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新疆ウイグル自治区概要 (http://wiki.chakuriki.net)
ウイグル族 (新疆ウイグル自治区)
(新疆ウイグル自治区までの交通)
成田から北京首都国際空港(PEK)まで4時間。
北京からウルムチ地窩堡国際空港(URC)まで4時間。
1.いつまでたっても独立できない。
資源を吸い尽くしたら・・・。 核
実験場があるため、資源を吸い尽くしても手放さない可能性大。
東風が吹いたときを選んで核実験をしたらしい。
漢族が集中する地域は東側にあるから。
カザフスタンと国境を接しているから手放したくない。
亡命政府がある。
我々は一度手に入れた領土は手放さないアル。
ちなみにウイグルの独立運動がチベットに比べて現地人から支持されてないのは
カザフ族とウイグル族の仲が悪いためだったりする。
カザフ族は独立してウイグル族に主導権握られるくらいなら中国領のままの方がまだいいって考えている
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略称
新 xin
省都
烏魯木斉 ウルムチ
位置
中国西北部に位置する。
北東部はモンゴル、西はロシア、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン。
南西部はアフガニスタン、パキスタン、インドと隣接。
面積
166万平方キロ余りで中国最大。(日本の4倍)
気候
中国で、最も暑く、最も寒く、最も乾燥し、最も風の強い地域。
冬は-15度前後、夏は40度前後と年間の気温差が大きく、1日の気温差も大体15-16度前後ある。
人口
2,200万人。ウイグル、カザフ、回、キルギス、蒙古、オロス、シボ、タジク。
ウズベク、タタール、満州などの少数民族が住んでいる。
主な都市
ウルムチ (烏魯木斉) 市、カラマイ (克拉瑪依) 市、トルファン (吐魯番) 地区、クムル・ハミ (哈密) 地区、
アクス (阿克苏) 地区、カシュガル (喀什) 地区、ホータン (和田) 地区、ボルタラ・モンゴル (博尔塔拉蒙古) 自治州、
クズルス・キルギス (孜勒苏柯尔克孜克) 自治州、バインゴリン・モンゴル (巴音郭楞蒙古) 自治州、
チャンジー (昌吉 しょうきつ) 回族自治州、イリ・カザフ (伊犁哈薩克) 自治州、石河子 (せきかいし) 市、
アラル (阿拉尔) 市、トムシュク (图木舒克) 市、ウージャーチュー (五家渠 ごかきょ) 市。
概要
アジア大陸のほぼ中央にあり、アルタイ山脈、カラコルム山脈、崑崙(こんろん) 山脈、アルトゥン (阿爾金) 山脈などに囲まれる。
中央に天山山脈の東半が延びて、省を北部のジュンガル (準噶爾) 盆地と南部のタリム (塔里木) 盆地に分ける。
ジュンガル盆地は比較的湿潤な西風によって固定あるいは半固定の砂丘とステップから成っている。
タリム盆地の大部分は移動性砂丘の多いタクラマカン (塔克拉瑪干) 砂漠である。
ほぼ全域が内陸河川の流域である。
清朝時代に征服され、その後独立の動きもあったが、新中国成立を経て自治区となった。
住民はイスラム教を信じるトルコ系住民 「ウイグル族」 が多い。
新中国成立以降は漢民族の移住が増え、文化や宗教が抑圧されていると訴えるウイグル族との対立が激化。
新疆 (新しい土地) という地名は、清の乾隆帝がこの地を征服した際名づけられたもの。
ウイグル人の中にはこれに反発、過去に独立宣言の際使われた 「東トルキスタン」 名を望むものも少なくない
