(1) 共有機能の設定

ネットワーク共有に接続できない場合にチェックすべき項目をリストし、各項目をクリアしていくことで、共有にアクセスできない問題を解消します。

チェック1: 同じプロトコルを使っていますか?

Windows95 は標準で TCP/IP がインストールされていません。
Windows98 以降は、LAN アダプターを追加すると、標準で TCP/IP がインストールされますが、TCP/IP が削除されていたり、
構成されていない場合、正しく通信できない場合があります。

従来のネットワークで NetBEUI による通信が行われている場合、XP にも NetBEUI プロトコルを追加した方がよい場合があります。
XP に NetBEUI プロトコルを追加するには 「Windows XP で NetBEUI を使用するには?」 を参照してください。
なお、チェック2 以降は、TCP/IP での通信を前提に記述されます。

チェック2: 双方の IP アドレスはどうなっていますか?

TCP/IP が構成されていても、正しいアドレスが設定されていない場合、互いに通信することができません。
双方の PC で次の手順を実行し、有効なアドレスが設定されていることを確認してください。

「スタート」→「ファイル名を指定して実行」 から command を実行します。(98/Me)
「スタート」→「ファイル名を指定して実行」 から cmd を実行します。(2000/XP/7)

次のコマンドを実行します。

C:\>ipconfig /all

LAN アダプターの IP アドレス および サブネットマスク を書き留めます。
双方の PC 間にルータが存在しない場合 (例えば、同じ HUB やダイヤルアップルーター、ADSL モデムに接続されている場合)
サブネットアドレスが違うと通信できません。

サブネットマスク が 255.255.255.0 なら、IP アドレス の左 3 オクテット (例:192.168.0)、サブネットマスク が 255.255.0.0 なら、
IP アドレス の左 2 オクテット (例:172.16) が同じでなければいけません。


チェック3:  共有を提供する側にファイアウォールが入っていませんか?

Windows XP のファイアウォール (ICF) や、Norton Internet Security のパーソナルファイアウォール、
ウイルスバスターのファイアウォール機能が有効になっている場合、ping が通らなかったり、フォルダの共有ができない場合があります。

以下の手順でファイアウォール機能を無効化してください。
Windows XP インターネット接続ファイアウォール (ICF) の場合
「スタート」→「コントロールパネル」 から「ネットワーク接続」を起動します。
「ローカルエリア接続」を右クリック、「プロパティ」 をクリック。
「詳細設定」 タブをクリック、インターネット接続ファイアウォールのチェックを解除して「OK」をクリック。

Norotn Internet Security の場合
「Norton Internet Security」 → 「ファイアウォール」 → ファイアウォールの保護の設定をオフにする →「OK」

トレンドマイクロ ウイルスバスター 2002 の場合
「ウイルスバスター 2002 設定」 を起動します。
「パーソナルファイアウォール」のチェックを解除して「適用」ボタンをクリックします。
いずれの場合も、アクセスできない原因がファイアウォールと判明した場合、ファイアウォールを有効に戻し、
通信を許可したい PC のみファイアウォールを通過するように設定し直すことをお勧めします。

詳細な設定方法は、お使いのファイアウォール製品のマニュアルやヘルプを参照してください。

チェック4:  共有を提供する側に、共有サービスはインストールされていますか?

LAN アダプターの TCP/IP スタックに「Microsoft ネットワーク用共有サービス」がバインドされていない場合、フォルダの共有を行うことはできません。
以下の手順でバインドを確認してください。

Windows 7の場合
「スタート」→「コントロールパネル」 → 「ネットワークと共有センター」→「アダプターの設定の変更」→ 「ローカルエリア接続」→ 「プロパティ」
ローカルエリア接続のプロパティのネットワークタブで、Microsoftネットワーク用ファイルとプリンタ共有にチェック。
インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)を選択し「プロパティ」
IPアドレスを自動的に取得するにチェック。
DNSサーバのアドレスを自動的に取得するにチェック。


Windows 2000/XP の場合
「スタート」→「コントロールパネル」 から「ネットワーク接続」を起動します。(XP)
「スタート」→「設定」→「ダイヤルアップとネットワーク接続」 をクリックします。 (2000)

