座頭市 血煙り街道
1967年(昭和42年)
邦画名作選
旅の途中で病に倒れた女から、その男児を託された市。
父親を探し求めて按摩と幼子の珍道中が始まった。
途中で市は、旅芸人の一座や謎の素浪人と何度か出くわす。
やがて市はご禁制の絵皿をめぐる陰謀に巻き込まれていく。
「座頭市」は、盲目の居合い斬りの達人、座頭の市が、諸国を旅しながら悪人と対峙するアクション時代劇である。
1962年(昭和37年)大映の勝新太郎主演で映画化されて以来、足掛け12年、26作品という長寿シリーズとなった。
その頂点ともいえる一作が、近衛十四郎を相手役に迎えたこの17作目「座頭市血煙り街道」である。
当時、東映の看板スターであった近衛は、豪快でスピード感あふれる殺陣で、剣戟ファンを熱狂させていた。
この作品では、近衛と勝新太郎が段取りなしで立ち回りを演じることが最大の見どころになっている。
東映と大映、両社極めつけの剣豪同士の対決シーンは、まさにシリーズ全篇の圧巻と言えるであろう。
製作 大映
監督 三隅研次
配役
座頭市
勝新太郎
ともえ
朝丘雪路
庄吉
伊藤孝雄
赤塚多十郎
近衛十四郎
みゆき
中尾ミエ
前原の権造
小池朝雄
おみつ
高田美和
お仙
坪内ミキ子
代官手附鳥越
小沢栄太郎