高山の雪どけ水が山麓で伏流となり、扇状地末端で湧出してオアシスを形成したのち、砂漠に入って涸れ川となる。
オアシスや井戸の周辺では農業が行われる。
食糧作物はコムギ、トウモロコシ、工芸作物ではワタ、アブラナ、ゴマ、テンサイがあり、果樹栽培も盛んである。
天山山脈のふもとにあるトルファン (吐魯番) 盆地はブドウ、メロンと長繊維のワタの産地。
南西部のホータン (和田) 県、ヤルカンド (葉爾羌) 県一帯は養蚕が盛ん。
牧畜はヒツジ、ヤギを主に、ウマ、ウシ、ラクダも飼育。
イリ (伊犁) 馬、バルクル (巴里坤) 馬、ターチョン (塔城) 牛、細毛羊など多くの優良種がある。
天山山脈は石炭、鉄、アルタイ山脈は金などの非鉄金属に富む。
ジュンガル盆地には石油の大鉱床があって、カラマイ (克拉瑪依) 市を中心に採掘されている。
工業では鉄鋼、石油製精、冶金、機械、綿紡織、絹紡織、皮革、製糖、製紙などがある。
主要都市はウルムチ市のほか、イリ盆地の中心である伊寧市 (クルジャ 固爾札) 、
南西部の広いオアシスに立地するカシュガル (喀什) 市、自治区の出入口にあたる交通の要衝クムル・ハミ地区などがあげられる。
蘭新鉄道 (蘭州-ウルムチ) がウルムチ市まで乗入れており、トルファン県から分岐する南疆鉄道 (トルファン-カシュガル) がカシュガル市まで延びている。
人口の 45%をウイグル族、42%を漢族が占め、ほかにカザフ族、モンゴル族、タジク族、シボ族などが住む。
特産としては、トルファンブドウ、ハミ瓜、イーニンリンゴなど。
工芸品は、カシュガルの花帽、和田の玉石彫刻、民族楽器、ウイグル絨毯など。
観光スポット
ウルムチ市は、トルファンの北西200km、ウイグル族はじめ12の少数民族が住む区都。
モンゴル語で 「美しい牧場」 の意で、周辺は草原が広がり牧畜も盛ん。
南に天山山脈が走るシルクロード・天山北路の中心地で、東西南北どの海からも2300km以上離れた 「海から最も遠い町」 である。
市内のあちこちにバザールがあり、民芸品や香辛料、羊肉などが並べられ、西域情緒にあふれた街である。
市の人口は258万人。特産物は、銅器工芸品、干し葡萄など。
観光地は、紅山公園、自治区博物館など。
① 紅山 (こうざん) 公園 (烏魯木斉市紅山路)
ウルムチ市中心の公園の真中に紅山 (標高934m) という山があることから紅山公園と呼ばれている。
「紅山」 という名称は、その褐色の山肌に由来する。
紅山の山頂には清の時代に建てられた9層の紅山宝塔があり、ウルムチの市街を一望の下に見下ろせるほか、
遠く天山山脈の眺望を楽しむことができる。
公園の中に清の時代の政治家林則徐の像や古廟群などがある。園内にはボート遊びのできる池もある。
② 新疆ウイグル自治区博物館 (烏魯木斉市西北路132号)
1953年に建設された区立総合博物館である。
館内の所蔵品は新疆地区から発掘された歴史的文物をはじめ、民族的、革命的文物が実に5万件にものぼる。
他には少数民族民俗陳列室や古屍展覧室などがあり、民俗展覧室には新疆12の少数民族の服飾や住居、
冠婚葬祭などあらゆる方面の展示と紹介がなされている。
そしてこの博物館の目玉ともいえる古屍展覧室のミイラ群は、新疆の気候や地理環境が影響して世界にも類を見ない
優れた保存状態のミイラを出現させた。
特に有名なのは1980年に楼蘭古墓で出土した3800年前の楼蘭美女のミイラである。
このミイラは全身の皮膚がいまだ健康的な色をしており、大きな目に濃くて長い睫毛、ほっそりとした下あご、栗色の髪が
肩の下まで垂れていて訪れる人々を惹きつけてやまない。
