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【第二課 第三節】 动脑筋爷爷 ③
啄木鸟为什么会知道树里有虫?
电视屏幕上又出现了一棵苹果树。
树生病了: 一根树枝上的叶子枯黄了。
啄木鸟医生飞来一看,说:
“让我给你来检查检查。”
它两只脚站在笔直的树干上,用尾巴上的硬羽毛顶住身体,
就像一个三脚架子,站得很稳。
它用坚硬的嘴,在树干上东敲敲,西敲敲。
那声音是结结实实的, 啄木乌知道,里面没什么毛病。
于是,它又换了个地方敲起来,一面敲,一面仔细地听着。
“毛病在这里呢!”
啄木鸟说, “我来给你动手术!”
苹果树又惊又喜: “啄木鸟医生,你怎么知道毛病在这里呀?”
“你听!”
啄木鸟说着,又在老地方敲了一遍。
“这里,敲起来,声音是空洞洞的,因为里面躲着一条虫,把树干蛀了个空洞。”
说完,它用硬嘴啄破树皮,又用细长的舌头伸进去,钩出一条胖胖的虫来。
苹果树的病好了,树枝上又长出了碧绿的新叶。
热天,狗的舌头为什么伸出来?
太阳当空照着,连一丝儿风也没有。
马拉了一车货物回来,热得满头是汗。
路上,它遇到一只狗,正伸出了舌头,不住地喘气。
狗对马说:“马啊,你的身上怎么会湿漉漉的?”
“这是我出的汗。天气太热了,幸亏出些汗,
把我身体里的热散发出来;要不,真要热死啦!”
它看看狗的身上,却一滴汗也没有。
“奇怪,这么热的天,你不出汗,不觉得热吗?”
狗伸伸自己的舌头。“我在舌头上出汗呢!”
马一看,果然,狗的舌头尖正在滴水呢。
白熊为什么不怕冷?
电视节目结束了。
小天真和小问号跟着动脑筋爷爷走出来,
觉得身上很冷,小天真冻得嘴唇都发抖了。
这里为什么这么冷呀?
原来动脑筋爷爷把他们带进了冰房子,
墙壁、屋顶都是用冰块做成的。
动脑筋爷爷怕他们冻坏,给他们穿上了很厚很厚的棉大衣,
嘴里还说着:“住在冰房子里的是谁? 是白熊。
在冰地上走来走去的是谁? 是白熊。
在冰水里洗澡的是谁? 是白熊。
最最不怕冷的是谁?”
小天真刚想说是 “燕子”,一看白熊在冰水里洗澡,
就回答: “是白熊!”
“对 ! 白熊的家乡在挺冷的地方---北极。
白熊一点也不怕冷, 因为它的身上穿着一件很厚很厚的皮大衣。
在它的皮下面还有厚厚的一层脂肪。
白熊年纪很小的时候, 就能在寒冷的冰水里游泳呢。”
燕子为什么春天飞来,秋天飞去?
动脑筋爷爷带着他们走出冰房子的时候,小问号说:
“我想起来啦!白熊不怕冷,燕子一定很怕冷,
所以秋天一到,它们就要飞到暖和的南方去过冬,对吗?”
“你只讲对了一半,燕子到南方去过冬,并不单单为了怕冷,
主要是为了找小虫吃。
天冷了,小虫渐渐少起来,燕子没有虫吃,可怎么能行呢!
这时候,南方天气还很暖, 虫子很多,它们飞去,
可以在那边快活地生活”
“那么,春天到了,它们为什么又飞回来呢?”
“春天来了,天气渐渐暖和起来了,
燕子爱吃的虫子也越来越多,所以它们又回到老家来啦。”
“它们每年都这样飞来飞去吗?”
“对,天气热了冷,冷了热,它们飞去又飞来,因此叫做‘候鸟’。”
大雁为什么排成字形飞行?
“大雁也是候乌,对吗?”
“对,到了秋天, 北方的天气渐渐冷了,
大雁也是因为吃的东西少了, 就一起飞到南方去过冬。”
“那大雁飞的时候,为什么要排成‘人’字或者‘一’字形呢?”
