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【第二課 第二節】   动脑筋爷爷 ②            


蜘蛛结网捉虫,网为什么不会粘住它自己?   

第三个节目:「蜘蛛结网」
小蜘蛛跟蜘蛛妈妈学习结网。
蜘蛛妈妈从肚子下面往外抽丝,一边抽,一边对小蜘蛛说:
「你别东张西望呀,要好好学!」
它抽着丝,从树枝上走到墙角,来回地结着。后来,网结好了。
突然,一只捣乱的苍蝇飞来了,猛地撞在网上,翅膀被网粘得牢牢的,再也逃不走啦!

小蜘蛛望着苍蝇发呆,蜘蛛妈妈提醒它说:「你快去呀,把苍蝇咬住」
小蜘蛛说:「妈妈,苍蝇被网粘住了,我过去,也要给网粘住的,我不去!」
蜘蛛妈妈说:「真是傻孩子,我们蜘蛛身上有油,怎么会被网粘住呢?」
小蜘蛛听了妈妈的话,就放心地走过去,一口把苍蝇咬住了。



知了为什么喜欢停在树上?  

动脑筋爷爷请小天真和小问号喝汽水。
正在这个时候, 会场里又响起来了报幕员的声音:
「请注意! 请注意! 表演又要开始了,请大家快进场!」
他们赶快把汽水喝完,走进了会场。小天真抹了抹嘴角,着急地问:「谁表演,谁表演?」
抬头一看,知了像箭一样地飞了来,原来是知了表演唱歌。
它一落到树上,就「知了,知了」大声地唱起来。

听了一会儿,小问号觉得很奇怪,就自言自语地说:「知了可真怪,它飞的时候不唱,
停在树上却一个劲儿地唱歌,这样大热的天,怎么不口渴呀?」
这话给小天真听到了,他说:「渴了嘛,吱吱吱,喝汽水!」
小问号扑嗤笑了出来:「树上哪来的汽水呀?」.
老爷爷笑笑,把一副望远镜递给了小问号说:「这回小天真说对了,你来看看」

小问号一看,噢,原来知了唱歌是不用嘴的,也不是用翅膀的。
它肚子上有两块膜瓣,一动一动,就唱出歌来了。
再看看,知了的嘴尖尖的像一根锥子,又像一根管子,插进树枝里,吸树的汁水。
小天真把望远镜抢了过来:「让我看看! 让我看看!」
他看了一会,忽然叫起来:「哈,知了吸树汁,真像咱们用麦管喝汽水呢!」
动脑筋爷爷说:「树汁可是树木的养料呀!」
小问号问:「那么,知了是害虫罗?」
老爷爷点点头:「孩子,你说得对!」


象的鼻子为什么这么长?  

游艺会结束了,动脑筋爷爷还带着小天真和小问号在动物园里玩。
这里,动物真多,有大象、免子、松鼠……什么都有。
一只兔子蹲在大象背上,多有趣。
小问号看着,对小天真说:「你说兔子鼻子长,你看……」
小天真一看,红了脸。他现在知道了,象的鼻子最长。
「那大象的鼻子为什么要那么长呢?」
他觉得奇怪,就问动脑筋爷爷。

动脑筋爷爷说:「谁都比不过大象的鼻子,它很像一只灵巧的手,
拾呀,拿呀,吸呀,卷呀,样样都能干。
你们看,那只灰象用鼻子, 拿起草送进嘴里;那只白象用鼻子剥树皮吃呢。
大象如果没有这个长鼻子,就要挨饿呀!」
小问号一边听,一边把动脑筋爷爷的话记下来。她已经记下了好几个问题啦。
接着她又问:「那兔子的耳朵为什么要这样长?」
动脑筋爷爷就给他们讲了个故事。


兔子的耳朵为什么这么长?  