これら豊富な展示品の数々は国内はもとより、海外の人々にも好評である。
③ 新疆天山 (世界遺産)
天山は世界七大山系の一つに属し、世界温帯乾燥地域最大の山脈群、世界最大の東西走向の独立山脈である。
新疆天山世界自然遺産は昌吉回族自治州の博格達 (ボゴダ)、巴音郭楞蒙古 (バインゴリン・モンゴル)
自治州巴音布魯克 (バインブルク) 及び阿克蘇 (アクス) 地区の托木爾 (トムール)、
伊犁哈薩克 (イリ・カザフ) 自治州の喀拉峻 (カラジュン) と庫爾徳寧 (クエルデニン) など4つの地域からなっており、
総面積は5759平方キロメートルに及んでいる。
雄大な天山は頂上が白い雪に覆われ、新疆中央部で高く聳え、ジュンガルとタリム二大盆地の間に横たわっており、
独特な自然地理景観を成している。
天山の草原及び山麓の乾燥草原には、豊富な動植物が生息している。
托木爾 (トムール) 峰と博格達 (ボゴダ) 峰の麓や河谷地域の至る所に見られるトウヒと松は一年中緑の状態にある。
托木爾峰の南北の斜面に広がる森林は、新疆の主な木材産地の一つである。
天山に薬用植物は80余種を数える。
草原と森林草原地帯に、ムラサキソウ、テンセンシ、黄精 (おうせい)、荊芥 (けいがい)、ヤクモソウ、大黄などがある。
雪線の近くの岩石地帯の中に、寒さに耐えて満開の雪蓮花 (せつれんか) をみることができる。
天山には珍しい動物もいる。
海抜3000メートル未満の峰々、山地の森林や草原には、各種の鳥と動物が生息、繁殖する格好の場所である。
マーモットとカワウソは貴重な毛皮の原料で、天山の至る所に生息している。
アルガリヒツジ、ユキヒョウ、オオヤマネコ、天山鹿、天山カモシカなどは保護を必要とする動物である。
天池 (昌吉回族自治州阜康市)
天池は、博格達 (ボゴダ) 山脈の主峰、モンゴル語で 「聖なる山」 を意味する博格達 (ボゴダ) 峰の中腹にある美しい湖。
ウルムチの北東約90キロ、標高約1980メートルのところにある半月形の湖である。
周りは針葉樹に囲まれ、万年雪を抱いたボゴダ山脈とのコントラストがとても美しく、地元では 「中国のスイス」 と呼ばれている。
世界的に有名な観光地であり、新疆を訪れる旅行者は必ずといっていいほで訪れる場所である。
市内から出ているツアーに参加するか、車をチャーターして行くのが便利。天地観光では、遊覧船やモーターボートに乗ることもできる。
また、2000年より観光カーが登場した。2001年にはケーブルカーが完成し、駐車場から直接頂上まで行けるようになった。
④ 葡萄溝 (ぶどう渓谷) (トルファン)
トルファンから北東15キロ、火焔山の西側の谷間およそ10kmに渡って広がるブドウ棚は、葡萄の生産地として、
その名が知られ、葡萄溝と名付けられている。
地勢が低く、降水が少なく、陽光の照射が強いため、ブドウの生長にとても適している。
ここに植えられている葡萄は、「無核白」 と呼ばれる緑色の種無し葡萄、細長い緑色の房が特徴の
「馬ダイ子 (馬の乳房)」、赤葡萄など200種類もあるとのこと。
この葡萄で葡萄酒、葡萄干 (干しぶどう) などをつくる。
溝内は緑いっぱいで、葡萄のほかに、ザクロ、イチジクなどの果樹も育っている。
ここは空気がきれいで気温も涼しく、有名な避暑地でもある。
⑤ 火焔山 (トルファン)
トルファンのシンボルともいえる山。
トルファン盆地の中部にあり、平均海抜は約500m、全長は約100km、最高峰は勝金口近くの851m。
赤い泥岩の山肌に深い縦シマが刻まれ、陽が当たると燃えているように見える。