“这个问题问得很有趣。
好,我就给你们讲一个大雁飞行的故事吧。”
那是一只最大的大雁,身体很结实,它对大家说:
“我们要飞行啦, 整天整天地飞,要飞一个多月呢,
靠自己的力气是不够的,必须互相帮助。
大家排成‘人’字形或者‘一’字形的队伍,
跟在我后面飞,这样才能飞得远, 飞得快呀。”
一只小雁,也在队伍里飞。
它还是第一次飞这样远的路呢。“哈! 真有趣。多么整齐的队伍呀!”
小雁飞呀飞的,它想飞到前边儿去看看。
独个儿离开队伍啦。
一离开队伍,身体忽然变得重了,不住地往下掉。
它赶快回到队伍里去,真奇怪,身体马上轻快得多了,
好像有一阵风轻轻儿地把它托起来了。
原来前面的大雁在扑翅膀飞的时候,
翅膀尖儿扇起一阵风,
风从下面往上面送,就把小雁轻轻地给抬起来了。
“噢,原来是这个道理啊!”
小树要浇水,大树为什么不浇了?
风儿吹,树儿摇。
大树旁边,有一棵小树苗,
嚷着说:“渴呀,渴呀,我渴坏了!”
小白兔听见了,拔了萝卜来喂它:
“小树苗,快吃吧,吃了萝卜就会饱。”
小树苗摇摇头说: “不要,不要,我不要!”
小白兔着急了,不知道该给小树苗吃什么。
大树说话了: “小树苗要喝水,喝了水,就会
好的,你用水浇一浇吧!”
小白兔浇了水,小树苗就高兴地摆着身体。
小白兔提来一大壶水,想给大树喝水。
大树说: “不用不用,我的根又长又多,能够
伸到很深很深的泥土里去,
那里的水很多,要喝多少有多少。
小树苗,根儿又细又短又少,不浇水就活不成了。”
现在,小白兔明白了。
树木不吃东西,为什么长得老高老高呢?
第三个节目是: 松树公公和小松树。
松树公公的身边儿,有一棵小松树,它什么也不懂。
早上,小松树用根喝着泥土里的水。
那水真好,又解渴,营养又丰富。
暖暖的阳光,照在它的身上。
小松树想,
我的尖尖的叶子,被太阳晒黄了多不好,就要躲到树公公背后去。
松树公公忙止住它,说:
“快晒晒太阳吧,要不,你是长不大的。”
“为什么? 我不是有营养丰富的水喝吗?”
“不,那还不够。阳光晒着我们的叶子,
会把水和养料,造成营养丰富的东西。
有了它,我们才会长大呀。”
“噢!”小松树点点头,
就乖乖地跟着松树公公一起晒太阳。
这样,小松树一天天地长高啦!
到了秋天,树叶为什么会落下来?
午饭后,小问号他们在植物园里散步。
走呀走的,秋风一阵阵吹着,
树枝摇摇摆摆,黄叶纷纷落下来。
天气慢慢儿冷了,动脑筋爷爷穿上了毛线衣。
小天真问: “到了秋天,树叶怎么会落下来?”
“我来讲一个故事吧!”
小松鼠身上换了一件厚厚的皮袄,准备过冬。
它看见梧桐树抖着身子,黄叶飘落下来,
着急地问: “梧桐树老公公,你不多长点叶子,
反而把叶子落光了,全身光秃秃的,不怕冬天挨冻吗?” ,
梧桐树呵呵地大笑,
“好孩子,我把叶子落掉,就为的准备过冬呀!”
小松鼠惊奇地问: “这么说,长叶子是为了好看的?”
“不,春天、夏天,叶子帮助我长高,挺重要哩!”
“那么・・・” 小松鼠不知道该怎么说才好。
梧桐树又呵呵地大笑: “我们,落叶是件大事呢!
秋天,天气很干燥,根喝到的水少了,叶子会把水散发掉。
我们缺少水,就要枯死的。
我们把叶子落掉,就是为了可以更好地过冬啊。”
小松鼠跳着说: “原来这样,
梧桐树公公,愿你好好地过一个冬天!”
