水もれ甲介   1974年(昭和49年)       ドラマ傑作選

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水道修繕屋の長男・甲介(石立鉄男)は、すぐに水もれ(ミス)を起こすドジな男である。


あるとき、父親(森繁久彌)とケンカして家を出た甲介は、好きなドラマーの道をめざす。


そこへ父危篤の報が舞い込む。

慌てて病院に駆けつけた甲介に、父・保太郎は、あとを頼むと言い残して息絶える。


父との約束を守るため、甲介はドラマーをあきらめ、家業の水道屋を継ぐことになる。


だが、熱血漢でドジばかりの甲介は、弟の輝夫(原田大二郎)や妹の朝美に嫌われ、
母の滝代(赤木春恵)にも心配のかけどおしだった。





水道屋の甲介が、家族を巻き込んで引き起こす騒動を描いたドタバタ人情喜劇。


この作品での石立鉄男の役どころは、向こう見ずで気が短く、早とちりは日常茶飯事。

だけど人情もろくて、自分の事じゃないのに一生懸命やってしまう三枚目を好演している。


父・保太郎が息をひきとる寸前、甲介は自分の出生の秘密を聞かされていた。

甲介と弟・輝夫の二人は、実の子ではなく、父親が恩を受けた元上官の子供だった。

その上官は戦死してしまい、父の保太郎は、上官の二人の子供を引き取ったというのだ。


戦後30年を経ていた当時もなお、戦争の影が人々の身近に残っていたことを感じさせる。


ドラマには、昭和40年代の町並みや商店街の様子が随所に描かれている。

ドラマの舞台となった水道屋は、都電荒川線のガード下にあった実際の水道店が使われた。

そんな場所柄のため、店のすぐ横を通る都電の走行風景がドラマ中に何度も登場する。
   

 
(制作)日本テレビ(NTV)ユニオン映画(脚本)松木ひろし

(配役)三ツ森甲介(石立鉄男)三ツ森輝夫(原田大二郎)三ツ森朝美(村地弘美)三ツ森保太郎(森繁久彌
三ツ森滝代(赤木春恵)酒井忠助(名古屋章)酒井初子(岸ユキ)須貝泰弘(犬塚弘)大島竹造(谷村昌彦)



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