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【第五課 第十節】   小説読解


  「我的妹妹哪有这么可爱」   伏见司    


从学校回到家时,妹妹正在客厅打电话。
妹妹名叫高坂桐乃,14岁。正就读于附近的一所中学。

头发染成了浅棕色,双耳带着耳环,
再加上留长的指甲上涂抹着鲜艳的指甲油。

就算素面朝天都够惹眼的端正面庞,
经一番仔细的打扮,修饰的更漂亮了。

给人感觉很成熟,看起来根本不像中学生。
身材苗条而高挑,但是该突出的地方也毫不含糊。

如果歌再唱得好的话,
那定会是一位备受女性青睐的天赋超凡的偶像了。

这并不是黄婆卖瓜,我的妹妹的确是一个超凡脱俗的人。
当然,我并无夸耀自己妹妹的意思。

虽然常有男同胞们羡慕我,我也并不是不能理解他们的心情,
但还是要说"别开玩笑了!"

或许有妹妹的人会较能理解我的心情吧。
妹妹并非有他们想的那么好,至少对我来说是这样的。

比如这样想好了。
学校的班级里总有几群较要好的同学吧。
然后想一想其中最显眼的群体吧。
比如以运动社团的王牌社员啦,帅气的书生啦,
特别可爱的女生等为中心组成的群体。

想象一下就是在这样的群体中,都比其他人更超凡脱俗的女生。
就是那种仅仅是上前搭讪都让人要徘徊半天的,

今后也多半不会和自己有什么瓜葛的,宛如生活在另一个世界的女生。
也就是所谓的那种"高高在上的女生"。

大多男生都不擅长与这种女生相处,只会想"她要能注意到我该多好啊"。
我也是这样。

想象一下这样的女生是自己的家人。
当然是在保持彼此之间的距离感的情况下想象一下。

…… 怎么样,懂得我的尴尬了吧。并不是那么好的一桩事吧?

"我回来了" 出于礼貌,我姑且打了个招呼。
可是妹妹根本没有反应,岂止如此,连瞥都没瞥一眼。

穿着水手服和超短裙的妹妹正陷在软软的沙发里,翘着二郎腿,
一幅很高兴的样子对着手机咯咯地笑着。

那张笑脸的确是很可爱,但以前没有,
今后也不会对着我露出这可爱的笑脸来吧。

"哎--? 不会吧--? 这算什么啊。啊哈哈,真是笨蛋"

唉,我跟你打招呼才是笨蛋呢。
我在心里这样骂道,一边哗地一把拉开了冰箱门。
取出纸盒装的大麦茶,倒入玻璃杯里一口喝光。
"哈--",我很舒服地深舒了一口气,离开了客厅。

"嗯,嗯……知道了。我换好衣服后就去啊。"

都快吃晚饭了,还要出去?

唉,反正不关我的事,我心里嘟囔着,朝楼梯上走去。



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【注 釈】


我的妹妹哪有这么可爱】  wǒ de mèi mei nǎ yǒu zhè me kě àii

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」 (おれのいもうとがこんなにかわいいわけがない)
伏見つかさ作。2008年、電撃文庫 (アスキー・メディアワークス) 発表。
以後、本作品によるアニメ、ゲームなど複数のメディアによる商品展開が行われている。

伏见司】  fú jiàn sī      伏見つかさ (ふしみつかさ) (1981年-)

小説家。関東在住。2006年、電撃文庫 「十三番目のアリス」でデビュー。
2008年、オタク趣味を持つツンデレな妹とその兄のドタバタ関係を描いた
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」 で注目を集める。同作品は、2010年、テレビアニメ化された。


伏见司(1981-)日本轻小说家。出身日本千叶市。

2006年以「第十三号的爱丽丝」参加第十二届电击小说大奖投稿,在第三次审查时,被留下后出道。
2007年底,他开始创作另一部新作「我的妹妹不可能那么可爱」。
这部作品一经出版便引起了轰动,最后一共出版了12卷,还有两季动画化作品。
在五年的创作之后,伏见司又有了「妹控司」的外号。
他虽然总是写妹控小说,但是他在生活中并没有妹妹。



素面朝天】  sù miàn cháo tiān      すっぴん。 (天=天子、帝王)    
語源は、唐の 「楊貴妃」 がノーメイクで皇帝に謁見したことから。

来自 「杨贵妃」 常不施脂粉朝见皇帝, 称 「素面朝天」
形容一点也不化妆就出门办事。


受人青睐】  shòu rén qīng lài       好意の目でみられる。(青睐=青眼
語源は、魏の 「阮籍」 (げんせき) (竹林の七賢の一人) が自分の気に入らない人物は
「白眼」 (白い目) でにらみ、好ましい人物は 「青眼」 (黒い目) で迎えたという故事から。