树叶和草为什么大都是绿的?
春风轻轻地吹,太阳光温暖地照着,
树林和草地一片碧绿。
小问号问动脑筋爷爷: “树叶和草为什么大都是绿的?”
“在植物园里,有千千万万个工厂,不停地工作着・・・”
“工厂? 我怎么没有看见?”
“这些工厂是不是造在地下的?
老爷爷,你为什么不带我们去参观参观呢?”
“不,这些工厂造在树叶和草叶里, 叫做‘叶绿素’。
它会把根部送上来的水和养料,叶子里吸收的气体,
让太阳光照着,做成好吃的东西, 给树和草吃。
有了‘叶绿素’,树叶和草就变成绿色的了。”
“晚上没有太阳, 植物的‘叶绿素工厂,就停工啦!”
“这回小天真说对啰。”
花为什么有各种颜色?
今天动脑筋爷爷又领小问号和小天真去看电影。
在休息室里,摆着十多盆花。
美丽的花朵,白的雪白,红的火红,黄的金黄・・・
发出一阵阵的香味儿。
小问号说: “花为什么有各种颜色?”
小天真说: “它们要把自己打扮一下。”
动脑筋爷爷没说什么,拉着小问号和小天真走进大厅。
银幕上出现许许多多的鲜花,漂亮极了。
花儿中间,是影片的名字: “美丽的花朵。”
颜料老伯伯爱画画。
他拿了一块画板,一枝画笔,在野外走。
他走到一棵桃树旁边儿,只见满树开着红花,就问:
“桃树,桃树,是谁给你涂上颜色的?”
桃树一声不响,倒是花朵里有个轻轻的声音说:
“我,花青素!”
他走过一大片油菜田,
油菜花开得像一块金黄色的大地毯,就问:
“油菜花, 油菜花, 是谁给你涂上颜色的?”
油菜梗一声不响,
倒是一朵黄花细声细气地回答:
“我,胡萝卜素。”
路上,颜料老伯伯碰到知识老人,问他这是怎么一回事儿。
知识老人说: “美丽的花朵里,都有花青素或者胡萝卜素,
它们千变万化,变成了各种各样的颜色,
黄呀,红呀,紫呀,蓝呀・・・”
小天真凑近动脑筋爷爷说: “知识老人好像是你啊!”
向日葵为什么朝着太阳转?
红红的太阳,慢慢的升高了。小问号和小天真,看见向日葵朝着太阳转,觉得奇怪。
动脑筋爷爷给他们讲了一个故事:
有一天,太阳火辣辣的,凤仙、鸡冠和牵牛花们,热的受不了啦,个个垂下了头。
鸡冠花说:「我真想喝水。」凤仙花说:「我真想躲到树荫下面去。」
牵牛花说:「人家向日葵大哥可不在乎哩!瞧它,不正朝着太阳公公跳舞吗?」
呵,真的哩,向日葵的圆脸儿紧紧地跟着太阳转,太阳从东到西,它也从东到西。
鸡冠花说:「向日葵大哥,你真不怕热,还朝着太阳跳舞。人家可热得受不了啦!」
向日葵笑笑说:「快别埋怨了,要没有太阳公公,咱们还能生长吗?我可不是在跳舞。
你不知道,我的花盘后面,有许多名叫『植物生长素』的小家伙,它们在跟太阳公公玩捉迷藏哩!」
凤仙听到这里,打起精神问:「咦,怎么个玩法?」
向日葵说:「这些小家伙,可淘气哩,一看到太阳公公,它们就躲在花盘后面硬把花盘朝着太阳公公扭,
我就永远朝着太阳公公了。瞧,说着说着,我的花盘又要转动了。再会啦,花姑娘们!」
「再见,向日葵大哥哥!」
你知道这棵树多大年纪?