実際に地表温度は90度、気温は40度を越えるというまさに火焔地帯。
西遊記で孫悟空が、涼をもたらす芭蕉扇を巡って牛魔王と戦った場所でもある。
新疆ウイグル自治区アラカルト
1. ウイグル族 (維吾爾族)
ウイグル人は、主に中央アジアのタリム盆地に居住する民族。人口は1千万人弱。
ウイグル語を話すイスラム教徒で、伝統的にはオアシスに定住して農耕や商業に従事する。
現在は中国の新疆ウイグル自治区に住んでいる大多数のウイグル人は中国の少数民族として維吾爾族と呼ばれている。
また、カザフスタンやキルギス、ウズベキスタンなどにも少数居住する。
ウイグル族のほぼ全員がスンナ派を信仰しているが、トルコ系祖先が信じた古代シャーマニズムの儀式の名残が見られる。
イスラム教例えば、現代ウイグル人の民族舞踊の一つ 「サマ踊り」 はシャーマンの儀式に由来するとされ、実際ウイグル南部には呪術師バックシが存在する。
古典音楽として、「ムカム」 (マカム、マカームとも) と呼ばれる楽曲 (体系) が伝わっている。
同様の伝統音楽は中央アジア・中近東に広く行われるが、ウイグルにおいては代表的なものとして、カシュガルのウイグルが伝えるムカム (12ムカム)
などが比較的よく知られている。演奏に使われる楽器は十数種類と豊富であるといわれる。
ほぼすべてのウイグル人がムスリム (イスラム教徒 神に帰依した者の意) であるため、その口にする料理も当然ハラール (豚肉は禁忌などイスラム法で指定された料理) である。
ナン (イスラムパン) や様々な麺類など小麦粉食的な面がある一方で、ハレの日などに作られる 「ポロ」 という料理は米料理である。
よく利用される食材としては、羊肉、トマト、ニンジン、ジャガイモなど。スパイスでは、クミン (エジプトセリ)、唐辛子、花椒などが挙げられる。
2. 哈密瓜 (ハミウリ) (哈密市)
甘みが強く、中国でも特にブランド性の高い瓜である。
「シルクロード」 にちなみ 「シルクメロン」 とも呼ばれる。
見た目は長細いマスクメロン、中の色は夕張メロン。
古くは皇帝への献上品とされた。
21世紀現在では哈密地区に中国中から果物・野菜の仲買人がハミウリを求めて集まる。
3. 楼蘭 (ロウラン) バインゴリン・モンゴル (巴音郭楞蒙古) 自治州 庫爾勒 (コルラ) 市
敦煌の西600km、タリム盆地の東端にあるかつてのオアシス国家の遺跡。
建国の時期は不明で、紀元前2世紀には匈奴の支配下にあった。
「楼蘭」 の名前が始めて歴史上に現れたのは、司馬遷の 「史記」 の 「匈奴伝」。
紀元前176年、匈奴の冒頓単于が前漢の文帝に送った親書に 「楼蘭以下二十六国を完全支配下に収めた」 と記したことを伝えている。
漢と匈奴との絶え間ない争奪の舞台となった楼蘭は、人口の五分の一が兵士という軍事国家だった。
最盛期の人口は2万人以上もあり、古代シルクロードの有数の商業都市で活気に満ちていた楼蘭だった。
外敵の侵入や交易路の変化などにより衰え、廃墟と化し、次第に砂漠の中に埋もれていった。
再び楼蘭が脚光を浴びるきっかけとなったのは、20世紀初頭スウェーデンの探検家スウェン・ヘディンと、イギリスのスタイン隊がこの地を探検。
偶然楼蘭を初めとする多くの遺跡を発見したことだ。
この世紀の大発見は世界中を驚愕させ、その後発掘が開始された。
砂漠の中に330m四方の城壁、仏塔、住居跡などが残る。
周辺には烽火台や古墳群も残っている。
3000年前の女性のミイラが発掘されたこともよく知られている。
また、さまよえる湖として知られる 「ロブノール」 は楼蘭の東にある。(現在は完全に干上がっている)
