にも語らせながらドラマが進行するという異色の時代劇である。
(制作)NTV、C.A.L.(脚本)橋本忍
(配役)戸沢一刀斉(丹波哲郎)織田信長(木村功)宮本武蔵(鶴田浩二)
ニセ一刀斉(西村晃)小室庄兵衛(藤原釜足)金巻一心斉(浜村純)