琴姫七変化   1960年(昭和35年)       ドラマ傑作選

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第11代将軍・徳川家斉の末娘・琴姫は、男も舌を巻く剣術の強さを持つ。


あるとき縁談が持ち上がるが、琴姫は自分を負かした相手としか結婚しないと言い張る。


そこで御前試合が行われるが、姫は花婿候補の男たちを次々と打ち負かしてしまった。

呆れ顔の家斉を後目に、姫は修行の旅に出ると告げ、そのまま城を飛び出してしまう。



琴姫七変化は、江戸城を飛び出した琴姫(松山容子)が、旅の先々で事件に巻き込まれ、
華麗な七変化で悪を懲らしめる波瀾万丈の姫君行状記である。

女らしいカンザシや三味線の立回りもあって、時代劇にお色気が加わった





主演の松山容子は、その芸名が示すように愛媛県松山生まれ。

高校在学中「アサヒグラフ」の表紙モデルを務めたのがきっかけで、松竹にスカウトされた。


松竹では役に恵まれなかったが、たまたま出演したテレビ番組「天馬天平」のお姫様ぶりが
番組のスポンサーである大塚製薬社長の目にとまり「琴姫七変化」の主役に抜擢された。


番組は大ヒットとなり、その後2年間に渡り放送された。

大塚食品「ボンカレー」の初代パッケージに彼女が起用されているのはこのためである。
   

 
(制作)日本テレビ(YTV)日本電波映画(原作)松村楢宏(監督)久見田喬二
(配役)琴姫(松山容子)徳川家斉(海江田譲二)柳生大三郎(秋葉浩介)大塚四郎(松本錦四郎)
お俊(川保まき)内藤加賀(乃木年男)おくめ(朝倉彩子)



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