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【第五課 第九節】   小説読解


  「甲贺忍法帖」  山田风太郎


第一回  奥秘    


天守阁高七层,叠如舞扇。以此为幕,两名男子正一动不动地对峙着。

阳光忽而明艳,忽而阴霾,二人的身影也随之或清晰或朦胧,如同要逝散的烟雾。

纵有无数双眼睛注视着他们却都像被蒙上了轻纱,仿佛注视的对象随时都会突然消失。
却没有一束眼光片刻离开。
两名男子仅五米之隔,凌厉的杀气牢牢烙印于每个人的视觉中枢。

虽然如此,两人的手中却都未持任何武器,仅仅赤手空拳。
如果不是两人刚才在院中使用的“忍术”让众人大惊失色,或许杀气也不会像现在这样明显。

其中一人名叫风待将监。此人年龄约在四十上下。
额头隆起,脸颊凹陷,红色的小眼珠闪闪放光,相貌丑陋得可怖。

背部如同患了佝偻一般,形成鼓胀的圆球,手脚异长,呈灰色,前端异样地张开。
草鞋中露出的脚趾和手指,每根都极像一只大爬虫。

就在刚才,此人曾和五名武士一较身手。

将监虽然手携长刀,姿势却像田野里吓唬鸟兽的稻草人,看不出什么过人的武艺,而那五武士却都是柳生流的一等高手,
本来想借人数优势速战速决,但当他们看到风待将监的架势,都已目瞪口呆。

“啊!” 突然,武士中的两人踉跄闪开,同时用单手捂住双眼。
将监已经无声地展开了攻击。

余下的三人虽不知到底发生了何事,也都只好慌忙迎战。
双方拔剑即说明战斗早已开始,而自己居然不知道对方是如何出的手,三人一边为己方的不觉而愕然,一边挥刀向将监攻去。

将监向天守阁的石垣疾奔,借此避开三把如旋风般杀至的长刀,爬上石垣,令人吃惊的是将监居然没有背向敌人。

换言之,其四肢反向吸附在石垣之上,而且还不能说是四肢,因为他的右手依然拿着长刀,所以仅是左手和双脚附着石垣,
那姿态仿如一只在巨石壁上移走的蜘蛛,待爬到离地面二米之后,将监俯视着三名武士突然笑了。

然而笑的仅仅是将监的嘴。

刹时,从将监的嘴部飞出一物,三名武士同时用手捂住双眼,慌忙向后退去。
先前的两名武士依旧以手覆面,还在挣扎之中。

风待将监背向石垣悄无声息地降到地面。谁胜谁负,一目了然。



与此同时,伊贺名曰夜叉丸的年轻人也刚同另外五名武士交过手。
说是年轻人,不如说美少年更合适些。

尽管夜叉丸穿着出自山野的粗布衣衫,可樱花般的脸颊,熠熠生辉的黑瞳,都堪称青春之美的凝聚。
面对五名武士,夜叉丸并未使用佩在腰间的弯刀,而是手持一根纤细异常的黑色绳索。

似乎受力便会断裂,但它即使触碰刀刃也如同钢丝般坚韧。
正是这根绳索发出了难以置信的威力。

日光下展露它令人眩目的反光,阴霾罩日,它又可完全消失不见。

忽然间,一把利刃被这可怖的黑绳卷住,高弹到空中。接着黑绳发出一声锐响,直逼众人耳膜,
两名武士各自捂住大腿和腰应声跌落。

黑绳经夜叉丸双手的牵引,分成两根再次攻出。
余下的三名武士不仅没能接近夜叉丸,还在三米之外就被勒住脖颈失去了知觉,如同被绳索套住的困兽。

随后才知,那黑绳经独门绝技由女人黑发织成,并涂有秘制的兽油,只稍接触皮肤,便会发出铁鞭般的打击力。
被击中大腿的那名武士,其伤口就像被利刃切过一样绽开。

而且黑绳的攻击范围可达十几米远,能够像生物一样回旋、翻转、切割、曲卷、斩杀,威力惊人。
再加上黑绳与刀枪等武器不同,对手几乎无法通过夜叉丸的位置、姿势来判断他的动向,因此不要说攻击他,即便防御也相当困难。



现在,这两位各自击败了五名武士的奇异忍者,一声不发地对峙着,就像魔魅一般。

天守阁上空初夏的薄云渐渐散去。白云溶化于蓝天其实只在弹指间,不知何故却让人感觉如永劫般漫长,
仿佛经过了无限岁月……。

风待将监的嘴突然笑了。
迅雷不及掩耳间,夜叉丸手中的黑绳发出凌厉的锐响,如旋风般向将监斩去。

将监则伏向地面。
一刹那,几乎所有人都产生了一个幻觉——一只巨大的灰色蜘蛛伏向地面。

接下去的瞬间,人们才明白将监已经巧妙地避开了黑绳的攻击,他保持着爬行的姿态,从看似微笑的口中吐出一块淡蓝色的粘块,
“嗖”的一声飞向夜叉丸的头部。

淡蓝色的粘块飞到夜叉丸面前的空中,突然消失了。

夜叉丸的身前,张开了一张圆形的纱网,将监察觉到这是夜叉丸用另一只手旋转黑绳而成,脸上第一次显出了慌张的神色。
将监的四肢依旧伏贴于地面,噌噌噌地向后方逃去,酷似一只水甲虫。