植物园里有许多树,高的,矮的,大的,小的。
动脑筋爷爷问:「你们知道吗,这里哪一棵树的年纪最大?」
「我知道!」小天真满园子跑。他找到了一棵桦树,树干滑溜溜的,又粗又高,就说:「老爷爷,这棵树年纪最大了。」
「你说得对。」动脑筋爷爷走过来,称赞说,「不过,这里原先有棵老松树,要数它年纪最大。
现在伐掉了,只留下了一个树桩。」
小问号很快地找到了松树桩,只见上面有一层层的圈儿,就问:「老爷爷,这是你画的吗?」
动脑筋爷爷捋捋胡子,笑着说:「不,谁也没有画,这是松树自己长出来的。
树木生长一年,树干就大一圈儿。树干一年一年大起来,圈儿也就多起来了。」
小问号说:「这么说,我们可以知道老松树的年纪了。咱们来数数,有几圈儿,一,二,三……」
小天真数得快,抢着报告动脑筋爷爷:「有六十三圈儿,老松树活了六十三岁。」
动脑筋爷爷笑着点点头。
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【注 釈】
【啄木鸟】 zhuómùniǎo 〈鳥〉 キツツキ
【为什么会知道】 どうしてわかるのだろう。なぜ知り得るのか。「会」 は、可能を表す助動詞。
<用例>为什么纽约的治安会这么差 chà 呢? (ニューヨークの治安がなぜこれほど悪くなり得たのか)
【东敲敲,西敲敲】 dōng qiāo qiāo,xī qiāo qiāo
(=这边敲敲,那边敲敲) あっちを突いたり、こっちを突いたり。
<用例>东张西望 dōng zhāng xī wàng 地走路。(よそ見をしながら歩く)
【声音是结结实实的】 shēng yīn shì jiē jiē shí shí de 音が力強くしっかりしている。(=力量大)
【钩出一条胖胖的虫来】 gōu chū yī tiáo pàng pàng de chóng lái
(細長い舌で) 丸々と太った虫を引っ掛けて取り出す。
【向日葵】xiàng rì kuí ヒマワリ
【凤仙花】fèng xiān huā ホウセンカ
【鸡冠花】jī guān huā ケイトウ
【牵牛花】qiān niú huā アサガオ
【埋怨】mán yuàn 愚痴を言う
【植物生长素】zhí wù shēng zhǎng sù 植物のオーキシン(auxin 成長ホルモン)
【满园子跑】mǎn yuán zi pǎo 園の中を駆け回る
【桦树】huà shù 樺(カバ)の木
【伐掉】fá diào 切り落とす
【树桩】shù zhuāng 切り株
【捋捋胡子】luō luō hú zi ひげをなでる
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【口語訳】
キツツキはどうして木の中に虫がいることが分かるの?
リンゴの木が病気になりました。1本の枝の葉っぱが、枯れて黄色くなってしまったのです。
キツツキのお医者さんが飛んできて、木を見ると言いました。「僕が診てあげよう。」
キツツキは、二本の脚でまっすぐな幹にとまると、しっぽにある硬い羽で体を支えました。
まるで三脚のように、しっかりと立っています。
「トトトト!……」キツツキは固いくちばしで、幹のあちらをつつき、こちらをつつきしました。
音は固く丈夫そうで、中に異常のないことが分かります。
そこで、キツツキは場所を変え、またつつきました。つつきながら、音をよく聞いています。
「病気はここだ!」キツツキはいいました。「手術をしてあげよう!」
リンゴの木はびっくりしたり、喜んだりしながら言いました。
「キツツキ先生、どうしてそこが病気だと分かったんですか?」
「聞いてごらん!」キツツキは言うと、また同じところをつつきました。
「ここをつつくと、空っぽな音がする。中に虫が隠れていて、幹を食べて穴を空けたからだよ。」
そういうと、キツツキは硬いくちばしで木の皮を突き破り、細長い舌を伸ばして丸々太った虫を引っ張り出しました。
リンゴの木の病気は治りました。枝先にも、緑の新しい葉っぱが生えました。
犬が暑い日に舌を出しているのはどうして?