「詳細設定」−「詳細設定」 をクリックします。
接続から「ローカルエリア接続」を選択し、ローカルエリア接続のバインドで Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有が、インターネットプロトコル (TCP/IP) にバインドされていることを確認します。「OK」

「ネットワーク接続」の画面に戻り、「ローカルエリア接続」を選択し右クリック → 「プロパティ」を選択。
「ローカルエリア接続のプロパティ」の画面でインターネットプロトコル(TCP/IP)を選択し「プロパティ」
IPアドレスを自動的に取得するにチェック。
DNSサーバのアドレスを自動的に取得するにチェック。 「OK」 「閉じる」


Windows 9x/Me の場合
「ネットワークコンピュータ」または「マイネットワーク」を右クリックして 「プロパティ」 をクリックします。
TCP/IP (複数ある場合は、LAN アダプターに接続された TCP/IP) をダブルクリックします。
「バインド」 タブをクリックし、Microsoft ネットワーク共有サービスとバインドされていることを確認します。


共有フォルダの設定

Windows 7の場合
「コントロールパネル」 → 「ネットワークと共有センター」→「アダプターの設定の変更」→ 「ローカルエリア接続」→ 「プロパティ」
共有タブで、ネットワークのほかのユーザーにこのコンピュータのインターネット接続をとおしての接続を許可するにチェック。
ネットワークのほかのユーザーに、共有インターネット接続の制御や無効化を許可するにチェック。 「OK」

「ネットワークと共有センター」 にもどり、「共有の詳細設定の変更」 → 「パスワード保護の共有」 を無効 にする。
「ネットワーク探索」 を有効にする。
「ファイルとプリンターの共有」 を有効にする。

「コンピータ」 から共有したいフォルダを右クリックし、[共有] → [特定のユーザー] をクリック。
「Guest」 を選択して[追加]をクリック
「Guest」 をクリック。
アクセス許可のレベルで読み取り/書き込みを選択。
[共有] をクリック。 「閉じる」


Windows XPの場合
「コントロールパネル」 → 「ネットワーク接続」→ 「ローカルエリア接続」→ 「プロパティ」
詳細設定タブで、ネットワークのほかのユーザーにこのコンピュータのインターネット接続をとおしての接続を許可するにチェック。
ネットワークのほかのユーザーに、共有インターネット接続の制御や無効化を許可するにチェック。 「OK」

「マイコンピータ」から共有したいフォルダを右クリックし、[共有とセキュリティ]を選択。
「プロパティ」の「共有」タブをクリック。
「このフォルダを共有する」チェックボックスをオンにし、「共有名」に共有名を入力。
ユーザー制限を「無制限」に設定し、「アクセス許可」 クリック。
「共有アクセス許可」画面で「Everyone」を追加、「フルコントロール」、「変更」、「読み取り」 のそれぞれにアクセス許可のチェックを入れる。 「OK」


Windows 2000の場合
「マイコンピュータ」 から共有したいフォルダを右クリックし、「共有」を選択。
「プロパティ」 の 「共有」 タブをクリック。
「このフォルダを共有する」 チェックボックスをオンにし、「共有名」 に共有名を入力。
ユーザー制限を 「無制限」 に設定し、「アクセス許可」 クリック。
「共有アクセス許可」 画面で 「Everyone」 を追加、「フルコントロール」、「変更」、「読み取り」 のそれぞれにアクセス許可のチェックを入れる。 「OK」


Windows 9x/Me の場合
「ネットワークコンピュータ」 または 「マイネットワーク」 → [ファイルとプリンタの共有]
[ファイルを共有できるようにする]と[プリンタを共有できるようにする]にチェック。 [OK]
[識別情報]タブをクリック。

[コンピュータ名]、[ワークグループ]、および[コンピュータの説明]を入力。 [OK]
[ワークグループ] 名はネットワークに接続するすべてのパソコンに同じ名前を設定してください。
共有したいフォルダまたはドライブを右クリックし、[共有とセキュリティ] をクリック。
[共有する]をクリック。
[共有名]、[アクセスの種類」(フルアクセス)を入力。[OK]


チェック5:  NetBIOS over TCP/IP は有効ですか?

