おんなの家   1974年(昭和49年)       ドラマ傑作選

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三姉妹が経営する東京下町の炉端焼き「花舎」は、不景気の煽りで客足が伸びない。


ある日、訪れた女の客・貴子(佐久間良子)が現金の持ち合わせがないと言う。

彼女は、代わりにダイヤの指輪を置いて行くが、その後、投身自殺を図ってしまう。


身柄を引き取りに行った桐子(奈良岡朋子)は、貴子を連れ帰り、店で雇うことにした。

美人で愛想のよい貴子は、たちまち人気者となり、店は連日大繁盛となる。


だが、仕事を奪われた長女の梅(杉村春子)は、どうも面白くない。

ある日、来店したてまり(池内淳子)と小桃(長山藍子)が、貴子の顔に見覚えがあると言い出す。




下町の炉端焼き店を舞台に、性格が対照的な三姉妹の泣き笑いを描いたホームドラマ。


毎回、長女の梅が注文を間違えたり、料理の皿を落とす等の粗相をしては、姉妹喧嘩に発展してしまう。

また三姉妹と、店に訪れる人々との交流から起こる様々な事件の顛末などが綴られる。



本作は、1974年から1993年まで「東芝日曜劇場」で計16本が放映された橋田寿賀子原作による
大ヒットドラマである。


1956年から始まった「東芝日曜劇場」は、1993年まで37年間、1877回続いた長寿番組となった。

1956年当時は、ライバル局「日本テレビ」のプロレスや野球の中継が圧倒的な人気を博していた。


その対抗策として出された企画が、一流作家と名優を揃えて正統派ドラマを制作することだった。

「東芝日曜劇場」は、家族が揃う日曜午後9時から10時まで放送され「ドラマのTBS」を代表する
看板ドラマ枠として、視聴者に長年親しまれることとなった。


番組からは、愛と死をみつめて(1964年)女と味噌汁(1965年)誰も知らない愛(1975年)など
数々の名作が生まれている。
   

 
(制作)TBS(原作・脚本)橋田寿賀子

(配役)梅(杉村春子)葵(山岡久乃)桐子(奈良岡朋子)さくら(和泉雅子)直人(大和田伸也)
貴子(佐久間良子)雪子(泉ピン子)てまり(池内淳子)小桃(長山藍子)



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