やぶ髭(ひげ)ないしょ話   1984年(昭和59年)       ドラマ傑作選

直線上に配置




都会から海辺の町・積丹町にやってきた「やぶ髭」こと吟次郎(藤岡琢也)は、

妻のフクミ(南田洋子)と暮らしながら、この町で開業医を営んでいる。


釣り好きで太っ腹、それにちょっと女好きのやぶ髭は、今ではすっかり人気者だ。


そんなある日、姫子(和由布子)と名乗る若い女が、吟次郎の病院を訪れる。

姫子は、入院中の老人の話を聞いてやったり、痛い所をさすってやったり、

ボランティアで通ってくるのだった。




吟次郎は、姫子に一目惚れ。彼女の来院をソワソワと心待ちにするようになる。


そんな時、町にどんな病気もピタリと言い当てる女祈祷師が現れる。

そのうち、町では妙なうわさがたちはじめた。やぶ髭先生のところへ行くよりも

祈祷師のほうが、よっぽど治療がうまいというのだ。

やがて外来の患者がすっかりとだえ、病院は閑古鳥がなくようになってしまった。




北海道・積丹町を舞台に「やぶ髭先生」と慕われている開業医夫婦と、漁業で

生計をたてている町民との心温まる交流を描いた作品。

医師で作家の志賀貢の小説「北国医者のないしょ話」を高橋玄洋が脚色した。


病院にやって来る謎の美女・姫子を演じた和由布子は、デビュー一年足らずの新人。

1981年、ミス着物日本一に選ばれただけに、良家の令嬢といった気品を備えている。

本作では、祈祷師の母親を助けるため、病院でスパイまがいのことまでやってのける

大胆な娘役を熱演、目下の成長株とされる期待の新人だ。


一方、余生を辺地医療にかけようと開業医夫婦を演じる藤岡琢也、南田洋子コンビは、

ドラマでは何度も共演を重ねているだけに、息の合った絶妙な掛け合いを見せている。



(制作)HBC(北海道放送)(原作)志賀貢(脚本)高橋玄洋

(配役)大村吟二郎(藤岡琢也)妻・フクミ(南田洋子)医師・栗林(江藤潤)

看護婦・良子(優ひかり)吉川姫子(和由布子)


直線上に配置