観光は、敦煌やトルファンなどから片道4~5日かけて砂漠を4WD車で走り続ける探検ツアーになる。
4. シルクロード
「シルクロード」 (絲綢之路) とは、中国、中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ通商路の総称である。
この優雅な名称は中国から輸出された代表的な産物である絹にちなんでヨーロッパで命名された。
紀元前から広大なユーラシアの主要都市を結ぶ通商路があり、そこにはさまざまな産物や文化が行き来していた。
ある地域の産物を遠い地域に運ぶと何倍もの高値で売ることが出来る、この商業原理に基づき多くの商人が荷物を運んだ。
そこにはユーラシアを東西に分断するパミール高原、炎熱の砂漠など多くの難所があり、盗賊も出没する危険なものであった。
シルクロードは一本の道ではなく、気候の激変や戦火によって、度々ルート変更を余儀なくされた。
現在明らかになっている代表的なルートは、概ね以下のとおりである。
まず中国側の出発点は諸説あるが、唐の都長安 (現在の陝西省西安市) が有力である。
この西安を出て西に向かうと、甘粛省蘭州に達する。
ここで最初の難関である黄河を渡る事になるが、その場所は蘭州郊外の炳霊寺 (へいれいじ) 石窟付近とされている。
北にゴビ砂漠、南に祁連山脈に挟まれた細く長い回廊 (河西回廊) を通り抜ける。
敦煌に出ると、砂漠の中で道がいくつかに分かれる。
西域南路
敦煌からタクラマカン砂漠南縁のオアシスを辿ってホータン、パミール高原に達するルート。
オアシスの道の中では最も古く、紀元前2世紀頃の前漢の時代には確立していたとされる。
このルートは、敦煌を出てからロプノールの北側を通り、楼蘭を経由して砂漠の南縁に下る方法と、
当初からロプノールの南側、アルチン山脈の北麓に沿って進む方法とがあった。
しかし、4世紀頃にロプノールが干上がって楼蘭が衰退すると、水の補給などができなくなり、
前者のルートは往来が困難になった。
距離的には最短であるにもかかわらず、極めて危険で過酷なルートであるが、7世紀に玄奘三蔵は
インドからの帰途このルートを通っており、楼蘭の廃墟に立ち寄ったと 『大唐西域記』 に記されている。
天山南路
敦煌からコルラ、クチャを経て、天山山脈の南麓に沿ってカシュガルからパミール高原に至るルート。
このルートは、楼蘭を経由してコルラに出る方法と、敦煌から北上し、ハミから西進してトルファンを通り、
コルラに出る方法とがあった。
しかし、楼蘭が衰退して水が得られなくなると、前者は通行が困難になった。
天山北路
敦煌から北上し、ハミまたはトルファンで天山南路と分かれてウルムチを通り、天山山脈の北麓沿いに
イリ河流域を経てサマルカンドに至るルート。
砂漠を行く上記ふたつのルートに比べれば、水や食料の調達が容易であり、
平均標高5000mとされるパミール高原を越える必要もなかった。
「玄奘三蔵、シルクロードを行く」
(行き)
長安 (西安) → 瓜州 (かしゅう) → 哈密 (ハミ) → トルファン (吐魯番) → クチャ → アクス (阿克蘇)→
ウシュ (烏什) → ペデル峠 (これよりキルギスタン) → サマルカンド (これよりウスベキスタン) →
カラテパ → バーミヤーン (これよりアフガニスタン) → カブール (これよりパキスタン) → ペシャワール →
ガンダ-ラ → イスラマバード → カシミール (これよりインド) → クシナガラ (釈迦が亡くなったところ ) →
ブッダガヤ → ナーランダ
(帰り)