太陽が空から照り付けています。風はそよとも吹きません。
馬が荷車いっぱいの荷物を引いて帰ってきました。暑くて全身汗だくです。
途中で、馬は一匹の犬に会いました。舌を伸ばして、はあはあ息を吐いています。
犬は馬に言いました。
「馬さん、どうして体がびっしょり濡れてるの?」
「これは私の汗だよ。」馬は答えました。
「とても暑いけど、幸い汗が出て、体の熱を逃がしてくれる。そうでもなければ、暑くて死んでしまうよ!」
馬は犬の体を見ましたが、一滴の汗も出ていません。
「変だな、こんなに暑いのに汗をかかないなんて、暑くないの?」馬は尋ねました。
犬は舌を伸ばして言いました。「舌から汗を出してるんですよ!」
馬が見ると、犬の言う通り、舌の先から水が滴っていました。
シロクマはどうして寒さに強いの?
テレビが終わりました。2人が明白先生と一緒に外へ出ると、とても寒く感じられました。
小真は唇まで震え出しました。ここはどうしてこんなに寒いのでしょう?
それもそのはず、明白先生が2人を連れて行ったのは、氷の家だったのです。
壁も屋根も、全部氷でできています。
明白先生は2人が凍えてしまわないように、分厚い綿入れのコートを着せました。こんな歌も口ずさんでいます。
「氷の家に住むのは、だあれかな? それはね、シロクマさんだよ。
氷の上を行ったり来たりするのは、だあれかな? それはね、シロクマさん。
氷水のお風呂に入るのは、だあれかな? それはね、シロクマさんだよ。
寒さに一番強いのは、だあれかな?」
小真は「ツバメ」と言おうとしましたが、シロクマが氷水のお風呂に入っているのを見ると、答えました。
「シロクマだ!」
「シロクマのふるさとは、とても寒いところだよ――北極だ。
シロクマは、寒さなんかへっちゃらなんだ。どうしてってすごーく分厚い毛皮のコートを着ているからね。
おまけに皮の下には、厚い脂肪の層もある。シロクマはとても小さいころから、冷たい氷水の中で泳げるんだよ。」
ツバメはどうして春に飛んできて、秋になると飛んでいくの?
3人が氷の家を出た時、小問が言いました。
「思いだしたわ!シロクマは寒さに強いけど、ツバメはきっと寒さに弱いのよ。
だから秋になると、暖かい南へ飛んで行って冬を越す。そうでしょう?」
「半分だけ正解だね。」先生が言いました。
「ツバメが南で冬を越すのは、寒さに弱いからだけじゃない。大事なことは虫を探して食べるためだ。
寒くなると虫がだんだん少なくなる。食べる虫がいなくなったら、ツバメは大変だ!
その頃でも、南はまだ暖かいから虫も多い。渡っていけば、向こうで楽しく暮らせるんだよ。」
小真が尋ねました。「じゃあ、どうして春が来たら、また戻ってくるの?」
先生は言いました。「春が来るとだんだん暖かくなって、ツバメの好物の虫もどんどん増えてくる。
だからまた、故郷に帰ってくるんだよ。」
小問が言いました。「ツバメは毎年そうやって行ったり来たりしてるの?」
「そうさ」先生は言いました。「気候は暑くなっては寒くなり、寒くなってはまた暑くなる。
ツバメたちは渡って行っては、また帰ってくる。だから『渡り鳥』と言うんだよ。」
ガンはどうして文字の形に並んで飛ぶの?
