牟田刑事官事件ファイル   1983年(昭和58年)       ドラマ傑作選

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牟田一郎(小林桂樹)は、神奈川県警・山下署の刑事官である。

子供達は独立し、現在は妻の明子(津島恵子)と二人暮らしだ。


だが今は、妻がサンパウロにいる娘のもとに長期滞在しているため、

佗しい独り暮らしを余儀なくされている。


ある日、宮崎県警の日高警部補(剣幸)が、部下の黒木刑事とともに

山下署を訪ねてくる。





実は、横浜に住む女性の絞殺体が発見されたのだが、彼女の遺留品中に

山下署の岩城警部補(東幹久)の名刺が見つかったというのだ。

(第31話 宮崎発東京行き最終便の女!)



熟年刑事官・牟田一郎が、深い洞察力と人情味で難事件に挑む異色の刑事ドラマ。


刑事官とは、刑事たちのサポートを主な任務とする警察官である。

だが、階級は警視であり、刑事官が事件捜査全般の指揮をとることもある。


本作は、ベテラン俳優・小林桂樹が、真面目一徹で堅物な刑事官を演じており、

彼の個性で、人間的な温かみを湛えた人情刑事ドラマに仕上がっている。


また牟田刑事官を陰で支える妻役・明子を、津島恵子が一貫して演じている。

本シリーズは、1983年に始まり、小林が出演不可能になる2007年(平成19年)

まで24年もの長きに渡って放映された。
   

 
(制作)テレビ朝日(EX)(原作)石坂英太郎(脚本)寺田敏雄


(配役)牟田一郎(小林桂樹)牟田明子(津島恵子)岩城政則(東幹久)水木奈津(喜多嶋舞)日高美津江(剣幸)

黒木刑事(井上康)沢辺久美子(西尾まり)沢辺真理子(木内晶子)藤井竹夫(増沢望)梶原課長(小沢象)


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