野々村病院物語II 1982年(昭和57年) ドラマ傑作選
アメリカの病院に勤めていた野々村隆之(宇津井健)は、契約期間を終え帰国、
亡くなった父が20年前に開業した野々村病院の2代目院長に就任する。
だが、病院の経営の実権は、院長代理の木井省三(津川雅彦)が握っていた。
金儲け優先の経営方針により、病院内は医療の心もすさみ腐敗しきっていた。
正義感に燃える隆之は、早速、病院の立て直しに乗り出すが…。
東京郊外の病院を舞台に、理想主義の院長と現実主義の医師との対立を中心にした人間模様を描く。
主人公の野々村隆之(宇津井健)は、医学が自分の天職だと信じ、仕事に情熱を傾ける。
隆之には、苦しみ悩んでいる病人に手を差し伸べずにはいられない優しさがあった。
だが、3年間の海外勤務を終え、野々村病院の院長に就任すると、院長代理を務めていた
木井省三(津川雅彦)は、隆之の理想とは違う形で病院経営を進めていた。
隆之は、この3年間の間に他所の病院のようになってしまった野々村病院を一歩一歩、
根気よく立て直していこうと決意する。
院長代理の省三は、隆之と大学病院時代の同期で、優秀な外科医だが、名うてのプレイボーイで
看護婦の千恵(夏目雅子)とは、以前から良からぬ噂が立っていた。
そんな折り、婦長の直子(山岡久乃)が隆之に、千恵が病院をやめるつもりだと告げる。
(制作)TBS、テレパック(脚本)高橋玄洋
(主題歌)谷村新司「青年の樹」(作詞作曲:谷村新司)
(配役)野々村隆之(宇津井健)野々村梨花(柏原芳恵)倉方千恵(夏目雅子)大町久美(加賀まりこ)
鈴籏努(蟹江敬三)木井省三(津川雅彦)四方直子(山岡久乃)月波恭一(大和田獏)
山根太平治(関口宏)鯨岡好江(山田邦子)日暮里子(大橋恵里子)郷明子(白川由美)