森林里,矮树底下,住着免子妈妈。
它有两个孩子,一个叫腿儿长,还有一个叫毛儿黄。
有一天,腿儿长、毛儿黄和小鹿、小松鼠,玩得正高兴的,
忽然听见谁喊了起来了:「不好啦! 狼来啦!」
真的,狼从森林那边跑过来啦!
它们赶快逃回家里,告诉妈妈:「妈妈,森林里有狼,我们搬家吧!」
「孩子,别害怕」妈妈摸摸它们的长耳朵,说:
「我们有一对长耳朵,可以听见很远很远的声音。
只要你们留心听,不等狼走近,已经听见它的声音了」
从此,腿儿长出门,总把耳朵竖得高高的,留心听声音。
有一天,它走到一棵大树下,忽然听见远处有「呼呼」的声音,
知道豹来了,赶快跑回家。

毛儿黄也是一样,它可留心呢,就是在吃青草的时候,耳朵也转呀转的,
听到树枝「悉悉索索」地响,知道狼找它走来了,赶快跑回家。
狐狸最狡猾,它知道兔子的耳朵最灵敏,就偷偷地躲在兔子的洞口等着,
可是它等了一天一夜,也没有看见兔子出来。
动脑筋爷爷讲到这里,望望小问号和小天真,问他们:
「小问号和小天真,你们说,狐狸为什么没有等到兔子呢?」
「兔子的耳朵长, 听到了狐狸的声音」小问号回答。

老爷爷点点头:「说得对,兔子妈妈已经听到了狐狸躲在那里,
它早就带着孩子,从另一个洞口出去了」
小天真听完,拉住动脑筋爷爷的手,说:「故事真好听,你再讲一个吧!」
小问号指指树上的松鼠说:「老爷爷,你讲一个松鼠的尾巴为什么这么大的故事吧!」
动脑筋爷爷捋捋胡须,点点头。



松鼠的尾巴为什么这么大?  

小灰兔的耳朵长得很长,但是它的尾巴却生得特别地短。
它想:「尾巴有什么用呢,短就短一点吧!」
可是有一天,小灰兔看见树上的松鼠,长着一条蓬蓬松松的大尾巴,
就很奇怪:这么大的尾巴,要它干什么呀?
只见松鼠从一棵大树顶上,向下一跳。
那条又轻又软的大尾巴,在空中飘着,
松鼠就像拉着降落伞一样,轻轻地落在了一株矮树上了。

小灰兔说:「怪不得松鼠在那么高的树上跳来跳去,不会跌伤,它全靠大尾巴帮忙呢」
松鼠听了,连忙说:「不光是这样,你不知道,我的大尾巴还有别的用处哩!,你瞧!」
只见那条大尾巴一翘,就把松鼠的身体盖住了。
原来松鼠睡觉的时候,还把大尾巴当做一条又暖又软的被窝呢!



螃蟹为什么要吹泡泡?  

池塘旁边,有一只螃蟹正在“呼呼”地吹泡泡,
青蛙“咯咯”地蹲在荷叶上,对着螃蟹不住地叫。
小天真看见了,高兴得喊了起来:“你们来看呀,青蛙在和螃蟹说话呢!”
动脑筋爷爷蹲下去听了一会,点着头说:“它们是在说话呢。”
小问号问:“那它们在讲些什么呀?”

动脑筋爷爷就把青蛙和螃蟹讲的话,告诉了他们。
那个青蛙在说呀:“螃蟹,你这么大了,还吹泡泡,真不害臊。”
螃蟹可不服气呢,它说:“你不知道我是用鳃呼吸的吗?
我在水里呼吸惯了,上了岸鳃就觉得干燥,呼吸不方便,我把鳃里存着的水,
一点一点地吐出来,吐出一个个的泡泡。

有的泡破裂了,就发出浙沥浙沥的声音呢。”
青蛙又说了:“这真是新鲜事儿。你不说,我还以为你吹着玩呢!”
后来,动脑筋爷爷还带着小天真和小问号看了电视。他们看到了些什么呢?



河水结冰了,鱼为什么不会冻死?  