「ガンも渡り鳥ね、そうでしょう?」小問が尋ねました。
明白先生は言いました。「そうだよ。秋になると北の方はだんだんと寒くなる。
ガンも食べる物が少なくなるから、一緒に南へ飛んでいき冬を越すんだ。」
「じゃあガンが飛ぶ時、『人』の字や『一』の字の形に並ぶのはどうして?」小問が続けて尋ねました。
「その質問は面白いね。それじゃあ、ガンの空の旅のお話をしてあげよう。」
一番大きくて、がっしりした体のガンが、みんなに向かって言いました。
「僕らは空を旅しなけりゃならない。朝から晩まで、1か月以上も飛び続けなきゃならない。
自分の力だけでは足りない、お互いに助け合わなけりゃ。
みんなで『人』や『一』の字の形に隊列を組んで、僕の後についてくるんだ。そうすれば、遠くまで、早く飛んでいける。」
一羽の子どものガンが、隊列に加わり飛んでいました。この子は初めて、こんなに遠いところまで飛ぶのです。
「ハハ!楽しいな。なんてきれいな列なんだろう!」
ガンの子どもは飛んでいるうちに前の方へ行ってみたくなり、一人で隊列を離れました。
隊列を離れた途端、急に体が重くなり、どんどん下へ落ちていきました。
ガンの子が急いで列に戻ると、不思議なことに、ぐっと体が軽くなりました。
まるで一陣の風にふわりと持ち上げられたようです。
実は、前にいる大きなガンが翼を羽ばたかせて飛ぶ時、翼の先から風を巻き起こしていたのです。
風は下から上へ送られ、ガンの子をふわりと持ち上げていました。
小問と小真はお話を聞き終ると、声をそろえて言いました。「へえ、そうだったんだ!」
小さな木には水やりをするのに、どうして大きな木には水やりをしないの?
2つめの番組は、「小さな苗木が水を飲む」です。
風が吹いて、木が揺れています。大きな木の横には小さな苗木がいて、大声でわめいています。
「のどが渇いた、のどが渇いたよう、もうだめだ!」
白ウサギの子が聞き付けて、ニンジンを抜いてきてくれました。
「小さな苗木さん、早く食べてごらん、ニンジンを食べればお腹がふくれるよ。」
小さな苗木はイヤイヤをします。「いらない、いらない、いらないったら!」
白ウサギは焦りました。小さな苗木に何を食べさせたらいいか、分かりません。
大きな木が言いました。「苗木は水が飲みたいんだよ。水さえ飲めば大丈夫。水をかけてあげてごらん。」
白ウサギの子が水をかけてやると、小さな苗木は、喜んで体を揺らしました。
白ウサギは大きなジョウロいっぱいの水を持ってきて、大きな木にも飲ませてあげようとしました。
大きな木は言いました。
「いいんだよ。わしの根っこは長く、みっしり生えていて、深い深い土の中まで伸びているんだ。
そこには水がたくさんあって、好きなだけ飲むことができる。
ところが小さな苗木は、根っこが細くて短くて、まばらにしか生えていない。
水をかけてやらないと、生きていけないんだよ。」
これを聞いて、白ウサギの子にも、よく分かりました。
木は何も食べないのに、どうして空高くぐんぐん伸びていくの?
3つ目の番組は、松の木の先生と子どもの松の木のお話です。
松の木の先生のそばには、1本の子どもの松がいました。子どもの方は、何も分かっていません。
ある朝、子どもの松は、根っこから土の中の水を飲んでいました。本当においしい水です。
渇いたのどを潤してくれるだけでなく、栄養もたっぷりなのです。
暖かい太陽の光が松の木に降り注ぐと、子どもの松は思いました。
ぼくの細くとがった葉っぱが、日に焼けて黄色くなったらカッコ悪いや、先生の後ろに隠れよう。
ところが松の木の先生は、急いで子どもの松を止め、言いました。
「ほら太陽の光を浴びなさい。でないと大きくなれないよ。」
「どうして?栄養たっぷりの水を飲んでるのに?」
「いいや、それだけでは足りないよ。」松の木の先生は子どもに言いました。
「太陽の光がわしらの葉を照らすと、水と養分から栄養たっぷりのものが作られるんだ。
その栄養があるから、わしらは大きくなれるんだよ。」
「そうだったんだ!」子どもの松は大きく頷くと、言われた通り、松の木の先生と一緒に太陽の光を浴びました。
こうして子どもの松は、一日一日と、大きくなっていきました!
秋になると、どうして葉っぱが落ちるの?