原指人高兴时眼睛正对着看, 黑色眼珠在中间, 比喻喜爱或重视。

黄婆卖瓜】 huáng pó mài guā   (=自卖自夸) 
黄婆卖瓜, 一边卖来一边夸。 黄ばあさんは、売りながら自分のウリをほめる。
(自分で自分の物をほめる意から) 自画自賛。手前みそ。身びいき。

都比其他人更超凡脱俗的女生】 dōu bǐ qí tā rén gèng chāo fán tuō sú de nǚ shēng
その他大勢に比べ、更に一段と垢ぬけしてる女の子。
」 は、意外を表す副詞。
<用例> 
他的个子比我都高了。(彼は背が私よりも一段と高くなった)

就是上前搭讪都让人要徘徊半天】 jiù shì shàng qián dā shàn dōu ràng rén yào pái huái bàn tiān
たとえ話しかけようとも、しばしためらってしまう。

不会和自己有什么瓜葛的】 bú huì hé zì jǐ yǒu shén me guā gé de
自分とどれほどの関わりがあろうはずがない。







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【口語訳】


「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」     伏見つかさ



学校から帰宅した時、妹がリビングで電話をかけていた。
妹の名前は、高坂桐乃 (こうさかきりの)、十四歳。近くの中学に通っている。

髪の毛はライトブラウンに染めて、両耳にはイヤリング、
長くのばした爪にあでやかなマニキュアを塗っている。

すっぴんでも、じゅうぶん人目をひく端正な顔に、入念なメイクで、更に磨きをかけている。
大人びた雰囲気で、まるで中学生にはみえない。

体つきは、すらっと高くほっそりしている。しかし出るべきところはきちんと出ている。

これで歌でも上手ければ、いかにも女性受けしそうなカリスマアイドルになっていただろう。

身内の身びいきじゃない、ホント俺には出来すぎた妹なのだ。
もっとも、自慢の妹だと誇るつもりはぜんぜんない。

友だち仲間からはよく羨ましがられるが、彼らの気持ちも分からんでもない。
が、やはり 「冗談じゃない!」 と言いたい。

妹のいる人は、俺の気持ちをちょっとは分かるかもしれない。
妹は、彼らの思うほどいいもんじゃない、少なくとも俺にとっては。

たとえばこう考えてみてくれ。
学校のクラスには、たいてい幾つかの仲良しグループがあるだろう。

その中でも一番目立つグループを思い浮かべてみるんだ。
たとえば運動部のエースやら、イケメンの優等生やら、
特別にかわいい女子学生なんかが中心の集団さ。

そんな集団の、その他大勢に比べ、更に一段と垢ぬけしてる女の子をちょっと想像してみるがいい。
話しかけようとしても、しばしためらってしまうだけである。

今後もたぶん自分とどれほどの関わりがあろうはずがない、まるで別世界にいる女の子。
いわゆる 「高嶺の花。」 ってやつだ。

たいていの男子学生は、こんな女の子との付き合いは苦手で、
「彼女が自分になんとか注目してくれないか」 と思うだけだろう。

俺もそうさ。
そんな女の子が自分の家族だと想像してみろ。 もちろん、お互いの距離感は据え置きで、だ。

…… どうだ、俺の気まずさがわかっただろう。 別にそんなにいいもんじゃないだろう?

「ただいま」  いちおう礼儀なんで、ひとまず挨拶した。
妹はまるきり気にもとめないばかりか、ちらっと見ることさえしない。

ミニスカのセーラー服姿で、ソファーに足を組んで腰かけ、
携帯に向かって何やら楽しそうにけらけら笑っている。

笑顔は確かにかわいかったが、これまでと同じく、
今後も俺にそんな笑顔を向けることはないだろう。

「えー?  ウッソー? なんなのそれぇ。キャハハ、ばっかみたーい」

はいはい、おまえなんかに話しかけた俺がバカだったよ。

俺は心の中でこう毒づいて、ぐいっと冷蔵庫のドアを引きあけた。

紙パック入りの麦茶を取り出して、グラスに注いで、一気に飲み干した。
「ふぅー」 と、ひと心地ついてから、リビングを後にした。

「うん、うん …… わかったわよ。服を着替えてすぐ行くからね。」

晩めしを食べたばかりだってのに、これからまだ出て行くのかよ?

まあ、どのみち俺には関係のないこと、俺は心の中で小声でつぶやき、
階段をのぼっていった。