他以头朝下的姿势,瞬间攀上了天守阁扇形斜面的石垣,让在场的所有人都大为惊叹。
将监赶在夜叉丸的夺命黑绳近身之前,跃到第一层白壁上,倾刻间已消失在唐破风。风的墙间“嗖”地向下吐出一块粘块。

但夜叉丸的身影早已不在那里,他用黑绳的另一端勾住屋檐,身体悬吊在半空中。
天守阁青铜的屋脊上,当将监切断黑绳的攻击时,夜叉丸已将另一条投了出去。

晃动的蓑虫投下死亡之绳,跑动的蜘蛛吐出魔魅痰液。
初夏的薄云令人目眩,这场天空中的决斗,明显已不是一场人类之间的战斗,而是妖异的动物,或者说是一场妖魔间的搏斗。



众人如同梦魇般注视着这场搏斗,这时老城主举手环顾左右,说:
“好了,到此为止吧!半藏,告诉他们,这场胜负留到以后再说”。

天守阁上的决斗已经移到了第三层。
很明显,这样下去不止单方必有一死,双方都将失去性命。然而老城主说的下一句话却是意味深长。

“不能让这场搏斗变成别人眼中的好戏。别忘了,骏府城内到处是大阪方面的间谍”。

老城主就是德川家康。



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【注 釈】


甲贺忍法帖】 jiǎ hè rěn fǎ tiè    「甲賀忍法帖」 (こうがにんぽうちょう)
山田風太郎作。1958年 「面白倶楽部」 (光文社) に連載。
甲賀と伊賀によって担われる徳川家の跡継ぎを巡る代理戦争。
秘術を尽くした凄絶な忍法合戦と悲恋の行方とは ・・・。
山田風太郎の記念すべき 「忍法帖もの」 第一作。

山田风太郎】 shān tián fēng tài láng  「山田風太郎」 (やまだふうたろう) (1922~2001)
小説家。兵庫県生まれ。1947年、探偵小説誌 「宝石」 の第一回懸賞募集に 「達磨峠の事件」 が入選。
1949年、「眼中の悪魔」 「虚像淫楽」 の二編で日本探偵作家クラブ賞を受賞。
1958年から始めた 「忍法帖シリーズ」 では 「甲賀忍法帖」 「魔界転生」 等の作品があり、
奔放な空想力と緻密な構成力が見事に融合し、爆発的なブームを呼んだ。
2001年7月、逝去。


山田风太郎(1922-2001)原名山田诚也,日本小说作家。出生于兵库县丰冈市,毕业于东京医科大学。
在1958年写下了不朽名作「甲贺忍法帖」,自此以后山田连续发表「柳生忍法帖」、「伊贺忍法帖」等作品,
到1963年为止,忍法帖系列已经成为销量超过300万部的大作,并且掀起了忍术文学的风潮,
由于他擅长描写以历史为背景、以及能够运用各种奇术的忍者为故事题材,书中对各种忍术描写十分细腻。
在他四十多年的创作生涯中所提及的忍术近有250种之多,是日本奇幻忍术小说界中地位最崇高的作家。



一较身手】 yí jiào shēn shǒu  小手調べに立ち会う

柳生流】 liǔ shēng liú  柳生新陰流 (やぎゅうしんかげりゅう)
江戸初期の剣法流派の一つ。柳生宗厳  (やぎゅうむねよし)  を開祖とする。
宗厳の八男、柳生宗矩 (やぎゅうむねのり)  (1571-1646) が、
徳川家康、秀忠、家光の三代に剣法師範役として仕え江戸柳生の祖となった。

借此避开】 jiè cǐ bì kāi (借此 = 用这个手段
これによって身をかわす。

阴霾罩日】 yīn mái zhào rì  土煙の舞う曇り空。

弹指间】 tán zhǐ jiān  瞬く間に。

唐破风】 táng pò fēng   唐破風 (からはふ)

