不思議の国のアリス

ショーン・コネリー（Sean Connery）

生年月日： 1930/08/25
出身地：イギリス／スコットランド
没年： 2020/10/31

18歳の時海軍に入隊するが病気で除隊。
その後ロンドンで演技の勉強をし、1957年、モンゴメリー・タリー監督の「帰らざる道」で映画デビュー。

1962年「007は殺しの番号」でジェームス・ボンド役を演じ、これが彼の存在を不動のものとした。

007シリーズは世界的人気を得たが、やがて年齢的限界を感じ、シリーズを降りる。
「オリエント急行殺人事件 1974」「風とライオン 1975」などで、演技派として新境地を開拓。

1976年「ロビンとマリアン」では、八年ぶりに映画出演のオードリー・ヘプバーンと共演。
中年男女のロマンスを演じ、渋いお色気を見せている。

1987年のギャング映画「アンタッチャブル」では、アカデミー助演男優賞を受賞した。

代表作品

			００７／ロシアより愛をこめて（From Russia with Love）1963年（英）イギリスに亡命を希望する謎の女タチアナがボンドに接触。彼女は手土産に、ソ連の暗号解読機を持ち出すという。だがその裏には、犯罪組織「スペクター」の陰謀があった。罠と知りつつボンドはイスタンブールに向かうが…。ボンドは正義の味方ではない、また個人的な損得勘定から行動しているわけでもない。彼は国家公務員なのだ。英国情報部（MI6）の上司から指示を受けて、仕事として諜報活動を遂行しているのである。ボンドは職業柄、世界各地を移動するのだが、その費用は必要経費としてすべて英国政府が負担している。彼はスーツを粋に着こなし、アタッシュケースを手に、無表情に、ビジネスライクに任務をこなすのだ。任務を終え、無事に帰国した後、領収証などを経理課に提出して、出張経費を請求しそうな雰囲気さえあって、そのあたりが絶妙な空気感を醸し出している。（監督）テレンス・ヤング（Terence Young）（出演）ショーン・コネリー（Sean Connery）ダニエラ・ビアンキ（Daniela Bianchi）ロバート・ショウ（Robert Shaw）


			００７／ゴールドフィンガー（GOLDFINGER）1964年（英）英国の金塊が大量に国外に流出しているとの情報を得て、ボンドは犯人らしき億万長者ゴールドフィンガーに近づく。ゴールドフィンガーの目的は、アメリカの金塊を放射能で汚染し、所有する金を10倍の価格で売ることだった。ボンドは荒っぽいやり方で見張り役のブロンド美女を味方につけ、ゴールドフィンガーの計画を阻止すべく作戦を開始するが…。登場したボンドガールは、生粋のロンドン娘・オナー・ブラックマン。彼女が演じたのは、空中サーカス団長で女性パイロットを務めるプッシー・ガロア。ボンドと敵対する立場だったが、親密になってしまい協力者に寝返る。（監督）ガイ・ハミルトン（GUY HAMILTON）（出演）ショーン・コネリー（SEAN CONNERY）ゲルト・フレーベ（GERT FROBE）オナー・ブラックマン（HONOR BLACKMAN）


			００７は二度死ぬ（YOU ONLY LIVE TWICE）1967年（英）米ソの宇宙船が、謎の飛行物体に捉えられるという事件が発生。英国情報部「MI6」は、その飛行物体の基地が、日本にあることを突きとめる。情報の真偽を確かめるため、ジェームズ・ボンドが日本に派遣された。当時の東京オリンピック直後の日本の様子も楽しめ、スモウ、ゲイシャ、ニンジャなど、外国映画にありがちな面白い日本もありで、いろんなアングルから楽しめる一作。ボンドカー初の国産車「TOYOTA 2000GT」によるカー・アクションも見どころのひとつ。ショーン・コネリーは、188cmの長身のため、2000GTはオープンカー仕様となった。（監督）ルイス・ギルバート（LEWIS GILBERT）（出演）ショーン・コネリー（SEAN CONNERY）ドナルド・プレゼンス（DONALD PLEASENCE）丹波哲郎（TETSURO TANBA）若林映子（AKIKO WAKABAYASHI）浜美枝（MIE HAMA）