カルカッタ → カラチ (これよりパキスタン) → モヘンジョダロ → カシュガル (これより中国) → ホータン → 楼蘭→ 敦煌
中国語講座 「葡萄峡谷」
葡萄沟
新疆吐鲁番 tǔlǔfān 有个地方叫葡萄沟 pútáogōu。
那里出产水果。
五月有杏子 xìngzǐ,七八月有香梨、蜜桃、沙果,到九十月份,人们最喜爱的葡萄成熟了。
葡萄种 zhòng 在山坡的梯田上。
茂密的枝叶向四面展开,就像搭起了一个个绿色的凉棚 liángpéng。
到了秋季,葡萄一大串一大串挂在绿叶底下,有红的、白的、紫的、暗红的、
淡绿的,五光十色,美丽极了。
要是这时候你到葡萄沟去,热情好客的维吾尔 wéi wú ěr 族老乡,准会摘下最甜的葡萄,让你吃个够。
收下来的葡萄有的运到城市去,有的运到阴房里制成葡萄干。
阴房修在山坡上,样子很像碉堡 diāobǎo,四周留着许多小孔,里面钉着许多木架子。
成串的葡萄挂在架子上,利用流动的热空气,把水分蒸发掉,就成了葡萄干。
这里生产的葡萄干颜色鲜,味道甜,非常有名。
葡萄沟真是个好地方。
【注 釈】
【新疆吐鲁番】 xīn jiāng tǔ lǔ fān 新疆トルファン。
新疆ウイグル自治区の東部、天山山脈東北部の地。
綿花、ブドウを産し、5~10世紀の仏教・マニ教の遺跡が多い。
【葡萄沟】 pú táo gōu ブドウ渓谷。
トルファン市の北東13キロにある峡谷の地。
ブドウの生産地として名高い。
【沙果】 shā guǒ 〈植〉ワリンゴ。(リンゴの一種)
【蜜桃】 mì táo 〈植〉水蜜桃。(モモの栽培品種)
【梯田】 tī tián 段々畑。
【凉棚】 liáng péng 日除け。日覆い。
【维吾尔族】 wéi wú ěr zú ウイグル族。
トルコ系民族。新疆ウイグル自治区の主要住民。約700万人。
【老乡】 lǎo xiāng お百姓。
【让你吃个够】 ràng nǐ chī gè gòu
たらふく食べさせる。
「个够」は、動作・状態の程度を強調する程度目的語。
<用例> 说个明白。(はっきりと言う)
<用例> 跑了个快。(一目散に逃げた)
【阴房】 yīn fáng 日陰の部屋。
【葡萄干】 pú táo gān 干ブドウ。
【碉堡】 diāo bǎo トーチカ。塹壕。
【木架子】 mù jià zi 木製の棚。
【口語訳】
葡萄渓谷
新疆ウイグル自治区トルファン地区には葡萄渓谷と呼ばれる地方がある。
そこでは果物を生産している。
5月には杏子ができ、七八月は香梨、蜜桃、沙果 (リンゴ) ができ、9月になれば、人々が最も愛好する葡萄が実る。
葡萄は山の斜面の段々畑に植わっている。
繁茂した枝葉は四方に広がり、まるで仏塔が一つ一つ緑色の日よけを起こしているようだ。
秋になると、葡萄が一房一房緑の葉の下にぶら下がり、赤いもの、白いもの、紫のもの、暗赤のもの、うす緑のものが有り、色とりどりで、美しいことこの上ない。
もしこの時貴方が葡萄峡谷に行ったら、親切で客好きなウイグル族の村人が、間違いなく最も甘い葡萄をもいで、貴方に飽きるほど食べさせるだろう。
収穫した葡萄は、ある物は都市まで運び、ある物はむろに運び干し葡萄にする。
むろは山の斜面に建てられ、形状はトーチカのようで、四方の壁には小さな穴が残してあり、内側には沢山の木製の棚 (骨組) が打ち込まれている。
連なった葡萄の房は棚に架けて、流れる熱気を利用して、水分を蒸発させ、干し葡萄にする。
ここで生産した干し葡萄の色は鮮やかで、味は甘く、非常に有名だ。
葡萄渓谷は本当に素晴らしい地方だ。
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