电视屏幕上出现了大雪飘飘,河面上结冰了的画面。
小鲤鱼发慌地问妈妈:“河水冰冻啦!会不会冻死我们?”
鲤鱼妈妈安慰着小鲤鱼:“别慌,别慌,冬天,河面上结冰,下面可不会冻结的。
这样再好没有了。”
小鲤鱼奇怪地瞪着妈妈。

鲤鱼妈妈接着说:“冬天寒冷,河面上结起厚厚的冰,好像盖上被窝,
天气再冷,下面的水也不会冷的,我们可以好好地度过冬天;”
小鲤鱼们听了很高兴,就游开去玩了。
鲤鱼妈妈叫住它们说:“小鱼娃们,你们不要游远了。
冰下面的水虽然不冷,但水里的空气不多。
我们要静静地休息,少游动。知道吗?”
小鲤鱼们听了妈妈的话,就说:“知道了,知道了。”



鸭子为什么会游水?    

电视屏幕上又出现了一个小松鼠。
它在树上采硬壳果,一个不小心,哎呀,硬壳果掉到小河那边去了!
小松鼠看见河边有一只大公鸡,就喊着说:
“公鸡伯伯,麻烦你,请你游过河去,给我拾一拾吧!”
大公鸡说:“孩子,我不会游水。我来请花鸭子给你拾吧!”
大公鸡招呼花鸭子过来,花鸭子说:
“好!好!”它跳到河里,游过去,把硬壳果衔来了。
小松鼠谢谢花鸭子,吃了硬壳果,回去了。

过了一会,小松鼠拿着一张纸,来到小河边,坐在那里画画。
花鸭子看见了,游过来问它:“小松鼠,你在画什么呀?”
“我在画你为什么会游水,公鸡伯伯为什么不会。”
小松鼠说着,把图画给花鸭子看:“
公鸣伯伯的脚长,生在肚子底下当中。你的脚短,生在肚子底下后面。
还有,你的尾部油特别多,涂在羽毛上,不会给水打湿。

花鸭子叔叔,你说对吗?”
花鸭子看着图画,点点头说:“对是对,不过,你没有把最最重要的画出来。
“你瞧,我身上的羽毛,又密又厚又轻松,在水里像只小船,会浮在水面上。
我的脚趾上生着的皮,叫做‘蹼’,在水里一划一划,
好像小船上的桨,就可以游来游去了。”
小松鼠现在知道了,鸭子为什么会游水。
它把这两点最最重要的,也画在纸上。




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【注 釈】

【不等狼走近,已经听见它的声音了】
bù děng láng zǒu jìn,yǐ jīng tīng jiàn tā de shēng yīn le
狼がやってくる前にその物音が聞こえるんだよ。
(=趁狼还没走近) ・・・しないうちに。
<用例> 不等天黑就关门停业。(暗くならないうちに店じまい)
「了」は、状況変化を表す語気助詞。
<用例> 十八岁了、应该是大人了。(18歳になったらもう大人だよ)

【狐狸为什么没等到兔子呢】 hú li wèi shén me méi děng dào tù zi ne
等到(=隐蔽起来等候)
キツネはどうしてウサギを待ち伏せできなかったのかな。