			オリエント急行殺人事件（MURDER ON THE ORIENT EXPRESS）1974年（英）三日間のヨーロッパ横断の旅にのぼったオリエント急行は、山中で大雪のため立ち往生してしまった。だが鍵のかかった車室で、一人の大富豪アメリカ人が満身に12カ所もの刺し傷を受けて殺害された。乗り合わせた名探偵ポアロ（アルバート・フィニー）が早速捜査を開始するが…。ポアロの推理によって、さしもの難事件も解決した。彼はマフィアの抗争による殺人事件だと当局に報告、それ以上乗客たちの罪を追及することはしなかった。やがて列車は国境の駅に着く。万感の思いを込めた乗客たちは、無言のうちに杯を挙げて祝い合い、みなそれぞれの場へと別れて行った。ショーン・コネリーは、英国軍人のアーバスノット大佐を演じている。（監督）シドニー・ルメット（SIDNEY LUMET）（出演）アルバート・フィニー（ALBERT FINNEY）イングリッド・バーグマン（INGRID BERGMAN）ローレン・バコール（LAUREN BACALL）ショーン・コネリー（SEAN CONNERY）リチャード・ウィドマーク（Richard Widmark）ジャクリーン・ビセット（Jacqueline Bisset）


			薔薇の名前（Le Nom de la Rose）1986年（仏/伊/独）中世イタリアの修道院で、若い修道士が殺害される事件が起こった。彼は修道院の図書館から突き落とされて死亡したという。しかし、その図書館には窓がなかった。修道士たちのあいだでは、悪魔の仕業だとの噂が広まる。修道院の院長は、フランシスコ会のウィリアム修道士（コネリー）に捜査を依頼した。 14世紀の修道院を舞台に、主人公の修道士が相次ぐ殺人事件の謎を解いていく物語。本作は1970年代、過激派によるテロの嵐が吹き荒れていたイタリアの政治状況も投影しているという。テロ対策として「治安維持法」が制定され、戦前の日本のように、密告の奨励や無差別逮捕、言論弾圧が強化された。これらは、異端派を強引に犯人に仕立て上げ、火刑や毒殺に処していた中世の時代と何ら変わりはないではないか、というメッセージが作品から読み取れるのだ。（監督）ジャン＝ジャック・アノー（Jean-Jacques Annaud）（出演）ショーン・コネリー（Sean Connery）クリスチャン・スレーター（Christian Slater）

