澪つくし 1985年(昭和60年) ドラマ傑作選
女学生の梅木かをる(沢口靖子)は、銚子の浜で青年漁師・吉武惣吉(川野太郎)と出会う。
指に刺さったとげを、惣吉に抜いてもらったかをるは、乙女心に淡いときめきを覚える。
これがきっかけとなり、相思相愛の間柄になった二人は、様々な困難を乗り越え、祝言を挙げる。
だが不幸なことに、惣吉が漁で遭難、行方不明となり、かをるはショックで惣吉の子を流産する。
かをるは実家に引き取られ、実家の番頭であった梅木(柴田恭兵)と再婚、双子の男児も授かった。
そして遭難から五年目、フィリピンから記憶喪失の状態で送還された惣吉は、かをると再会する。
原作は、ジェームス三木の同名書下ろし小説。ヒロインは、1984年「第一回東宝シンデレラ」に
選ばれた新人、沢口靖子(19)、相手役は、早大生で昨年まで野球部にいた新人、川野太郎(22)
舞台は、昭和初期の漁業と醤油の町・千葉県銚子。銚子の「海者」と「おか者」は、昔から犬猿の仲
だったが、網元の長男・惣吉と、醤油醸造元のかをるは愛を育む。
ドラマは、二人の純愛物語を軸に、天然醸造醤油の伝統を守り抜く銚子の醤油商人たちの心意気が描かれる。
本作は、主演の沢口と川野の美形コンビの人気もあり、平均視聴率44.3%、最終回は55.3%の高視聴率を記録する大ヒット作品となった。
(制作)NHK(脚本)ジェームス三木
(配役)梅木かをる(沢口靖子)吉武惣吉(川野太郎)梅木健作(柴田恭兵)小浜律子(桜田淳子)
弥太郎(明石家さんま)吉武とね(草笛光子)坂東るい(加賀まりこ)坂東久兵衛(津川雅彦)