ここまでのチェックをクリアしてもフォルダの共有ができない場合、NetBIOS over TCP/IP が無効化されている可能性があります。
以下の手順で確認してください。(Windows9x/Me の場合、チェック4 をクリアしていれていれば問題ありません。)

Windows7の場合
「コントロールパネル」 → 「ネットワークと共有センター」→「アダプターの設定の変更」→ 「ローカルエリア接続」→ 「プロパティ」
ローカルエリア接続のプロパティのネットワークタブで、インターネットプロトコルバージョン4 (TCP/IPv4) を選択し 「プロパティ」
詳細設定の WINS タブで NetBIOS over TCP/IP を有効にするにチェック。「OK」 「OK」


Windows XP/2000の場合
「スタート」→「コントロールパネル」 から 「ネットワーク接続」 を起動します。(XP)
「スタート」→「設定」→「ダイヤルアップとネットワーク接続」 をクリックします。(2000)
ローカルエリア接続を右クリックして 「プロパティ」 をクリックします。

インターネットプロトコル (TCP/IP) をクリックして 「プロパティ」 をクリックします。
「全般」 タブの 「詳細設定」 ボタンをクリックします。
「WINS」 タブをクリックし、「NetBIOS over TCP/IP を有効にする」 に設定されていることを確認します。


チェック6:  互いに ping は通りますか?

互いに TCP/IP がインストールされており、正しい IP アドレスが設定されていることが確認できたら、相手に対して ping を実行します。

相手コンピュータへの ping が成功すれば、
@相手のコンピュータが起動していること
A発信元と相手のコンピュータの TCP/IP 設定に誤りがないこと、
Bその間の通信経路が正しく設定され、動作していることが分かります。

自身のコンピュータに問題はなくても、相手のコンピュータやその途中のネットワークの設定・動作に問題があれば ping コマンドは成功しません。
ping が失敗する原因は、先にチェックした個々のコンピュータの共有設定ミスのほかに、ケーブルやハブなどの物理的な障害、
ルータの設定ミスや障害の影響があります。

従って、目的のコンピュータに対する ping が失敗する場合は、他のコンピュータやルータ、あるいはWebサーバにも ping を実行してみて、
どの範囲で ping が失敗するのかを調べてみると、その成功と失敗の境界付近に異常個所があると推定できます。


チェック7:  IP アドレスで接続できますか?

コンピュータブラウザサービスや、名前解決の問題を排除するため、次の手順で相手に接続を試みてください。
「スタート」 → 「ファイル名を指定して実行」 をクリックします。

名前に  \\<相手の IP アドレス>  を記入して 「OK」 をクリックします。

例:   \\192.168.0.3

しばらく待機し、相手の共有一覧が表示されることを確認します。
これで接続可能な場合、接続に関する本質的な問題はないと考えられます。
相手が Windows 2000/XP で、この手順でユーザー名やパスワードの入力を求められる場合、次のチェック8 に進んでください。


チェック8:  互いのユーザー名は登録されていますか?

チェック7 でユーザー名とパスワード (Windows 2000/XP) もしくは パスワード (Windows9x/Me) を求められる場合、
アクセスする側にログオンしたユーザー/パスワードが、アクセスされる側に登録されていないことが原因です。

ただし、Windows XP の共有は強制的に Guest としてアクセスされるため、パスワードを求められることはありません。
(XP Professional で 「簡易ファイルの共有」 を解除したときは、以下の手順に従ってください。)

アクセスする側にどのようなユーザー名でログオンしているかは、次の手順で確認できます。

Windows 9x/Me の場合
「スタート」→「ファイル名を指定して実行」 から command を実行します。
net config コマンドを実行し、ユーザー名を確認します。

Windows 2000/XP の場合
「スタート」→「ファイル名を指定して実行」 から cmd を実行します。
net config workstation コマンドを実行し、ユーザー名を確認します。
アクセスされる側では、次の手順でユーザーを登録できます。


Windows 2000 の場合
「マイコンピュータ」を右クリックし、「管理」 をクリックします。
「システムツール」→「ローカルユーザーとグループ」→「ユーザー」 を展開します。
「ユーザー」フォルダを右クリックし、「新しいユーザー」 をクリックします。
アクセスする側で使っているものと同じユーザー名とパスワードを設定し、「ユーザーは次回ログオン時にパスワードの設定が必要」
のチェックを解除して「作成」ボタンをクリックします。