【就像拉着降落伞一般】  jiù xiàng lā zhe jiàng luò sǎn yì bān
まるで落下傘を開いているように。

【全靠大尾巴帮忙呢】 quán kào dà wěi ba bāng máng ne
(=多亏大尾巴的帮忙)
まったく大きなしっぽのおかげだね。

【这真是新鲜事儿】 zhè zhēn shì xīn xiān shìr
そりゃまさに初耳だ。

【这样再好没有了】 zhè yàng zài hǎo méi yǒu le
(=再没有比这个好的了)
それこそ結構尽くめじゃないか。

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【口語訳】


クモは網を張って虫を捕るのに、なんで自分は網にくっつかないの?
3つ目の出し物は、「クモの網張り」です。
クモの子どもが、お母さんに網の張り方を習っています。
クモのお母さんは、お腹の下から糸を引き出し、その一方で子グモに言っています。
「キョロキョロしないで、しっかり覚えなさい!」
お母さんは糸を引き出しながら、木の枝から塀の角まで行き、行ったり来たりしながら網を張ります。
しばらくして、網を張り終えました。突然、一匹の騒々しいハエが飛んできて、勢いよく網にぶつかりました。
羽がしっかりと網にくっつき、もう逃げられません!
子グモはポカンとしてハエを見ています。お母さんグモは、子どもを促しました。「早く行きなさい、ハエにかみついて捕まえるのよ。」
子グモは言いました。「お母さん、ハエは網にくっついてるよ。僕も行ったら、網にくっついちゃう。僕は行かないよ!」
お母さんは言いました。「馬鹿な子ねえ。私たちクモの体には油がついてるのよ。どうして網にくっつくの?」
クモはお母さんの話を聞くと、安心して近づき、一噛みでハエを捕まえました。 



セミはなんで木の上が好きなの?
先生は2人にソーダ水を飲ませてくれました。ちょうどこの時、また拡声器が鳴り出しました。
「次の出し物が始まります。皆さん入場してください!」
2人は急いでソーダ水を飲み終えると、会場に入りました。
小真は口を拭うと、勢い込んで聞きました。「誰が出るの?誰の出し物?」
顔を上げると、セミが矢のように飛んできました。出し物はセミの歌だったのです。
セミは木にとまるとすぐに、「みーん、みーん」と大声で歌い始めました。
しばらく聞いてから、小問は不思議に思って独り言を言いました。
「セミって不思議だわ。飛んでる時は鳴かないのに、木にとまるとひっきりなしに歌ってる。
こんな暑い日に、どうして喉が渇かないのかしら?」
小真はこれを聞いて言いました。「喉が乾いたら、『ズズー』ってソーダ水を飲めばいいよ!」
小問は「ぷっ」と吹き出しました。「木の上のどこにソーダ水なんかあるのよ?」
先生は笑って、小問に望遠鏡を渡しました。「今回は小真が正解のようだね、見てごらん。」
小問が見ると、なんとセミは歌を歌うのに、口も使わず羽も使っていません。
セミのお腹には2枚の膜があり、それを震わせて、歌を歌っていたのでした。
さらによく見ると、セミの口は先がとがってキリのようです。
また管のようになっていて、木に口先を差し込んで、木の液を吸っていたのです。
小真は望遠鏡をひったくりました。「僕にも見せて!」しばらく見ると、突然小真は叫びました。
「わあ、セミが樹液を吸うのって、僕らがストローでソーダ水を飲むのにそっくりだ!」
明白先生は言いました。「樹液は木の栄養源なんだよ!」
小問は尋ねました。「じゃあ、セミは害虫ってこと?」
先生は頷きました。「いい子だ、その通りだね!」



ゾウの鼻の使い道は?
演芸会が終わると、明白先生は2人を動物園に連れてきてくれました。
ここにはたくさんの動物がいます。ゾウもいるし、ウサギも、リスも…なんだっています。
一匹のウサギがゾウの背中でしゃがんでいます。なんて面白いんでしょう。
小問はそれを見て、小真に言いました。「ウサギの鼻は長いって言ってたけど、ほら見て…」
小真はちらっと見て、顔を赤くしました。今分かったのです。鼻が一番長いのはゾウです。
「じゃあゾウの鼻は、どうしてあんなに長いのかな?」小真は不思議に思って、明白先生に尋ねました。
先生は言いました。「ゾウの鼻には、誰もかなわない。
まるで器用な手のように、物を拾ったり持ち上げたり、吸い上げたり巻き付けたり、何だって出来てしまうんだから。
ほら、灰色のゾウが鼻で草を『持ち』あげて、口へ持っていっただろ。
白いゾウは鼻で木の皮をはいで食べているぞ。もしゾウに長い鼻がなかったら、飢えてしまうね!」
小問は聞きながら、明白先生の話を頭に入れました。もう7つもの質問の答えを頭に入れたのです。
それから続けて聞きました。「じゃあ、ウサギの耳はどうしてあんなに長いの?」
すると明白先生は、あるお話を聞かせてくれました。



