ロマンス 1984年(昭和59年) ドラマ傑作選

北海道から上京した加治山平七(榎木孝明)は、すっかり活動写真に心を奪われていた。
そして偶然映画館で出会った香木真之助(辰巳琢郎)とともに、映画の世界へと飛び込んでいく。
やがて若い二人にも、それぞれ恋の季節が訪れる。
平七は、世話になった家のさよ(小宮久美子)と、真之助は、女優志願のはる(樋口可南子)と。
これは彼らにとって、はじめての「ロマンス」であった。
青春のエネルギーを、映画と恋にそそいだ四人の若者の物語。
主演の榎木孝明が、映画青年から映画監督になっていく無声映画界末期の頃の若者を演じている。
当時は、無声からトーキーへと移り変わる時代であり、映画界は莫大な設備投資と大量の失業者
(活動弁士、楽士など)を余儀なくされるという大きな悲喜劇を生み出すことになった。
本作は、大正、昭和の時代を背景に、草創期の日本映画の舞台裏を伺い知ることができる作品である。
当時のカメラや撮影現場のセットなどから、古き良き時代の映画づくりの熱気が伝わってくる。
なお、榎木が、主題歌を芹洋子と歌うなど、新鮮な試みもなされている。
(制作)NHK(脚本)田向正健
(主題歌) 芹洋子・榎木孝明 「夢こそ人生」(作詞:岩谷時子、作曲:山本直純)
(配役)加治山平七(榎木孝明)小島はる(樋口可南子)大倉さよ(小宮久美子)香木真之助(辰巳琢郎)
香木真太郎(船越英二)香木艶子(岸田今日子)香木真人(浜村純)活弁士(山本直純)語り(八千草薫)
