(シルバーラブの日)

1948(昭和23)年11月30日、歌人の川田順が短歌の弟子で27歳年下の大学教授夫人、鈴鹿俊子ととともに死を覚悟して家出。
当時川田順は68歳。
3年前から続いていた教授夫人との恋の行く末を悲観しての行動だった。

このとき川田が詠んだ詩に「墓場に近き老いらくの恋は怖るる何もなし」という一節があり、この詩から「老いらくの恋」が一躍流行語となった。
その後ふたりはつれ戻されたものの、夫人は夫と離婚して翌年晴れて結婚、おだやかな晩年をおくったという。