ウサギの耳はどうしてあんなに長いの?
森の低い木の根元に、ウサギのお母さんが住んでいました。
お母さんには2匹の子どもがいて、一匹の名前は「あしなが」、もう一匹は毛が黄色で「きいろっけ」といいました。
ある日、あしながときいろっけが子ジカや子リスと楽しく遊んでいると、突然誰かが叫ぶのを聞きました。「オオカミが来たぞ!」
本当です。オオカミが森の向こうから走って来ます!
彼らは急いで逃げ帰り、お母さんに言いました。「お母さん、森にオオカミがいるよ、どこかへ引っ越そうよ!」
「子どもたちや、怖がらないで。」
お母さんは子どもたちの長い耳をなでながら言いました。
「私たちには長い耳があって、遠い遠いところの音だって聞こえるわ。
お前たちが注意して聞いてさえいれば、オオカミが近づいてくる前に、その音が聞えるはずよ。」
あしながはそれからというもの、外へ出る時は必ず耳をピンと高く立て、注意して音を聞きました。
ある日、大きな木の下まで来ると、突然遠くから『ひゅうひゅう』と音がしたのです。
ヒョウが来たと分かり、急いで走って帰りました。
きいろっけも同じです。とても用心深くなり、緑の草を食べる時も耳をくるくる回します。
木の枝が「カサカサ」と音を立てるのを聞くと、オオカミが近づいてくると分かり、急いで走って帰りました。
一番ずるがしこいのはキツネです。
ウサギの耳がとても鋭いことを知っていたので、こっそりウサギの穴の前で待ち伏せしました。
しかし、朝から晩まで待ち続けても、ウサギが出てくる様子はありませんでした。

明白先生はここまで話すと、小問と小真を見て、尋ねました。
「分かるかな、キツネはどうして、ウサギを捕まえられなかったんだろうね?」
「ウサギの耳は長いから、キツネの声が聞えたのね。」小問は答えました。
先生は頷きます。
「その通り、ウサギのお母さんはキツネがそこにいるのを聞き付けて、とっくに子どもたちを連れて、別の穴から出ていってたんだよ。」
小真はそれを聞くと、先生の手を引っ張って言いました。「お話って面白いね、もう1つお話して!」
小問は木の上のリスを指さして言いました。「先生、『リスのしっぽはどうしてあんなに大きいの?』のお話をして!」
明白先生は、ひげをしごきながら、頷きました。 



リスのしっぽはどうしてあんなに大きいの?
灰色ウサギの耳はとても長いのですが、しっぽはすごく短いのでした。ウサギは思いました。
「しっぽなんか何の役に立つのさ、短くたっていいさ!」
しかしある日、灰色ウサギは、木の上のリスにふさふさふわふわした大きなしっぽがあるのを見て、不思議に思いました。
こんな大きなしっぽがあるからって、何になるんだろう?
すると、リスが大きな木のてっぺんから、下へ飛び降りました。
あの軽くて軟らかい、大きなしっぽが空中でひるがえり、リスはまるで落下傘を背負っているように、ふわりと低木の上に降りました。
「どおりでリスは、あんなに高い木の上を跳び回っても、転んで怪我をしないんだね。
大きなしっぽのおかげなんだ!」灰色ウサギは言いました。
「それだけじゃないよ。知らなかっただろう、大きなしっぽは他にも役立つんだ!」
リスは早口で言いました。「ほら!」
リスが大きなしっぽをひょいと上げると、体全体がすっぽりと覆われました。
なんと眠る時には、しっぽが暖かく柔らかい掛布団になるのです!