破風(はふ)は、日本建築の屋根についている合掌形の飾り板。

唐破風(からはふ)は、中央部が弓なりに隆起し、左右両端部が反転して湾曲する破風で、
装飾、換気、採光等の目的で用いられる。

千鳥破風は、三角形の破風のことを言う。いずれの破風も桃山時代の日本建築の特色の一つである。


破风是日本式建筑屋檐处合掌形的装饰板。
唐破风是中央部呈弓形隆起、左右两端部反转而上的曲线形的破风,是日本桃山时代的建筑特色之一。


服部半藏】 fú bù bàn cáng    服部半蔵。(1542-1596)
三河国(愛知県)出身。徳川家康の家臣。徳川家に属する伊賀忍者の統領。


服部半藏(1542-1596) 三河国(爱知县)出身。德川家康家臣。属于德川家的伊贺忍者的统领。
服部半藏有“鬼半藏”的称呼,被视为杰出的猛将,在侍奉德川家康时屡立战功。
1582年,在本能寺之变时,因为在伊贺(三重县)拥有地缘和人脉的关系,
服部半藏顺利地将家康经伊贺护送回三河(爱知县),而立下大功。
之后,德川家康开始将伊贺忍者集合起来,组成伊贺军团,交予服部半藏统领。
1590年,德川家康迁都至江户城时,半藏负责江户城西门的警备、因此这个西门都还有半藏门的称呼。



德川家康】 dé chuān jiā kāng  徳川家康。(1542-1616)
徳川初代将軍(在職1603~1605)。1615年、大坂夏の陣で豊臣氏を滅ぼし、幕府260年余の基礎を確立。


德川家康(1542-1616) 三河国(爱知县)出身。战国时代三河大名。战国三杰(另外两位是织田信长,丰臣秀吉)之一。
1603年,受封为征夷大将军,在江户开创幕府。
1615年,经大坂夏之阵灭丰臣氏,江户幕府统治体制从此坚如磐石,日本进入和平时期。





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【口語訳】


「甲賀忍法帖」     山田風太郎


幾重にも打ち重ねた舞扇 (まいおうぎ) の如き天守閣は七層。
その正面に、二人の男が微動だにせず対峙している。

日差しは明るく輝いたかと思うと、にわかにどんよりとかき曇る。
二人の影もあるいは鮮明に見え、あるいはぼんやりと煙 (けぶ) り、さながら消え去ろうとする煙霧のようである。

たとえ無数の目が二人を見つめていたとしても、どの目も薄絹に覆われたようになってしまい、
いくどか対象をふと見失ってしまうかと思われた。それでも、誰ひとり、片時も目が離せなかった。

二人の男の間合いは僅か三間あまりだが、すさまじい殺気の波がすべての人々の視覚中枢に
灼 (や) きつけられていたからだ。

といって、二人の手にはいかなる武器も無かった。どちらも手ぶらであった。

もし人々が、さきほど二人がこの庭で披露した 「術」 に肝をうばわれなかったら、
いまの殺気の波光も、これほど歴然としては見えなかったかもしれぬ。

ひとりは、名を風待将監 (かざまちしょうげん) といった。年は四十前後であろう。
隆起したひたい、くぼんだ頬、ぎらぎら光る赤い小さな目、おそろしく醜い容貌をしていた。

背は、せむしのようにまるくふくらみ、
手足は異様に長く、灰色で、先端は奇怪な形状に広がっていた。
手の指も、わらじからはみ出した足の指も、それぞれが一匹の爬虫類のように大きかった。

つい先刻、この男は五人の侍と手合わせした。

五人の侍はいずれも柳生流の達人であった。 
当初、多勢を借りて速攻で勝敗を決するつもりであったが、将監の構えを見て、あっけに取られた。

将監は、太刀を携えてはいるが、まるで田野に立つ案山子 (かかし) のようで、いかほどの技量も備えていないかに見えた。

ふいに、二人の武士が、「あっ」 とさけんでよろめき身を引いた。片手で両眼を覆っている。
声もかけず、将監が攻撃を仕掛けたのだった。

残った三人は、何がどうしたのかわからなかったが、ともあれ取り急ぎ迎え撃つほかはない。
相手の手の内がわからぬとはいえ、双方が剣を抜いたうえは、すでに戦いは始まっているのだ。

三人は味方の不覚に愕然としながらも、太刀を振るって将監に殺到した。

将監は天守閣の石垣に向けて疾走した。旋風の如く追いすがる三本の太刀をのがれて、
彼は石垣にはいあがったが、驚くべきことは、将監が敵に背をみせなかったことだ。

すなわち、彼の四肢は、後ろ向きに石垣に吸いついたのである。

いや、四肢ではない、右手には依然として刀をさげていたから、左手と両足だけだが、
その姿で、一匹の蜘蛛のように巨大な石の壁面を移動すると、六尺ばかり上から、
三人を見下ろして、ニヤリと笑った。

笑ったのは口だけであった。

その瞬間、将監の口から、何やらひゅうっと飛び出すと、三人の武士はいっせいに両目をおさえ、
狼狽して後ずさりした。
先刻の二人は、まだ顔を覆ったまま、もがいている。

