飛び出せ!青春 1972年(昭和47年) ドラマ傑作選
河野武(村野武範)は、私立太陽学園に赴任してきた新任教師である。
赴任の当日、校門でいきなり、女教師の本倉明子(酒井和歌子)にぶん投げられる。
実はこれは「変な男に追いかけられている」という生徒たちのいたずらだった。
あとから新任の教師だと知ってあやまる本倉先生。彼女は柔道2段の腕前だった。
いたずらをしたのは、落ちこぼれの劣等生が集まったサッカー部の生徒だという。
さらに河野は教頭から、新任早々、そのサッカー部の部長を押しつけられてしまう。
「来る者は拒まない」という校長の方針により、無試験入学制度をとっている太陽学園高校には
全国から落ちこぼれが集まっていた。中でもサッカー部は劣等生の集まりだった。
新任の河野は、赴任早々のトラブルで教頭に疎んじられ、早速サッカー部の部長を押し付けられる。
だが、河野は持ち前のチャレンジ精神や正義感を発揮し、生徒たちに熱き思いを伝えてゆくのだった。
ドラマを通しての合言葉で、テーマでもある「レッツ・ビギン Let's begin!」は流行語となり、
生徒役からも多くの人気者が生まれた。
また、青い三角定規が歌った主題歌「太陽がくれた季節」も大ヒット。
同年の「日本レコード大賞」新人賞を受賞し「NHK紅白歌合戦」にも出場した。
(制作)日本テレビ(NTV)東宝(脚本)鎌田敏夫
(配役)河野武(村野武範)本倉明子(酒井和歌子)柴田良吉(頭師佳孝)山本大作(保積ぺぺ)
高木勇作(石橋正次)片桐次郎(剛達人)森下真樹(青木英美)江川俊介(穂積隆信)
塚本信二(柳生博)杉田良策(有島一郎)名和半次郎(名古屋章)
太陽がくれた季節