スチャラカ社員 1961年(昭和36年) ドラマ傑作選


関西喜劇陣が大挙出演して、お笑いを振りまくサラリーマンもの。
ドラマの舞台は、女社長のミヤコ蝶々が、デンとひかえる「海山物産」
人見きよしのボケ課長に、中田ダイマル・ラケットのグータラ社員、
下っ端社員の藤田まことに、白木みのるの給仕といった顔ぶれ。
そんなユニークな社員たちが、次から次へと笑いをバクハツさせるが、
上方漫才調にスピードの乗ったテンポの速さで、東京にも意外な人気。
とりわけ、ボケ役の人見きよしが、ずり落ちるベルトを引き上げながら放った
「ホント、チートモ知ラナカッタワ」というセリフは、視聴者の間で大流行した。
役柄の上では、リッパな(?)サラリーマンでも、レギュラー出演者は全員、
親の代から給料生活者には縁のない者ばかり。
帳簿だ、ハンコだと言っても、ピンとこないのはもちろん、「交通費」が何のことか
分からず、「なんや、乗り金(芸能用語で交通費のこと)と言うたらええのに」と、
ディレクターを悩ませるというあんばい。
ところで、タイトルの「スチャラカ」とは、脚本の香川登志緒氏によれば、囃子歌の
「スットントロリコ スチャラカ チャンチャン」から来ているという。
サラリーマンを主人公とした喜劇の場合、「のんびり社員」とか「腰抜け社員」とか
名付けたのでは、内容が制約されてしまう。
そこで「スチャラカ」を「社員」にくっつけて、おどけて賑やかな感じを表現したのだという。
(制作)ABC(朝日放送 JNN系列)(脚本)香川登志緒
(配役)海山物産社長(ミヤコ蝶々)支店長(横山エンタツ)部長(長門勇)課長(人見きよし)
社員(中田ダイマル・ラケット)社員(藤田まこと)社員(川上のぼる)給仕(白木みのる)
事務員(長谷百合)事務員(藤純子)喫茶店のマスター(南都雄二)
