小説モーニング娘。 第十八章 「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」    

夏のハロプロコンサートツアー最終日の7月28日。プロデューサーつんくが突然、全員を招集した。
座るよう指示され、銘々、椅子などに腰掛ける。

「突然だが、ハロープロジェクトメンバーの改編を大々的におこなう...。」
重々しい空気の中での発表に思わずザワッとする娘。たち。
「まず9月23日をもってモーニング娘。から後藤が卒業。さらに来年春、保田が卒業。2人にはソロとして活動してもらう」

「そんなこと!...突然すぎる...」誰もが耳を疑った。メンバー全員が騒然となった。

しばらくの沈黙の後、つんくは続けた。「さらに各ユニットも大幅なメンバーチェンジをおこなう。
プッチモニは卒業する後藤、保田にかわって5期メンの小川とココナッツ娘。のアヤカが加入。
ミニモニ。からは矢口が卒業、かわりに5期メンの高橋が加入する。
そしてタンポポからは飯田、矢口、加護が卒業。新メンバーとして5期メンの紺野と新垣、そしてメロン記念日の柴田あゆみを加える。
タンポポのリーダーとして、石川には新しく入る3人をしっかりひっぱっていってほしい...。」

石川は立ち上がり、今にも泣き出しそうな目を向ける。飯田と矢口も動揺を隠し切れなかった。加護はうつむいたまま、何も発しない...。

2002年7月31日、日本中を震撼させるニュースが飛び込んだ。モーニング娘。から後藤真希が9月23日に、保田圭が来春にそれぞれ卒業。それに加えて各ユニットの改編。後に「ハローマゲドン」と呼ばれる事件である。
娘。たちにとってメンバーの卒業はある程度覚悟はあったものの、ユニットの改編は寝耳に水の話だった。

つんく「ぼくが彼女たちにいつも言っている言葉は、”変化をおそれるな、冒険することをこわがるな”ということです。
モーニング娘。のメンバーは少なからず、めぐり会いや別れを経験している。メンバーとの出会いと別れを通じてグループ全体が切磋琢磨し、お互いにスキルアップしていくのです。同じ道、違う道、進む方向は違っても、後戻りすることなく前を向き進んでいるのです。
つねに現状の形にこだわらず、新しい何かを創りだすことを考えてプロデュースしていきたいと思っているわけです。」