銭形平次   1966年(昭和41年)       ドラマ傑作選

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上野・寛永寺の御用金五千両が奪われる事件が起こる。


大金を手に入れたのはいいが、その分け前をめぐって争いが生じる。

仲間割れのあげく、盗賊団の頭領・弥平(熊谷武)は殺されてしまう。


弥平には、本所で茶屋を開いている一人娘・お珊(北林早苗)がいた。

お珊は、本所の岡っ引き・お品(宮園純子)の取り調べを受けることに。


だが、父を殺されたお珊は、ひたすら口を閉ざすばかり。

お品が若い女ということで、三の輪の万七親分がやたらと口を出してくる。


平次は、本来口出しをする立場ではないのだが、お品の捜査に協力する。




東映の時代劇スター・大川橋蔵が、十手捌きが冴える江戸庶民の味方、平次親分に扮し、
1966年から18年間、888回という不倒の記録を打ち立てた捕物帳シリーズ。


主人公の銭形平次は、神田明神下の長屋に住む岡っ引きで江戸一番の捕物名人。

犯罪者の捕縛に際して、投げ銭の特技を見せるところから、銭形の異名がついた。


主演の大川橋蔵は、健康管理のため、酒もタバコも控え、愛妻家・平次のイメージを
守るため夜遊びもしなかったという。


婦人の弁当持参で撮影所に通って平次役にすべてを賭け、ドラマが終わった年、
1984年の暮れに逝去した。

映画の遺作も「銭形平次」まさに一代の平次役者であった。
   

 
(制作)フジテレビ、東映(原作)野村胡堂(脚本)野上龍雄

(配役)銭形平次(大川橋蔵)お静(八千草薫)八五郎(佐々十郎)笹野新三郎(神田隆)三輪の万七(藤尾純)
お品(宮園純子)お弓(鈴村由美)お神楽の清吉(池俊一)太吉(川浪公次郎)巳之吉(曽根晴美)お珊(北林早苗)
亥太郎(唐沢民賢)酉三(堀正夫)石原の利助(高松錦之助)彫政(源八郎)弥平(熊谷武)



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