お昼ご飯の後、小問たちは植物園を散歩していました。
歩いていると、時おり秋の風が吹いてきて、木々の枝を揺らしました。
黄色の葉っぱが次々と落ちてきます。だんだん寒くなってきたので、明白先生は毛糸のセーターを着ました。
小真が尋ねます。「秋になると、どうして葉っぱが落ちるの?」
明白先生が言いました。「一つお話をしてあげよう!」
小さなリスが、分厚い毛皮に着替えて、冬を越す準備をしていました。
リスは、アオギリの木が体を揺すり、黄色い葉っぱがひらひら舞い落ちるのを見て、心配になって尋ねました。
「アオギリのおじいさん、葉っぱをもっと生やせばいいのに。
逆に全部落としてしまって、丸裸じゃないですか。冬が来たら、凍えてしまいませんか?」
アオギリの木はハッハッハと笑うと、言いました。
「優しい子だね。わしにとっては、葉っぱを落とすのが冬を越す準備なんだよ!」
リスの子は驚いて尋ねました。「じゃあ、葉っぱを生やすのは、おしゃれのためなの?」
「それは違う。春と夏には、葉っぱの助けを借りて、高く背を伸ばすんだ。葉っぱには大事な役目があるんだよ!」
「それじゃあ…」リスは、なんと言ったらよいか、分からなくなりました。
アオギリの木は、またハッハッハと笑いました。
「わしらが葉っぱを落とすのは、とても大切なことなんだよ!
秋には空気が乾燥して、根っこから飲める水が少なくなるのに、葉っぱがあるとその水分を外へ逃がしてしまう。
水が足りないと、わしらは枯れて、死んでしまう。だから葉っぱを落とすのは、うまく冬を越すためなんだ。」
それを聞くと、リスは跳びはねながら言いました。「そうだったんだ。アオギリのおじいさん、楽しく冬が越せるといいですね!」
木の葉や草は、どうしてほとんどが緑色なの?
春風がそよそよと吹いています。おひさまの光は暖かくふりそそぎ、林や草地は深い緑一色です。
小問が尋ねました。「木の葉や草は、どうしてほとんどが緑色なの?」
明白先生は、ちょっと考えて言いました。「植物園の中にはね、何千何万という工場があって、休む間もなく働いているんだよ……」
「工場?」小真が口をはさみました。「そんなの、どこにも見えなかったよ?」
小問が言いました。「もしかして、その工場は地下に造ってあるんじゃない?
先生、どうして見学に連れていってくれないの?」
「いいや」先生は言いました。「その工場は、みんな木の葉や草の葉の中にある。『葉緑素』という名前の工場だ。
そこでは、根っこから送られてきた水と養分、それと葉っぱの中に吸いこんだガスを、太陽の光に当てて、おいしいものに変えている。
それを木や草に食べさせるんだよ。『葉緑素』があると、木の葉や草は緑色になるんだ。」
小真が言いました。「でも植物の『葉緑素工場』も、夜は太陽が隠れるから、お休みだね!」
明白先生は頷きました。「こんどは、小真の言う通り。」
花にはどうして、いろんな色があるの?
明白先生は、小問と小真を映画に連れて行ってくれました。
休憩室には、花を植えた鉢が10鉢以上、並べられています。美しい花々です。
白い花は雪のように白く、赤い花は燃える炎のよう、黄色の花は黄金のよう……たえまなく良い香りを振りまいています。
小問が言いました。「花にはどうして、いろんな色があるの?」
小真が言います。「花たちも、ちょっとおしゃれがしたいんだよ。」
明白先生は何も言わず、小問と小真の手を引いて、ロビーに入りました。
スクリーンには、たくさんの鮮やかな花々が映し出されました。なんてきれいなんでしょう。
花たちの中央には、映画のタイトルが現れます。「美しい花々」。
絵の具のおじいさんは、絵を描くのが大好きです。おじいさんは画板を1枚、絵筆を1本持って、野原を歩いています。
おじいさんは1本の桃の木のそばを通りかかり、木の上いっぱいにピンクの花が咲いているのを見て、言いました。
「桃の木や、桃の木や、誰が色を塗ってくれたんだね?」
桃の木が何も答えずにいると、花の中から微かな声が聞こえてきました。
「私よ、アントシアニンよ!」
おじいさんが、大きな菜の花畑を歩いていくと、菜の花が金色の大きな絨毯のように咲き誇っていました。
おじいさんは尋ねました。「菜の花や、菜の花や、誰がお前に色を塗ってくれたんだね?」
菜の花の茎は何も答えません。でも1輪の黄色い花が、か細い声で答えました。
「私よ。カロチンよ。」
道を歩いていくと、絵の具のおじいさんは知恵袋さんに行き合ったので、一体どういうことかと尋ねました。
知恵袋さんは言いました。
「美しい花の中にはアントシアニンやカロチンがあって、さまざまに姿を変えながら、いろんな色になるんだよ。黄色に赤、紫、青……」
小真は、明白先生に顔を近づけて言いました。「知恵袋さんって、明白先生みたい!」
ヒマワリはなぜいつも太陽の方を向いているの?
