小説モーニング娘。 第三十章 「15人がかりのメリークリスマス〜」         Top Page


亀井絵里 聖誕 15周年記念企画小説  「15人がかりのメリークリスマス」


飯田 「まりっぺ、遅いわねー」
安倍 「そろそろ、始めちゃおっか」

飯田 「そーねー」
安倍 「すぐ来るよ。始めちゃお」

そう言いながら、みんな一斉にクラッカーを高く掲げる。


安倍 「それではみんなーいっしょにー、メリークリスマース!」

パン、パン、パパーンと派手な音が響いて紙テープが散らばり、火薬の臭いが立ち込めた。

あちこちで一斉にジュースの栓が抜かれ、コップが続々と満たされた。
ようやく矢口もパーティー会場に到着。


飯田 「遅いよー!まりっぺ」
矢口 「ごめーん、プレゼント何買うか選んでて遅くなっちゃって。」

飯田 「選ぶも何も、まりっぺのプレゼントっていつもアレでしょーが」

安倍 「はい、これで、やっと!全員そろったね。あらためて全員でメリクリー!」
みんな 「メリクリー!」


パン、パン、パパーン! パフパフパフッ!

こんどは、クラッカーとラッパの景気のいい音が、一斉にパーティー会場を占領した。
予約しておいた大きなケーキが到着したからだ。

生クリームたっぷりのケーキには派手なデコレーションでこう書いてあった。
「メリークリスマス&ハッピーバースディ!絵里ちゃん」

目を丸くしてケーキのデコレーションをのぞきこんだ絵里は感激して、
亀井 「うわァァ...ありがとう!みんな!」

そう、亀井絵里ちゃんは、12月23日が誕生日。
今年は彼女の誕生パーティーも兼ねて盛大にクリスマスパーティを開催することになったのです。


辻 「早くロウソク吹き消してよー。もうおなかペコペコなんだもん」
待ちきれないののちゃんの一言に会場は笑いに包まれた。

亀井 「オーケー。じゃあ、いくよ...フウ〜ッ」
大きく息を吸い込むと、絵里は15本の小さなロウソクの火を一気に吹き消す。

パチパチパチッ...。
それに合わせて誕生日を祝う暖かな拍手が照れくさそうに舌を出してる絵里に送られる。

矢口 「へぇ〜、絵里っぺも15歳になったんだね。若いっていいよねー。」

亀井 「何を言うんですか。矢口さんだって...。」
矢口 「ままま...とにかく乾杯!ハッピーバースディ!絵里っぺ!」

吉澤 「やっぱりクリスマスになると、街全体が恋人同士みたいだね」
石川 「そうね。ウキウキしてる感じだもんね」

藤本 「いつもと何か違う。聖なる夜って雰囲気...」
加護 「ぶっちゃけ言うとさぁ、人の誕生日だもん」

辻 「そう。サンタクロースの」
加護 「いえ、違う。キリストの誕生日」

辻 「あ、キリストの?」(笑)

小川 「サンタクロースの誕生日と思ってたの? 聞いたことないよね」
飯田 「ちょっと待ってよ!そんなことも知らないで何がクリスマスパーティーよ!」

辻 「いいの!楽しかったら!」


パーティーも盛り上がったところで、恒例のカラオケ・ショータイム。
まず最初は、つじかご愛のミニモニトリオ。曲はSPEEDの 「White Love」

続いて、ヨッスィーとまこっちゃんのプッチモニコンビによる 「ちょこっとLOVE」 で大盛り上がりとなりました。
「White Love」 はこの3人、かなり練習していたらしく、パートも完璧ですばらしい!の一言でした。ほんと。


続いては、本日のメインイベント、クリスマスプレゼント交換会。
大きなクリスマスツリーの前に積み上げられたプレゼントには、それぞれ番号札がついています。

クリスマスソングにのせて、番号の入ったカードを輪になった全員が順に手渡し、曲が終わった時のカード番号がプレゼントとなるのです。

安倍 「さあ、プレゼントを一斉に開けてみましょうか」
みんな 「うわぁ〜」 「キャア〜! 」

いたる所で笑い声、歓声が上がる。

楽しいクリスマスパーティーはまだまだ続きます。
ところで、矢口さんのプレゼント (ヒモパン?) は、今年は誰に当たったのでしょうね?