帰らざる道（No Road Back）1957年
地獄特急（Hell Drivers）1957年
虎の行動（Action of the Tiger）1957年
四つの願い（Darby O'Gill and the Little People）1959年
ターザンの決斗（Tarzan's Greatest Adventure）1959年
殴り込み愚連隊（The Frightened City）1961年
ダイナミック作戦（On the Fiddle）1961年
史上最大の作戦（The Longest Day）1962年
007 ドクター・ノオ（007は殺しの番号）（Dr. No）1962年
007 ロシアより愛をこめて（007 / 危機一発）（From Russia with Love）1963年
わらの女（Woman of Straw）1964年
マーニー（Marnie）1964年
007 ゴールドフィンガー（Goldfinger）1964年
丘（The Hill）1965年
007 サンダーボール作戦（Thunderball）1965年
素晴らしき男（A Fine Madness）1966年
007は二度死ぬ（You Only Live Twice）1967年
シャラコ（Shalako）1968年
SOS北極... 赤いテント（La tenda rossa）1969年
男の闘い（The Molly Maguires）1970年
ショーン・コネリー/盗聴作戦（The Anderson Tapes）1971年
007 ダイヤモンドは永遠に（Diamonds Are Forever）1971年
怒りの刑事（The Offence）1972年
未来惑星ザルドス（Zardoz）1974年
オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック（Ransom）1974年
オリエント急行殺人事件（Murder on the Orient Express）1974年
風とライオン（Wind and the Lion）1975年
王になろうとした男（The Man Who Would Be King）1975年
ロビンとマリアン（Robin and Marian）1976年
いとしき暗殺者（The Next Man）1976年
遠すぎた橋（A Bridge Too Far）1977年
大列車強盗（The Great Train Robbery）1979年
メテオ（Meteor）1979年
さらばキューバ（Cuba）1979年
アウトランド（Outland）1981年
バンデットQ（Time Bandits）1981年
氷壁の女（Five Days One Summer）1982年
シークレット・レンズ（Wrong Is Right）1982年
ネバーセイ・ネバーアゲイン（Never Say Never Again）1983年
勇者の剣（Sword of the Valiant）1984年
ハイランダー悪魔の戦士（Highlander）1986年
薔薇の名前（Der Name der Rose）1986年
アンタッチャブル（The Untouchables）1987年（アカデミー助演男優賞）
プレシディオの男たち（The Presidio）1988年
インディ・ジョーンズ/最後の聖戦（Indiana Jones and the Last Crusade）1989年
ファミリービジネス（Family Business）1989年
レッド・オクトーバーを追え!（The Hunt for Red October）1990年
ロシア・ハウス（The Russia House）1990年
ハイランダー2 甦る戦士（Highlander II:The Quickening）1991年
ロビン・フッド（Robin Hood:Prince of Thieves）1991年
ザ・スタンド（Medicine Man）1992年
ライジング・サン（Rising Sun）1993年
グッドマン・イン・アフリカ（A Goodman in Africa）1994年
理由（Just Cause）1995年
トゥルーナイト（First Knight）1995年
ドラゴンハート（Dragonheart）1996年
ザ・ロック（The Rock）1996年
アベンジャーズ（The Avengers）1998年
マイ・ハート、マイ・ラブ（Playing by Heart）1998年
エントラップメント（Entrapment）1999年
小説家を見つけたら（Finding Forrester）2000年
リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い（The League of Extraordinary Gentlemen）2003年

			００７／ロシアより愛をこめて（From Russia with Love）1963年（英）イギリスに亡命を希望する謎の女タチアナがボンドに接触。彼女は手土産に、ソ連の暗号解読機を持ち出すという。だがその裏には、犯罪組織「スペクター」の陰謀があった。罠と知りつつボンドはイスタンブールに向かうが…。ボンドは正義の味方ではない、また個人的な損得勘定から行動しているわけでもない。彼は国家公務員なのだ。英国情報部（MI6）の上司から指示を受けて、仕事として諜報活動を遂行しているのである。ボンドは職業柄、世界各地を移動するのだが、その費用は必要経費としてすべて英国政府が負担している。彼はスーツを粋に着こなし、アタッシュケースを手に、無表情に、ビジネスライクに任務をこなすのだ。任務を終え、無事に帰国した後、領収証などを経理課に提出して、出張経費を請求しそうな雰囲気さえあって、そのあたりが絶妙な空気感を醸し出している。（監督）テレンス・ヤング（Terence Young）（出演）ショーン・コネリー（Sean Connery）ダニエラ・ビアンキ（Daniela Bianchi）ロバート・ショウ（Robert Shaw）


			００７／ゴールドフィンガー（GOLDFINGER）1964年（英）英国の金塊が大量に国外に流出しているとの情報を得て、ボンドは犯人らしき億万長者ゴールドフィンガーに近づく。ゴールドフィンガーの目的は、アメリカの金塊を放射能で汚染し、所有する金を10倍の価格で売ることだった。ボンドは荒っぽいやり方で見張り役のブロンド美女を味方につけ、ゴールドフィンガーの計画を阻止すべく作戦を開始するが…。登場したボンドガールは、生粋のロンドン娘・オナー・ブラックマン。彼女が演じたのは、空中サーカス団長で女性パイロットを務めるプッシー・ガロア。ボンドと敵対する立場だったが、親密になってしまい協力者に寝返る。（監督）ガイ・ハミルトン（GUY HAMILTON）（出演）ショーン・コネリー（SEAN CONNERY）ゲルト・フレーベ（GERT FROBE）オナー・ブラックマン（HONOR BLACKMAN）