Windows XP の場合
「スタート」→「コントロールパネル」 から 「ユーザーアカウント」 を起動します。
「新しいアカウントを作成します」 リンクをクリックします。
アクセスする側で使っているものと同じユーザー名を記入し、「次へ」をクリックします。
アカウントの種類を選択し、「アカウントの作成」ボタンをクリックします。

一覧から作成されたアカウントをクリックします。
「パスワードを作成する」 リンクをクリックします。
パスワードを記入し、「パスワードの作成」 ボタンをクリックします。
(簡易共有を解除した XP Professional は、パスワードを持たないユーザーのネットワークアクセスを許可しません。
パスワードを持たないユーザーで Windows9x/Me からアクセスしようとすると、「原因不明のエラー:31」 などのエラーが返されることがあります。)

簡易ファイル共有の有効化の手順 (XP)
「マイドキュメント」→「ツール」をクリック。
表示された一覧から「フォルダオプション」をクリック。
「表示」タブをクリックし、画面右下の 「下向き矢印」 を複数回クリックして、「簡易ファイルの共有を使用する」 を表示。
「簡易ファイルの共有を使用する」 にチェック。 「OK」


チェック9:  共有名は適切ですか?

Windows 9x/Me は 12 バイトを超える共有名を認識できません。
Windows 2000/XP で、長い共有名を使っていないことを確認してください。
また、日本語を含む共有名も問題を起こすことがあるため、問題が起きた場合は 12 文字以内の英数字だけの共有名でテストすることをお勧めします。



(2) ファイル共有に関する その他のトラブルシューティング

@  「ネットワークリソースを使用する許可がない可能性があります」 と表示される、または 「ネットワークパスワードの入力」 を求められた場合。

「スタート」→「ファイル名を指定して実行」→「secpol.msc」「OK」、
「ローカルセキュリティの設定」→「セキュリティの設定」→「ローカルポリシー」→「セキュリティオプション」→「アカウント:ローカルアカウントの空のパスワードの使用をコンソール ログオンのみに規制する」が「有効」→ダブルクリックし「無効」に変更。

「このコンピュータではユーザーに許可されていません」になった場合「スタート」→「ファイル名を指定して実行」→「secpol.msc」「OK」、
「ローカルセキュリティの設定」→「セキュリティの設定」→「ローカルポリシー」→「ユーザー権利の割り当て」→「ネットワーク経由でコンピュータへアクセスを拒否する」をダブルクリック。
「プロパティ」→「Guest」を削除。
「セキュリティの設定」→「ローカルポリシー」→「セキュリティオプション」→「アカウント:Guestアカウントの状態」→「有効」を確認。

これでもまだエラーとなった場合「共有」の設定を変更する。

エクスプローラー起動、共有対象フォルダを右クリック「共有とセキュリティ」→「プロパティ」→「共有」→「このフォルダを共有する」にチェックし「アクセス許可」→「Everyone」→「変更」許可にチェックをつけ、「セキュリティ」→「追加」→「詳細設定」→「今すぐ検索」一覧「Everyone」をクリック「OK」。
一覧に Everyone が追加されるのでアクセス許可のチェックを「ON」にする。


A 「このコマンドを処理するのに必要な記憶域をサーバーに確保できません」 というメッセージが表示される。

Windows 2000/XP 上の共有フォルダにアクセスすると、「このコマンドを処理するのに必要な記憶域をサーバーに確保できません」メッセージが表示されてアクセスできないことがあります。
多くのケースでは、Server サービスが使用するスタック領域が不足していることが原因なので、次の手順を実行してスタックサイズを増やしてください。

1.共有フォルダを持つ Windows 2000/XP に管理者でログオンします。
2.「スタート」→「ファイル名を指定して実行」 から regedit を起動します。
3.HKEY_LOCAL_MACHINE \SYSTEM \CurrentControlSet \Services \LanmanServer \Parameters を展開します。
4.「編集」→「新規」→「DWORD 値」 をクリックし、IRPStackSize 値を作成します。
5.IRPStackSize 値をダブルクリックし、「10 進」の値のデータの部分に「30」を入力しします。 (最大「50」まで)
6.Windows を再起動します。
双方のPCに同じ設定をしてください。