風待将監は、背を石垣につけたまま、音もなく下におりてきた。
勝敗は、一目瞭然であった。



同じく、やはり五人の侍と手合わせしたのは、伊賀の夜叉丸(やしゃまる)という若者であった。
若者というより、美少年といったほうがふさわしいかも知れぬ。

山野の荒着を着ていたが、桜のような頬と、ちらちらと輝く黒い瞳は、青春の美しさの結晶であった。
夜叉丸は五人の侍を相手に、腰にはめた小刀には手をかけず、そのかわり異様に細い黒縄を持っていた。

力を込めれば切れそうだが、刃に触れても鋼線のように強い縄である。
信じられないほどの威力を発揮したのはこの縄であった。

日の光が眩しいほどに反射していた縄は、曇り空になると全く見えなくなってしまった。
たちまち、一本の刃が、奇怪な黒縄にからまれ、高く宙に舞い上がった。

続いて、鼓膜をきるような鋭い縄のうなりの音が聞こえたかと思うと、
二人の侍が、それぞれ太腿と腰を押さえて崩れ落ちた。

黒縄は夜叉丸の両手から、二本に分かれて再びたぐり出される。
残る三人の侍は、夜叉丸に近づくこともできず、三メートルも離れたところで首を絞められ意識を失った。

それはあたかも縄につながれた獣のような姿だった。
あとになってわかったのだが、その黒縄は女の黒髪で編まれ、秘伝の獣油が塗られ、皮膚に触れただけで鉄鞭のような破壊力があった。

太腿を撃たれた侍の傷は、刃物で切られたように裂けていた。
しかも、黒縄の攻撃範囲は十数メートルにも及び、生物のように回転、反転、切断、曲がり、斬りつけることができるほどの威力を誇る。

加えて黒縄は刀や銃などの武器と異なり、相手はほとんど夜叉丸の位置や姿势を読み取ることができないため、
攻撃はもちろん、防御もかなり難しい。



そして今、それぞれ五人の侍を倒した二人の異様な術者は、あたかも魔魅のごとく、声もなく相対峙していた。
天守閣の上空には初夏の薄雲が徐々に消えていった。

雲が蒼空に消え失せるのは、わずか一刻の間であっても、なぜか永劫の長さを思わせる。
それはあたかも無限の歳月が一気に流れたかのようであった。

ふいに風待将監が口をほころばせる。
瞬く間に、夜叉丸の持つ黒縄が凄まじい音を立て、旋風のごとく将監を襲う。

将監は、とっさに地面に伏せた。
一瞬、人々はすべて、巨大な灰色の蜘蛛が地面に這い上がる幻を見た。

次の一瞬、将監が黒い縄の攻撃を巧みにかわしたことが見てとれた。
将監は這ったまま、微笑みを浮かべた口から、うす青い粘塊を吐き出した。

びゅっと音を立てた粘塊が夜叉丸の頭へ飛ぶ。
だがそれは、夜叉丸の顔の前で、空にすっとかき消えた。

夜叉丸の前には、円形の紗の膜が張られていた。
それがもう一方の手で旋回する黒縄であると気づき、将監の顔に初めて狼狽の相が現れる。

将監は四肢を地につけたまま、あたかも甲虫のように、ぐんぐんと後方へ後ずさりしていった。
そして天守閣の扇形の斜面の石垣に、頭を下に向けた姿勢で一瞬にしてよじ登った。

その異様な光景に、居合わせた人々は全てどよめきの声を上げる。

将監は、追いすがる夜叉丸の黒縄を避けつつ、一段目の白壁に跳び上がるや、唐破風の陰に消え、
そこから粘塊をびゅっと下に吐き出した。

だが夜叉丸の姿はもうそこにはなく、黒縄の先で屋根の一端に引っかけて宙にぶら下がっている。
天守閣の青銅の甍の上から、将監が黒縄を断ち切った時、夜叉丸はもう一本を別の一端に投げていた。

ゆれる蓑虫は死の糸をふき、はしる蜘蛛は魔の痰を吐いた。
初夏の薄雲を背に、この天空の死闘は明らかに人間同士の戦いでなく、妖しき動物、いや人外の魔物同士の戦いであった。



一同はうなされたように、その戦いを見守っていたが、左右を見回し、まず手を挙げたのは老城主であった。

「もうよい、止めよ。半蔵、この勝負は後日にすると伝えよ。」

天守閣の決闘はすでに城の三層目に移っていた。
このままではどちらか一方だけではなく、双方とも命を失うことは明白であった。

しかし、老城主が次に口にした言葉は意味深長である。

「この戦いを他人の目に見られてはならぬ。駿府城内の各所には、大阪方の間者が潜んでいるからじゃ。」

この老城主は、徳川家康である。