			００７は二度死ぬ（YOU ONLY LIVE TWICE）1967年（英）米ソの宇宙船が、謎の飛行物体に捉えられるという事件が発生。英国情報部「MI6」は、その飛行物体の基地が、日本にあることを突きとめる。情報の真偽を確かめるため、ジェームズ・ボンドが日本に派遣された。当時の東京オリンピック直後の日本の様子も楽しめ、スモウ、ゲイシャ、ニンジャなど、外国映画にありがちな面白い日本もありで、いろんなアングルから楽しめる一作。ボンドカー初の国産車「TOYOTA 2000GT」によるカー・アクションも見どころのひとつ。ショーン・コネリーは、188cmの長身のため、2000GTはオープンカー仕様となった。（監督）ルイス・ギルバート（LEWIS GILBERT）（出演）ショーン・コネリー（SEAN CONNERY）ドナルド・プレゼンス（DONALD PLEASENCE）丹波哲郎（TETSURO TANBA）若林映子（AKIKO WAKABAYASHI）浜美枝（MIE HAMA）


			オリエント急行殺人事件（MURDER ON THE ORIENT EXPRESS）1974年（英）三日間のヨーロッパ横断の旅にのぼったオリエント急行は、山中で大雪のため立ち往生してしまった。だが鍵のかかった車室で、一人の大富豪アメリカ人が満身に12カ所もの刺し傷を受けて殺害された。乗り合わせた名探偵ポアロ（アルバート・フィニー）が早速捜査を開始するが…。ポアロの推理によって、さしもの難事件も解決した。彼はマフィアの抗争による殺人事件だと当局に報告、それ以上乗客たちの罪を追及することはしなかった。やがて列車は国境の駅に着く。万感の思いを込めた乗客たちは、無言のうちに杯を挙げて祝い合い、みなそれぞれの場へと別れて行った。ショーン・コネリーは、英国軍人のアーバスノット大佐を演じている。（監督）シドニー・ルメット（SIDNEY LUMET）（出演）アルバート・フィニー（ALBERT FINNEY）イングリッド・バーグマン（INGRID BERGMAN）ローレン・バコール（LAUREN BACALL）ショーン・コネリー（SEAN CONNERY）リチャード・ウィドマーク（Richard Widmark）ジャクリーン・ビセット（Jacqueline Bisset）


			薔薇の名前（Le Nom de la Rose）1986年（仏/伊/独）中世イタリアの修道院で、若い修道士が殺害される事件が起こった。彼は修道院の図書館から突き落とされて死亡したという。しかし、その図書館には窓がなかった。修道士たちのあいだでは、悪魔の仕業だとの噂が広まる。修道院の院長は、フランシスコ会のウィリアム修道士（コネリー）に捜査を依頼した。 14世紀の修道院を舞台に、主人公の修道士が相次ぐ殺人事件の謎を解いていく物語。本作は1970年代、過激派によるテロの嵐が吹き荒れていたイタリアの政治状況も投影しているという。テロ対策として「治安維持法」が制定され、戦前の日本のように、密告の奨励や無差別逮捕、言論弾圧が強化された。これらは、異端派を強引に犯人に仕立て上げ、火刑や毒殺に処していた中世の時代と何ら変わりはないではないか、というメッセージが作品から読み取れるのだ。（監督）ジャン＝ジャック・アノー（Jean-Jacques Annaud）（出演）ショーン・コネリー（Sean Connery）クリスチャン・スレーター（Christian Slater）