カニはどうして泡を吹くの?
池のふちで、1匹のカニが「ぶくぶく」と泡を吹いています。
カエルは蓮の葉の上にしゃがみ、カニに向かってずっと「ゲロゲロ」と鳴いています。
小真はそれを見て、喜んで叫びました。「見てみて、カエルとカニがお話してる!」
明白先生はしゃがみこんで、しばらく耳を傾けると、うなずいて言いました。「確かに話をしておる。」
小問が尋ねました。「それで何を話してるの?」
明白先生はカエルとカニの会話を、話して聞かせてくれました。
カエルが言います。「カニさん、もう大人なのに泡を吹いたりして、恥ずかしくないの?」
カニは不服そうに言いました。「僕がエラで呼吸しているの、知らないのかい?
水の中で息をするのに慣れてるから、岸に上がるとエラが乾いた感じがして、うまく息ができないんだ。
だからエラの中に水をためて、少しずつ吐き出しているけど、そのたびに泡が出るんだよ。泡がはじけると、ぷちぷち音がするよ。」
するとカエルは言いました。「それは初めて聞いたなあ。教えてもらわなかったら、君が泡を吹いて遊んでると思うところだった!」
この後、小問と小真はテレビを見ました。何を見たのでしょう?



川の水が凍っても、魚はどうして凍え死なないの?
大雪が舞い、川には氷がはりました。コイの子どもたちは慌ててお母さんに尋ねます。
「川の水が凍っちゃった!僕たち、凍え死んでしまわない?」
コイのお母さんは、子どもたちを落ち着かせます。
「慌てなくても大丈夫。冬は水面に氷がはるけど、水の下は凍らないの。こんなにいいことって、ないんだから。」
コイの子たちは訳が分からず、お母さんをじっと見つめました。
コイのお母さんは続けて言いました。
「冬寒くなって、川面に厚い氷がはると、まるでお布団をかけたようになるの。
寒さがもっと厳しくなっても下の水は冷たくならないから、私たちは安心して冬を越せるのよ。」
コイの子たちはこれを聞くと喜んで、泳いで遊びにいこうとしました。
お母さんは急いで呼び止めて言いました。
「子どもたち、遠くへ行っちゃだめよ。氷の下の水は冷たくないけど、水の中の空気が少ないの。
静かに休んで、なるべく動かないようにしていなさい。」
コイの子どもたちはお母さんの話を聞くと、言いました。「はあい、分かりました。」



カモはどうして泳げるの?
リスが木の上で硬い木の実をとっていました。
ところが、ついうっかり、あらまあ、木の実を小川の方に落としてしまいました!
リスは川辺にオンドリがいるのを見ると、大きな声で言いました。
「オンドリおじさん、すみません、川の方へ行って、拾ってください!」
「ぼうや、わたしは泳げないんだ。カモさんに頼んであげるよ!」
オンドリはそう言うと、きれいな模様のカモに声を掛けました。
カモは「うん、いいよ!」と言うと、川に飛び込み、泳いでいって木の実をくわえてきました。
リスはカモにお礼を言い、木の実を食べて、帰っていきました。

しばらくすると、リスは1枚の紙を持って川辺に行き、座って絵を描き始めました。
きれいな模様のカモはそれを見ると、泳いで来て尋ねました。「リスさん、何を描いてるの?」
「カモさんはどうして泳げるのか、オンドリおじさんはどうして泳げないのか、絵に描いてるんだ。
リスはそう言って、絵をカモに見せました。

「オンドリおじさんの脚は長くて、お腹の真下についている。カモさんの脚は短くてお腹の真下より後ろについている。
それに、カモさんのしっぽのところにはたくさん油があって、羽に塗ると水に濡れなくなる。カモさん、そうでしょう?」
カモは絵を見ると頷きました。「それはその通り。でも一番大事なところが描けてないよ。」
「ほら、ぼくの羽毛はみっしり生えて分厚くて、おまけにふわふわ軽いんだ。だから水に入ると、小舟のように浮くんだよ。
脚の指の間には皮があって、「みずかき」というんだ。水をかくと、まるで船のオールのように、あちこちへ泳げるってわけさ。」
こうしてリスは、なぜカモが泳げるか分かりました。リスは一番大事な2つのことも、絵に描き入れました。