真っ赤な太陽が、ゆっくりと高く上りました。小問と小真は、ヒマワリがいつも太陽の方を向いているのを見て、不思議に思いました。
明白先生は、二人にお話をしてくれました。
ある日、太陽がカンカンに照り付けると、ホウセンカとケイトウ、それにアサガオは暑くてたまらなくなり、ぐったりと頭を垂れてしまいました。
ケイトウは言いました。「水が飲みたいよう。」
ホウセンカは言いました。「木陰に隠れたいわ。」
アサガオが言います。「ヒマワリ兄さんは、まるで平気みたい!見て、太陽さんに向かって踊ってる。」
なんと、本当です。ヒマワリは、丸い顔を真正面から太陽に向けて回っています。
太陽が東から西へ向きを変えると、ひまわりも東から西へ向きを変えます。
ケイトウが言いました。「ヒマワリ兄さん、暑くってもへっちゃらなのね。おひさまに向かって踊るなんて。私たちなんか暑くて我慢できないのに!」
ヒマワリは笑って言いました。「恨みっこなしですよ!太陽さんがいなければ、ぼくたちは育つこともできないんだよ。
ぼくだって別に踊ってるわけじゃない。
実はね、ぼくの花の後ろには、植物成長ホルモンの『オーキシン』と呼ばれる物質が沢山あって、太陽さんとかくれんぼをして遊んでるのさ!」
ホウセンカはこれを聞くと、興味がわいて尋ねました。
「へえ、どうやって遊ぶの?」
ヒマワリは言いました。「このオーキシンたちは、いたずら者でね。
太陽さんを見ると、すぐに花の裏側に隠れて、ぼくの顔を無理やり太陽さんの方へねじ曲げるんだ。
だからぼくは永遠に太陽さんの方を向いてるってわけさ。ほら、こうして話している間にも、また顔の向きが変わってきた。
じゃ~またね~、花のお嬢さんたち!」
この木が何歳か分かる?
植物園の中には、たくさんの木があります。高い木、低い木、大きな木、小さな木。
明白先生が尋ねます。「君たちに分かるかな?この中で、どの木が一番年をとっていると思う?」
「ぼく、知ってる!」小真は、植物園じゅうを駆け回り、1本のカバの木を見つけました。
カバの木は幹がすべすべで、太く、空高く伸びています。小真は言いました。「先生、この木が一番年上だよ。」
「その通り。」明白先生がやってきて、ほめてくれました。
「でもね、ここには元々古い松の木があって、その木が一番の年寄りだった。今は切られてしまって、切り株しか残っていないけどね。」
小問は、すぐにその松の切り株を見つけました。見ると、切り株の表面に、丸い輪っかが何層も重なっています。
小問は尋ねました。「先生、これは先生が描いたの?」
明白先生は、ひげをなでながら、笑って言いました。
「誰が描いたのでもないよ。これは、松の木が育つことで自然にできたものだ。木が1年育つごとに、木の幹は一回り大きくなる。
木の幹が1年1年大きくなると、輪っかも1本ずつ増えるんだよ。」
小問が言いました。「じゃあ、松の木が何歳だったか分かるってわけね。
輪っかがいくつあるか、みんなで数えてみましょう。1、2、3……」
小真は数えるのが早いので、我先にと先生に報告しました。「63本だ、松の木は63歳まで生きたんだね。」
明白先生は、笑って頷きました。