金メダルへのターン!   1970年(昭和45年)       ドラマ傑作選

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弥生学園水泳部の鮎子(梅田智子)は、ボート転覆事故を起こし水恐怖症になってしまう。


その時自分を救ってくれた青年・進介(水谷邦久)の指導により、彼女は恐怖症を克服。


再び水泳に挑戦した鮎子は、ミュンヘン五輪を目指しトレーニングに励むのだった。



スポ根ブーム真っ只中の1970年、本作は「サインはV」に次ぐ少女向け人気ドラマだった。





この時期のスポ根ドラマのパターンは同工異曲で、主人公が血と汗にじむ特訓の末に、

超人的な必殺技を編み出し、強力なライバルを倒すというもの。


「サインはV」では、主人公の岡田可愛と范文雀が鉛シューズを履き、ジャンプ力をつけて

編み出した「魔のX攻撃」や「稲妻落としサーブ」など超人的な技が続出した。


本作「金メダルへのターン!」では、主人公の速水鮎子が聖園泉(森田敏子)ら、強力な

ライバルたちとの切磋琢磨の争いが展開される。


ミュンヘン五輪の切符を掛けた戦いで鮎子は、水泳200M自由形決勝にて、プールの壁を

蹴って空中に飛び出し5メートル先まで一気に飛んで行く「飛び魚ターン」を開発。


飛び魚ターンは、空中を飛んで全ての選手を追い越すというウルトラ必殺技であった。


鮎子に差を付けられたライバルの聖園泉は、打倒「飛び魚ターン」を目指し、隣のコースに

渦を起こして「鳴門の渦潮」を発生させ、両脇の選手を妨害するという「渦巻きターン」を

編み出し、鮎子を再び水の恐怖に落とし入れるのだった。


鮎子を演じた東宝の梅田智子は、中学、高校時代に水泳部で活躍。

本作では吹き替えなしで演じており、その演技力が評価されている。



(制作)フジテレビ、東宝(原作)細野みち子(脚本)馬嶋満

(主題歌)佐々木早苗「プールに賭けた青春」(作詞:田波靖男、作曲:渡辺岳夫)

(配役) 速水鮎子(梅田智子)速水理恵(青木英美)速水四郎(小泉博)速水よしえ(三ツ矢歌子

黒木進介(水谷邦久)木原美知子(木原美知子)水島コーチ(前田吟)聖園泉(森田敏子)海門政美(吉田未来)


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